🔴【第1話から読む】夫の笑顔を信じて「後悔」→優しくて人当たりがよい夫の【決定的な欠点】|ギャンブルで1500万借金した夫
粉ミルク代すら底を突き、アカリは実家の母に泣きつく。痩せこけた娘の姿に涙した母は「これは搾取だ」と告げ、アカリに離婚を勧めて―――。
わが子の成長を喜ぶ余裕すらない日々
40万円を貸した後も、事態が好転することはありませんでした。 それはそうですよね。夫はギャンブルを辞めず、借金を返す気もないのですから。
初めての出産から約10か月。本来なら子どもの成長を家族で喜び合う、幸せで温かい毎日を送っているはずでした。でも私の記憶にあるのは、督促の電話に怯え、通帳の残高を見ては溜息をつく毎日だけ。
「アカリ、今日のご飯、これだけなの?」
修二が食卓に上がる献立の貧相さに、ブツブツと文句を言います。
「……粉ミルクを買ったら、もうお金がなかった。修二さんのお給料も返済に回さないといけない状況でしょ?」
修二は不満そうな顔をしながら、スマホで競艇のレース結果をチェックしています。私の苦労に目をやることはありませんし、自分の考えを改めるような気持ちもまるでないことがわかります。
そんな修二の姿を見て、私の中の何かがプツリと切れました。もうこの夫が変わってくれることなんて、期待してはいけないと悟ったのです。
耐えきれず実家に連絡
出産祝いとして親戚からもらったお祝い金も、ほとんどが修二の借金返済に消えました。 子どもにかわいい服を買ってあげることも、おもちゃを買ってあげることもできません。ついにミルク代の確保すらままならなくなり、私は恥を捨てて実家の母に電話をしました。
「……お母さん、ごめん。1万円だけ、貸してくれないかな…」
「アカリ?どうしたの…ちょっと待っていなさい、すぐに行くから」
母は何も聞かず、すぐに駆けつけてくれました。 痩せこけた私と、声をあげて泣く孫の姿を見て、母の目はみるみるうちに涙で溢れました。
「修二さんは? 修二さんは何をしてるの?」
「……ギャンブルで借金を作ったの。お義母さんにも相談したけど、私が貸し続けるしかないって言われて…」
父の言葉に救われる
母は私の手を握り、静かに、でも力強く言いました。
「アカリ、あなたが貸し続けるのはおかしい。それは夫婦の助け合いなんかじゃなくて『搾取』じゃないの」
母の意見を聞いて、私は心底安心しました。私の感覚がおかしいのではなく、やはり夫がしていることに問題があるのです。その夜、私はすべてを自分の親に話し、協力を得ようと決めました。
その週末、私は実家に赴き、両親にすべてを打ち明けました。 通帳のコピー、借用書の写し、義母との通話録音もすべて。その内容を見聞きした父は、声をふるわせ、目を真っ赤にしていました。
「すぐに離婚しなさい。アカリは間違ってない。あとは父さんたちが全力で守るから」
父のその言葉に、私はこの1年で初めて、心から息ができたような気がしました。家族の温かさで胸がいっぱいでした―――。
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あとがき:「お母さん」が教えてくれた本当の愛
実家の母による「家族の助け合いではなく搾取」という言葉。これこそが、アカリさんが最も必要としていた救いでした。自分一人では麻痺して気づけなかった異常事態を、客観的に指摘してくれる存在の大きさを痛感します。
自分のために泣いてくれる親がいることで、ようやく彼女は一人の人間としての尊厳を取り戻し始めます。絶望の底で、アカリさんの目が「母親としての強さ」を帯びていく、大きな転換点となる回です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










