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優しい友人が私を壊す。孤立を仕組んだ「偽りの理解者」の罠|フレネミーな友だちに振り回された話

夫の不倫と離婚で心身ともに弱っていた30代女性、絵美。彼女の前に現れたのは、親切を装い、ウラで悪意の毒をまき散らす「フレネミー」の友人でした。その友人は、彼女の人間関係を意図的に引き裂こうとします。真実をあばき出すまでの緊迫した心理戦と、弱っている時にこそ、人間関係を見極めることの重要性を描いています。『フレネミーな友だちに振り回された話』第3話をごらんください。

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🔴【1話から読む】30代で離婚…絶望の淵。そこに現れた救世主は、天使かそれとも悪魔か

早苗の巧みな情報操作により、絵美は早苗こそが「自分の真の味方」だと、信じるようになりました。早苗は「ブロックした友人たちは、妬んでいる」と、寄り添うような言葉をかけ、絵美を孤立させようとします。

自分の理解者だと信じた…

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「ブロックしてきた3人って、今も独身でしょ?きっと妬みよ」

早苗はそう言って、優しく絵美の手をにぎりました。

「絵美が結婚してたことも…離婚したのに、また幸せになりたいって思えていることにも、イライラしてるんだよ。心せまいね」

早苗の言葉は、絵美をなぐさめるようでいて、絵美の心に「孤立しているのは、あなたが優れているからだ」という錯覚を植え付けました。

(早苗だけが、私のこと理解してくれる….。ウソをついていたのは、きっと、こずえの方だ
)

早苗こそが、「自分の理解者」だと信じた絵美は、早苗からの頻繁(ひんぱん)なランチの誘いを断りませんでした。

自分の話をしない友人に違和感…

親友 女性 相談 カフェ PIXTA

離婚で傷つき、友人関係で悩んでいるからこそ、「早苗は自分に寄り添ってくれているのだ」と絵美は信じたのです。

2人で一緒にいるとき、早苗はとても良い友人に感じられました。早苗に会うと、悩みや不安も消えていき、心がおだやかな気持ちになりました。

ですが、絵美には、早苗についていくつか引っかかることがありました。

一つ目は、早苗が自分の仕事や恋愛について、一切、話そうとしないことでした。

絵美のことは根掘り葉掘り知りたがり、何時間でも話を聞いてくれるのに…。早苗自身の話になると、いつも言葉をにごしました。

「私のことはいいのよ。それより、絵美が元気になってくれてうれしい」

絵美にとっては、まるで天使であるかのように優しく聞こえました。でも、それが返って、どこか早苗が自分と対等な関係にないような、妙な胸のざわつきを感じさせました。

自分の周りから人が離れていくのはナゼ?

孤独 主婦 PIXTA

二つ目は、絵美が他の友人に会ったことを何気なく話すと、早苗が急にフキゲンになることでした。

「え、なんで会ったの?私と会う約束があったのに」

「いや、早苗に誘われる前に約束してたんだよ」

「へえ…私より仲良いんだ?」

と、嫉妬のような感情をあらわにしました。

さらに、早苗に会ったことを報告した友人が、しばらくすると様子がおかしくなる…という、現象も起きました。

会う約束をしようとしても、理由をつけてはぐらかされ、絵美はまるできらわれたかのように感じました。

「なぜ、早苗に会うと、みんな私から離れていくのだろう?」

さすがに、この違和感はムシできませんでした。

絵美は、自分の周りから、早苗以外の人間関係が意図的に排除されているのではないか…という、疑念を抱き始めました。

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【全話読む】
フレネミーな友だちに振り回された話

あとがき:フレネミーによる、"孤立と支配"

フレネミーによる「孤立化と支配のプロセス」が描かれます。

早苗は、絵美を精神的に依存させるため、「自分だけが理解者」であるという状況を作り出そうとしています。自分の秘密は話さず、相手の情報だけを根掘り葉掘り聞き出す行動、そして、他の人間関係を排除しようとする態度は、フレネミーが友人への支配欲を満たすための典型的な行動です。

絵美はまだ真実には気づいていませんが、この度重なる違和感こそ、彼女を真実の解明へと導くことになります。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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