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お金を盗む夫への制裁は「離婚」→義両親に【残酷な真実】伝えた結果|お金を盗む夫

証拠をそろえて義両親へ会いに行く美和子。優しい義父母の表情が一転し、夫に向けられる厳しい言葉。積み上がった不信と涙の先に、美和子はついに離婚を宣言します。返済の約束と夫の転落、そして美和子が新たに踏み出す力強い一歩。『お金を盗む夫』第5話をごらんください。

🔴【第1話から読む】キャッシュカードの紛失...消えた50万円の謎|お金を盗む夫

消えたキャッシュカードと50万円は、夫がギャンブルに使っていたことが判明。全て揃った証拠が夫を追い詰めました。そして美和子は、義両親へ告白することを決断しました。

真実を伝える

PIXTA

翌朝、私は深呼吸をしてから義父へ電話をかけました。

私「浩志さんのことで、お話があります。できれば今日、お時間をいただけませんか?」
義父「もちろんだよ。何時でもいいからおいで」

義父の声はいつも通り優しくて、その優しさが逆につらくなりました。息子を抱え、私はそれほど遠くない義実家へ向かいました。義父は心配そうに、義母は何かを察してるかのような表情で、私を迎え入れてくれました。

義父「浩志と何があった?」

私は、持ってきた通帳のコピー、競馬のレシート、そしてATM明細を一つずつ机に置きました。

私「半年間、浩志さんが勝手に口座からお金を引き出して、ギャンブルに使っていました。このお金は私名義のもので、子どものために少しずつ貯金していたものです」

義父は眉をひそめ、義母は顔色を変えました。

義父「それ、浩志は認めているの?」
私「証拠を突きつけたら、ようやく認めました」

義母は震える声で言いました。

義母「ごめんなさい……あの子、若い頃からお金にだらしないところがあって……結婚して落ち着いたと思っていたのに」
義父「それで、美和子さんはどうしたいの?」

聞かれることはわかっていました。それでも、胸の奥がじんと痛みました。

私「……離婚したいと思っています。今回、何度も浩志さんに本当のことを話してと言ったのに、警察に行くまでウソをつき続けていました。こうした信頼関係では、夫婦関係は続けていけないと思います」

義父は深くうなずき、義母は目に涙をためていました。

義母「そんな…かわいい孫も生まれたばかりなのに…」
義父「いや、美和子さんの決断は正しいよ。本当に申し訳ないことをした。全部うちのバカ息子のせいだ」

義母は涙しながらも「あなたたちのためにできることをしたい」と手を握ってくれました。その温かさに、張り詰めていたものが少しだけ緩みました。

夫との離婚

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その後、義実家に呼ばれた夫がやってきました。

義父「お前のやったこと聞いたぞ、事実なのか?」
夫「……はい」

その瞬間、義母が声を押し殺して泣き出しました。

義母「どうしてこんなことを……!」
夫「迷惑かけるつもりじゃなかった……」
義父「迷惑どころじゃないだろう。妻の金を盗んでおいて何を言ってるんだ」

夫はうつむき、言葉を詰まらせました。

私「離婚します。信頼は戻らない」
夫「……わかってる」

夫の声は震えていましたが、同情はできませんでした。義父が静かに言いました。

義父「まずは俺が美和子さんに返済するから、浩志は私に50万円を返しなさい」
夫「……わかった」

これから始まる子育て。夫を頼りにしたかったし、一緒に笑顔でいたかった。しかし、現実と向き合わなければ、私は息子を守れない。

義母「美和子さん、ごめんなさい。できることは何でも言ってちょうだい」

その言葉に、ようやく少しだけ涙が出ました。私は息子を抱きしめ、静かに言いました。

私「……ありがとうございます。さようなら」

こうして、長く続くと思っていた結婚生活は静かに終わりました。しかし同時に、新しい生活が始まったのです―――。私は必ず幸せになると決めて、今、息子との未来だけを考えて生きています。

あとがき:自由と再生

美和子が長く向き合えなかった現実と、ついに決着をつけました。義両親の温かさや、夫の未熟さ、積み重なった嘘の重さが露わになり、「守りたいのは自分と子ども」というシンプルで強い思いが美和子を前へ進ませました。

別れは痛みを伴いますが、それは“自由と再生”の始まりでもあります。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【全話読む】お金を盗む夫

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