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🔴【第1話から読む】急に増えた「飯いらない」→1枚のレシートで【家族の幸せ】が崩れた瞬間|夫とラウンジ嬢の嘘つき不倫
サトルの持ち物から、おそろいのストラップやネックレスを発見。理々子は、彼が忘れていたスマホの「端末を探す」機能を使用し、サトルが「接待」だと言った夜にラブホテルにいた決定的な証拠を押さえます。その証拠を持ってしても、サトルは不倫を認める気はないようで―――。
意外にも証拠はすぐにも見つかった
姉・奈々子姉に相談して以来、私の心の中には冷たい火が燃えているようでした。怒りというよりは、これから始まる「戦い」への、底冷えする決意のようなものです。
いろいろと調べていくと、まずは続々と物的証拠が見つかりました。
ある朝、サトルが慌てて出勤した後、彼のデスクの引き出しをそっと開けてみました。彼の私物ってほとんどないから、まさかそこから出てくるとは思わなかったのですが…。
まず、ブランドのネックレス。華奢で、若い女の子が好みそうなデザイン。サトルがこんなものを自分用に買うはずがありませんし、残念ながら私のためでもないと思います。小さな子どもがいる今、アクセサリーとは無縁なので。
夜、サトルが帰ってきたときに私が「机の中のアクセサリー、どうしたの?」と聞くと、彼は一瞬顔を強張らせてこう言いました。
「会社のお客さんからもらったんだよ。なんか、趣味に合わなかったらしいんだけど、理々子は育児中だから使わないだろうと思ってしまっておいたんだよ」
男性がお客さんから若い女の子が好むようなネックレスもらうなんてある?まったく信用なりません。
次に、凝ったデザインのライターも、夫のズボンを洗濯しようとしたときにポケットから見つかりました。夫は喫煙者ですが、こんなライターは趣味じゃないはず。聞いてみると、これも人からのもらいものだといいます。
そして、極めつけは、彼の車のキーにぶら下がっていたストラップです。2つ合わせるとハートになる安っぽいキャラもののキーホルダー。彼のものと、もう一つはもちろん、ついていません。つまり誰かが持っているということです。こんなあからさまなもの、付けるでしょうか?つくづく「私は何も気づかない妻だとバカにされている」と思い、憤りすら感じました。
家族での出かけ先へ行くときに見つけて、助手席で「これ、もう片方は誰が持ってるの?」と聞くと「え?もう片方なんてないでしょ?これも貰い物だからわかんないけど」とシラを切られました。でも、彼がウソを言うときに早口になる癖が出ているのを、私は見逃しませんでした。
夫のGPSの動向を見守る
次に私は、夫のGPSを確認することにしました。よくある「探す」機能です。サトルは以前、電車の中にスマホを忘れてしまったことがあって、家にある古いスマホから端末を探せるようにしていました。夫はそんな設定をしたことを、すっかり忘れているようです。つくづく能天気ですよね。
「接待」と言っていた夜、子どもたちを寝かしつけた後、私はトイレにこもり、古いスマホの画面を立ち上げました。心臓がドクンドクンと脈打つ音が、耳の奥で響きます。
画面に表示された、彼のスマホの位置情報は、最初は、彼の会社近くにありました。おそらく飲食店だと思います。しかし夜11時を過ぎたころ、彼のアイコンは動き出します。たどり着いた場所――それは、家とは全く違う方向にある、ラブホテル街でした。
その直後、私に彼からメッセージが届きました。
「先輩が酔いつぶれたから介抱する。明日帰るから」
そしてアイコンは、夜通し動きませんでした。
意外なことに、こんな事実を突きつけられても、私は泣きませんでした。泣くより先に、勝利を確信したような、妙に冷めた感覚に襲われます。このGPS情報は、彼の「接待」という嘘を完全に打ち砕く、動かぬ証拠のカケラなのだから。
GPSはスマホのバグだという夫
翌朝、サトルが帰宅。シャワーを浴びている間、証拠品とGPSのスクリーンショットを用意しました。子どもたちはそれぞれ幼稚園に行っている時間で、下の子は機嫌よく遊んでいました。
お風呂からあがった夫に、私は真実を問うことにしました。もしかして、これだけの証拠があれば不倫を認め、今後の行動を改めてくれるんじゃないかと思ったのです。相手はラウンジ嬢でしょうし、お店にバレても都合が悪いはずですし。
「サトル、昨晩はラブホテルに居たでしょ?遅いから古いスマホのGPSで確認したら、見えちゃったんだけど」
サトルは、タオルで髪を拭きながら、一瞬青ざめた。だが、すぐに彼は、演技とも思えないほど完璧な「困惑」の表情を浮かべた。
「は?どういうこと?先輩の介抱したのはビジホだよ。男同士で行くわけないだろ?」
彼は一つ一つ、私の疑念を、まるで脚本を読んでいるかのように否定していく。
「昨日は資料作りが大変で、先輩と夜中まで準備して飲みに行って、そのままビジホにいたんだよ。GPSも少しは場所がズレるんだから、誤作動じゃないの?」
完璧な否定。夫は認めませんでした。でも、私は、彼の目の奥にある怯えを見逃しませんでした。夫は完全にウソをついていることは、長い付き合いの私なら一瞬で見抜けます。
「そう。わかった。じゃあ、あなたが1日に何度も電話しているラウンジの彼女に、確認させてもらうね」
私の言葉を聞いた瞬間、サトルの顔から血の気が引いた。その顔こそが、何よりも確かな「自白」だった―――。
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あとがき:決定的な証拠と、夫の見え透いたウソ
理々子の「証拠探し」は、妻の鋭い直感と、かつて夫が築いた家族の信頼関係を利用した、冷徹な行動です。特に、夫のスマホのGPS情報が示すラブホテルの位置は、読者にとっても心臓を掴まれるような残酷な真実でした。
しかし、サトルは全ての証拠を「貰い物」「誤作動」だと完璧に否定します。この「完璧な嘘」は、理々子をさらに深い怒りと決意へと導くことになりました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










