🔴【1話から読む】30代で離婚…絶望の淵。そこに現れた救世主は、天使かそれとも悪魔か
早苗の巧みな情報操作により、絵美は早苗こそが「自分の真の味方」だと、信じるようになりました。早苗は「ブロックした友人たちは、妬んでいる」と、寄り添うような言葉をかけ、絵美を孤立させようとします。
自分の理解者だと信じた…
「ブロックしてきた3人って、今も独身でしょ?きっと妬みよ」
早苗はそう言って、優しく絵美の手をにぎりました。
「絵美が結婚してたことも…離婚したのに、また幸せになりたいって思えていることにも、イライラしてるんだよ。心せまいね」
早苗の言葉は、絵美をなぐさめるようでいて、絵美の心に「孤立しているのは、あなたが優れているからだ」という錯覚を植え付けました。
(早苗だけが、私のこと理解してくれる….。ウソをついていたのは、きっと、こずえの方だ
)
早苗こそが、「自分の理解者」だと信じた絵美は、早苗からの頻繁(ひんぱん)なランチの誘いを断りませんでした。
自分の話をしない友人に違和感…
離婚で傷つき、友人関係で悩んでいるからこそ、「早苗は自分に寄り添ってくれているのだ」と絵美は信じたのです。
2人で一緒にいるとき、早苗はとても良い友人に感じられました。早苗に会うと、悩みや不安も消えていき、心がおだやかな気持ちになりました。
ですが、絵美には、早苗についていくつか引っかかることがありました。
一つ目は、早苗が自分の仕事や恋愛について、一切、話そうとしないことでした。
絵美のことは根掘り葉掘り知りたがり、何時間でも話を聞いてくれるのに…。早苗自身の話になると、いつも言葉をにごしました。
「私のことはいいのよ。それより、絵美が元気になってくれてうれしい」
絵美にとっては、まるで天使であるかのように優しく聞こえました。でも、それが返って、どこか早苗が自分と対等な関係にないような、妙な胸のざわつきを感じさせました。
自分の周りから人が離れていくのはナゼ?
二つ目は、絵美が他の友人に会ったことを何気なく話すと、早苗が急にフキゲンになることでした。
「え、なんで会ったの?私と会う約束があったのに」
「いや、早苗に誘われる前に約束してたんだよ」
「へえ…私より仲良いんだ?」
と、嫉妬のような感情をあらわにしました。
さらに、早苗に会ったことを報告した友人が、しばらくすると様子がおかしくなる…という、現象も起きました。
会う約束をしようとしても、理由をつけてはぐらかされ、絵美はまるできらわれたかのように感じました。
「なぜ、早苗に会うと、みんな私から離れていくのだろう?」
さすがに、この違和感はムシできませんでした。
絵美は、自分の周りから、早苗以外の人間関係が意図的に排除されているのではないか…という、疑念を抱き始めました。
🔴【続きを読む】目の前で届いた最悪のLINE…「セフレ5人だよ」デマで私を陥れる親友の正体
あとがき:フレネミーによる、"孤立と支配"
フレネミーによる「孤立化と支配のプロセス」が描かれます。
早苗は、絵美を精神的に依存させるため、「自分だけが理解者」であるという状況を作り出そうとしています。自分の秘密は話さず、相手の情報だけを根掘り葉掘り聞き出す行動、そして、他の人間関係を排除しようとする態度は、フレネミーが友人への支配欲を満たすための典型的な行動です。
絵美はまだ真実には気づいていませんが、この度重なる違和感こそ、彼女を真実の解明へと導くことになります。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










