意外と簡単!おひるねアートの作り方
かわいらしい赤ちゃんの姿をさらにキュートに、まるで絵本のような世界におさめて撮影する「おひるねアート」。ここ数年でママたちの間でブームとなり、自宅でチャレンジしたことがあるママもたくさんいるのではないでしょうか。
ママの発想と工夫次第で、簡単に素敵なおひるねアートが作れます。今回は日本おひるねアート協会講師の猿田やえ先生に聞いた、おひるねアートの作り方やポイントをご紹介します。まだ、挑戦したことがない方も意外と簡単に、おうちにあるもので素敵な作品ができるのでおすすめです。今しか残せない、赤ちゃんの記念写真を撮ってみましょう。
おひるねアートのコンセプトって?
- 子供の寝顔も笑顔も泣き顔も、かわいく残す
- 小道具は、おうちの中のものを使う
- 昼間、自然光で真上から撮る
以上がおひるねアートのコンセプトです。(小学館「おひるねアート撮影術」より)
赤ちゃんの寝そべった様子を映した写真は、寝ている最中のイメージが強いのですが、おひるねアートは起きている赤ちゃんや泣いている赤ちゃんでもOK。かわいく映す、ということがコンセプトになっています。
ママがあやしながら撮影をすることで自然な笑顔が生まれますよ。
おひるねアートの作業手順
おひるねアートを成功させるためには準備が大切です。準備さえしっかりできれば、あとは赤ちゃんを乗せて可愛い姿を撮影するだけ!
シャッターチャンスを逃すことなく、スムーズに撮影するコツをご紹介します。
1.テーマを決めよう
まずは撮影したいテーマを決めましょう。季節や「お節句」「バレンタイン」などのイベントから考えてみるのもよいですね。
また、すでに持っている背景に使えそうな大きな布や、小物から決めてもよいでしょう。できれば簡単なスケッチを書いてイメージしておくと作りやすいです。もちろん、その日の赤ちゃんのお昼寝姿勢を見てから考えて作っても、意外な名作が生まれてくるかもしれません。
2.背景を準備しよう
まず、作品のイメージカラーの布を敷きます。作品全体で1枚の背景がよいので、シーツやラグなどの大きい布が適しています。ふかふかした毛布やブランケットを使うと、赤ちゃんにとっても寝心地が良いでしょう。白が一番使いやすくおすすめなのだそう。また、空や海を意識した水色もきれいなアートになるそうですよ。
背景に使う布にシワがあると、仕上がりがイメージ通りにならないことも。シワをきちんと伸ばしてから使うと完成度の高い作品になりますよ。
3.地面の景色を作ろう
「空と地面」「空と海」など、景色の中に境目があるとより絵本の世界のようで、芸術的なアートに見えます。ぜひチャレンジしてみてください。
背景の布を2枚にする場合には、端を折ってつなぎ目が見えにくいように工夫してみましょう。
4.大きなものから設置しよう
赤ちゃんのポジションをまず決定し、周りの「大きなもの」から順番に作っていきましょう。すでに赤ちゃんが眠っている場合には、顔や体のまわりは最後にして、遠い場所から作った方が失敗しにくいですね。
バスタオルを折りたたんで動物やケーキの形を作るのも楽しいですよ。自由な発想でチャレンジしてみましょう!作り方やアイデアが浮かばない時には、インスタグラムや画像検索を使って、お手本になるアートを見つけてみてもよいでしょう。
5.小さな小物を配置して完成
最後に小さな小物を設置して完成です。赤ちゃんの愛らしさが引き立つよう、ごちゃごちゃと置くのではなくシンプルにするのがおすすめですよ。
赤ちゃんが起きている状態で撮影する時は、このタイミングでお着替えをさせましょう。あえて寝顔の写真を撮りたい場合は、寝かしつける前にテーマに沿った服装に着替えさせておくとよいですね。
おひるねアートの撮り方のコツ
おひるねアートの世界が完成したら、さっそく撮影してみましょう。
赤ちゃんが起きている場合は動いてしまうことがあり、よい状態のうちに早く!と思ってしまいやすいですが、安全に気を付けて焦らずに行いましょう。簡単にかわいいアート作品を作る撮影のコツをご紹介します。
