主婦の咲良は、妹の香澄から恋人ができたと報告を受ける。しかし、見せられた写真に写っていたのは、親友・里奈の夫だった。妹が知らないうちに不倫の当事者になっていたという戦慄の事実が、平穏な日常を壊していく。
自慢の妹の身に起きたこと
皆さん、こんにちは。咲良といいます。32歳、夫の忠司と平穏に暮らしている、どこにでもいる主婦です。
私の悩みなんてせいぜい「今日の夕飯どうしよう」くらいだったんです。あの日までは。
私の自慢は、2歳下の妹・香澄。昔からおっとりしていて、でも仕事はしっかりこなすタイプ。建設会社の事務員として働いている彼女とは、よくランチに行ったり、実家で近況報告をし合ったりする、親友のような姉妹でした。
妹の彼氏を見て、衝撃を受ける
ある土曜日の午後。私は久しぶりに実家に顔を出しました。
「お姉ちゃん、お疲れ様!ちょうど良かった、話したいことがあったの」
香澄が弾んだ声で迎えてくれました。その顔を見た瞬間、ピンときました。
「何、その顔。……もしかして、いい人でもできた?」
「えっ、わかる?実はね、最近彼氏ができたんだ。すごく優しくて、頼りがいのある人で」
香澄は照れながらスマホを取り出しました。私は「どれどれ、お姉ちゃんがチェックしてあげる」なんて冗談を言いながら、彼女が差し出した画面を覗き込んだんです。
でも、画面に映るその男の顔を見た瞬間、心臓が跳ね上がりました。
(え……?嘘でしょ?)
「香澄、この人……名前なんていうの?」
「神田さん。同じ業界の人でね、仕事を通じて知り合ったんだ」
神田。その名字、聞き覚えがありすぎました。 私の親友、里奈のご主人。一昨年、念願の第1子が生まれたばかりの、あの神田さん。 里奈のSNSで何度も見た、幸せそうな家族写真の真ん中にいた彼でした。
友人の夫が、妹の彼氏?
「香澄、嘘でしょ……。この人、私の友達のご主人だよ」
「えっ……?何言ってるの、お姉ちゃん。彼、独身だよ?『2年ぶりに彼女ができた』って喜んでくれてたし、あっちから告白してきてくれたんだよ?」
香澄の顔から、一気に血の気が引いていくのが分かりました。 私は震える手でスマホを操作し、里奈のLINEのアイコンを見せました。そこには、赤ちゃんと微笑む神田さんの姿がありました。
「……嘘。嘘だよね……」
香澄の声が震えています。どうやら、本当に知らなかったみたいです。 平和だった日常が、音を立てて崩れていく予感がしました―――。
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あとがき:幸せの裏に隠された毒
「まさか自分の妹が、親友の家庭を壊す相手だったなんて」。そんな衝撃から始まる第1話。信頼していた身近な人々が、意図せず「被害者」と「加害者」に分かれてしまう残酷さ。
スマホの画面一枚で幸せが崩れ去る描写は、現代の私たちにとっても決して他人事ではない怖さがありますよね。咲良が感じた心臓の鼓動が伝わってくるような、緊迫した幕開けとなりました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










