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「養育費は払いますから」妻の母に夫が“決別宣言”→実母の怒りに火がついた|離婚したい夫の秘密

主人公・葵は、里帰り出産を終えてすぐに夫の卓也から突然離婚を言い渡されます。「結婚が早すぎた」と言い出した卓也ですが、その言い分には違和感があって…。『離婚したい夫の秘密』第2話をごらんください。

🔴【第1話から読む】「別れたい」子どもが生まれたばかりなのに、離婚を言い渡した夫|離婚したい夫の秘密

両家の親を交えた四者会談。卓也は「自由になりたい」と身勝手な主張を繰り返し、ついには「子どもを欲しいと言わなければよかった」と暴言を吐く。両親の怒りを買い、葵は実家へ避難する。

話し合い 家族 PIXTA

「欲しいと言わなければよかった」凍てついた愛情の終わり

卓也の「別れたい」宣言から数日後。話し合いは平行線をたどった。卓也はただ「自由になりたい」と繰り返すばかり。私は再構築を望み、話し合いの場を設けようと粘ったが、彼は常に逃げ腰だった。私の努力は、彼の冷たい態度によって日々削り取られていった。

事態の深刻さを受け、私の実母・洋子と、義母・典子も含めた四者会談が、我が家のリビングで開かれた。さくらは私の腕の中で、この緊迫した空気を知ってか知らずか、静かに眠っている。

「卓也、いったいどういうことなの?」

義母・典子さんが、これまで見せたことのない厳しい口調で言った。卓也は腕を組み、不機嫌そうに口を開いた。

「自由になりたい。それだけ。正直、もう夫婦としての愛情もないし」

それを聞いた洋子(私の母)は、これまで冷静だった顔を怒りで歪ませた。

洋子「もう子どもだって生まれているのよ?どう責任を取るつもりなのよ」
卓也「養育費は払いますよ。責任は取りますから」
洋子「葵が傷つけられてる点はどうなの?こんなに無責任に捨てるようなことしていいと思ってるの?」

卓也は、その鋭い指摘に顔を背け、最低の言葉を口にしました。

「妻も子どもも、別に欲しくなかったんですよ。俺、1人でいたかったんで」

実母と義母の怒り、葵の冷たい決意

怒り PIXTA

その一言で、リビングの空気は完全に凍り付いた。私の中で、卓也への愛情と再構築の望みが完全に消え去った瞬間だった。 典子さんが、思わず立ち上がった。

「卓也!なんてこと言うの!人として最低よ。葵ちゃんはあなたを妻として支えてくれていたでしょう!」

義母が、息子に激しい怒りを露わにしたことに、私はかろうじて正気を保っていた。義母は初孫であるさくらを本当にかわいがっていた。

実母の洋子は静かに卓也を睨みつけた。

「もうあなたと話しても無駄ね。葵とさくらは、私が連れて帰ります。二度とあなたの元には返しません」

卓也は、まるで厄介払いができたとでも言いたげに、あっさりと頷いた。その日のうちに、私は母とさくらと共に実家に戻った。別居生活の始まり。私の心は、深く傷つき、同時に、冷たい決意に満たされ始めていた―――。

🔴【次の話を読む】離婚したがる夫には「秘密がある」→ウソつきを追い込む3つの戦略|離婚したい夫の秘密

あとがき:厄介払いと、冷たい決意の別居

別居 PIXTA

両家の親の前でも卓也は自己中心的な主張を曲げず、挙句に「子どもを欲しいと言わなければよかった」という許しがたい暴言を吐きます。この言葉により、葵は再構築の望みを完全に絶たれ、実母と義母の強い支援のもと、別居へと踏み切ります。

自分の都合のために子どもを否定する言動は、関係修復の可能性を完全に断ち切る行為です。許せない状況ですが、両家の母親が味方してくれている点が不幸中の幸いかもしれません。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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