1.腕を伸ばして「真上」から撮影する
なるべく真上から撮ると、より平面的に映るのでアートらしく見えます。ママの目線で撮るとどうしても真上からは写せない場合が多く、ママはいすなどの台に乗ると思いますが、赤ちゃんにカメラを落としたり自分が落ちたりしないように注意しましょう。安全第一です。
デジカメやスマホの画面を見ながら撮影しようとすると、ついつい斜めのアングルから撮影することになってしまいます。画面は撮ってからみるようにして、撮影する時には「真上から」を意識しましょう。
2.影ができないように工夫する
せっかく真上から写真を撮っても、ママの影が映ってしまったり、なぜか暗く映ってしまったりすることがあります。
これは蛍光灯の下で撮っているとありがちなこと。できるだけ自然光の下で撮るときれいに映ります。どうしても暗い場合にはカメラの設定で明るさ調整をするか、スマホやパソコンで画像加工して明るくしましょう。
また、直射日光が当たってしまうと影ができやすくなってしまうため、直射日光の当たる窓際から1~2mは離れたところにセットを作りましょう。
3.最後はトリミングして好きなサイズに
撮影が終わったら、セット以外の部分を画像加工アプリなどでトリミングして好きなサイズや形にしてみましょう。インスタグラムに載せる場合には、インスタグラム用の「InstaMag」などのアプリを活用して正方形に加工するとよいですよ。
サイズの加工以外にもフィルターを使って画像の雰囲気を変えたり、文字入れやフレームを活用してポストカードを作ったりするなど、活用方法はたくさんあります。せっかく撮ったかわいい写真を、SNSや家族と共有してみましょう。
寝相別!こんな作品にチャレンジしてみよう
赤ちゃんが成長してくると、いつでもあおむけで寝ているのではなく、姿勢に変化がでてくることもありますよね。アートはあおむけに寝ていないとできないわけではなく、赤ちゃんのどんな寝相もアート作品にすることができますよ。
寝相別の素敵な作品をご紹介します。参考にしてくださいね。
あおむけのとき
赤ちゃんがあおむけの場合には、かわいい天使のような寝顔をはっきり撮影するチャンス!お花の冠をそっとかぶせてみたり、お花やぬいぐるみを飾ってみたりして撮影していましょう。
気持ちの良さそうな寝顔は、どんなアートにしても愛らしくて癒やされますね。
うつぶせのとき
寝顔があまり見えないうつぶせでも、おひるねアートは可能ですよ。後ろ姿を上手に使って、まさに観光中のような雰囲気に。パリの街を歩いているような様子が伝わりますね。
うつぶせでぐっすりと眠っている姿も、アートにして残しておきたいですね。
横向きのとき
横向きの寝相は躍動感のあるアートにぴったりです。たとえば節分の背景にすれば、まるでマメを撒いているようなアート作品に。
手や足のポーズに合わせて、いろいろな装飾で楽しめますよ。「寝返りをするようになってしまってアートがうまくいかない」というときも、仰向けにこだわらずに発想力で楽しめるはずです。ぜひチャレンジしてみましょう!
起きているとき
起きている時は、赤ちゃんの自然な笑顔をアート作品にする絶好のチャンスです。ママが撮影するからこそ、赤ちゃんは自然な表情で微笑んでくれるでしょう。
大好きなおもちゃを見せてみたり、お気に入りの歌を歌ってあげたりして、ぜひ最高の笑顔を引き出してあげてください。
かわいいおひるねアートでハッピーに
おひるねアートを楽しむ時間。赤ちゃんの姿はいつもかわいいけれど、アートの世界に入り込んだ姿はまた最高にかわいいと思います。撮影するまでの時間も、ママにとってハッピーな時間になりますね。
将来子供に見せることを想像してみたり、わが子へのいとしさが込み上げてきたりします。パパがお休みの日に、夫婦で一緒におひるねアートを作ってみるのも素敵です。大切な赤ちゃんのひとときをアートで残してみませんか?
監修:日本おひるねアート協会 猿田やえ先生