ある夜、沙希のスマートフォンに見知らぬアカウントから、SNSのダイレクトメッセージ(DM)が届きました。「あなたの旦那さんが不倫しているのを見た」というメッセージは、沙希の日常に波紋を広げ…。
匿名からの告発と、夫への不信感
その日…寝る前に、何気なくSNSをチェックしていた沙希。ふと、通知のメッセージを開きました。すると、見知らぬアカウントから、DMが届いていたのです。
「あなたの旦那さんが不倫しているのを見ました。忠告したいので、旦那さんの連絡先を教えてくれませんか?」
沙希は、最初はいたずらだと思い、ムシしようとしました。しかし、数分後、再びDMが届いたのです。
「○月○日の夜、○○ラブホテルから旦那さんが出てくるのを見ましたよ」
そこに書かれていたのは、日付と具体的なラブホテルの名前でした。沙希は顔面蒼白になりました。「火のないところにケムリは立たないのではないか」…という不安に、胸がざわつきました。
すぐに同僚に電話をかけた夫
沙希は、すぐに夫の和人に話しました。
「和人…これ、どういうこと?」
日付とラブホテルの名前を伝えると、和人は心底おどろいた様子で、「寝耳に水だ」という反応を示しました。
「そんなはずないだろう!その日は、会社に出勤していた!」
和人は怒りにふるえながら、すぐに同僚に電話をかけました。沙希の目の前で、和人は同僚にその日の出勤状況や帰宅時の様子を確認しました。
同僚は、その日、和人が定時まで出勤しており、その後、部署の仲間数名と連れ立って飲みに行っていたことを確認してくれました。
以前のように夫を信じられない日々
和人は電話を終えると、「ウソじゃないだろう?誰かの悪質なイタズラだ!」と強く言いました。
しかし、沙希の不安は拭いきれませんでした。
同僚の証言はあったものの、なぜ、まったくの無関係な人間が、ここまで具体的な情報を知っているのだろうか?なぜ、自分のSNSのDMにこんなメッセージを送ってきたのだろう…。
(和人がまさか…)
夫を信じたい気持ちと、突然、浮上した「不倫」疑惑。
一度、頭をよぎってしまうと、もう、夫を以前のように心から信じられない日々になってしまいました…。
🔴【続きを読む】DMから手紙へ…執拗な嫌がらせ、犯人は夫の「元カノ」?
あとがき:火のないところにケムリは立たない?
匿名DMによって、夫婦の信頼がゆらぎ始める様子が描かれます。
夫・和人の反応や同僚の証言は疑惑を否定していますが、DMが持つ「具体的な情報」が、妻・沙希の心に消えない不信感を植え付けます。沙希の「火のないところにケムリは立たない」という不安は、この後の物語の心理的な軸となり、彼女を次の行動へと駆り立てることになります。
夫婦の信頼関係の危機に直面する様子に、緊迫感を覚えるエピソードですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










