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監修:清水なほみ

【医療監修】妊娠初期から注意したい7つのこと。車や自転車の運転はできる?

PIXTA

妊娠すると、全身の血液量が増加します。しかし、赤血球はそれほど増加しないため、血液が「水増し」状態になり、赤血球の濃度が薄い状態になります。また、赤ちゃんはママの体から鉄分を取るため、ママの血液は貧血状態になりやすくなってしまいます。

症状がないことが多いですが、立ちくらみや息切れなどが起こることもあります。激しい運動や、急に立ち上がるなどの行動を控えることが必要です。

出典元:
  • 井上裕美(監)他「病気がみえる vol10. 産科」191(メディックメディア,2015)
  • 日本医科大学多摩永山病院「血液疾患」(https://www2.nms.ac.jp/hahanet/sign1_4_3.html,2017年11月2日最終閲覧)

5.タバコとアルコールは厳禁

禁煙 PIXTA

タバコを吸うことにより、ニコチンや一酸化炭素、ダイオキシン等の有害物質が体に取り込まれてしまいます。それは赤ちゃんにも悪影響を及ぼすことがわかっており、胎児の成長を妨げることになってしまいます。

また、ご自身が喫煙をしなくても、周りの人がタバコを吸うことで副流煙が胎児に影響を与える可能性があります。流・早産や低出生体重児のリスクが高まることを説明し、禁煙してもらうようにしましょう。

またアルコールも妊娠がわかった時点からやめましょう。胎盤からおなかの赤ちゃんに届き、大量摂取を続けると胎児の発育に悪影響を及ぼす場合があります。

出典元:
  • 日本産婦人科医会「飲酒、喫煙と先天異常」(http://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/jigyo/SENTEN/kouhou/insyu.htm,2017年11月2日最終閲覧)
  • 日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会(編)「産婦人科学会ガイドライン 産科編2017」118(日本産科婦人科学会事務局,2017)
  • 井上裕美(監)他「病気が見える vol.10 産科」81(メディックメディア,2015)

6.自動車を運転する際には、シートベルトの着用を徹底する

シートベルト PIXTA

外出の際に、車が無いと生活に困ってしまう方もいますよね。車の運転によって胎児に悪影響を及ぼすということはありませんが、シートベルトは必ず着用しましょう。着用のポイントは以下の通りです。

  1. 腰ベルト・肩ベルトを両方とも着用する
  2. 肩ベルトは胸の間を通し、おなかの側面に通す
  3. 肩ベルトは首にかからないようにする
  4. 腰ベルトは、おなかの膨らみを避けて、できるだけ低い位置を通す

このように、シートベルトの正しい装着することで、交通事故にあってしまった際の母体、胎児の死亡率を低下させることが期待できます。

妊娠初期にはまだ目立たないおなかも、いずれどんどん大きくなっていきます。おなかが大きくなると、事故に遭ってしまった際におなかを強打してしまうことがあるため、シートベルトの着用が欠かせません。この時期から、正しい位置でシートベルトを着用するくせをつけましょう。

出典元:
  • 日本産科婦人科学会「妊娠中のシートベルト着用の啓発ポスターについて」(http://www.jsog.or.jp/news/html/announce_20081110.html,2017年11月14日最終閲覧)
  • 日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会(編)「産婦人科診療ガイドライン 産科編2017」432(日本産科婦人科学会事務局,2017)

7.自転車の運転はなるべく避ける

自転車 PIXTA

妊娠すると、ホルモンバランスの変化により反射が鈍くなっていたり、ペダルを踏む動作によっておなかが張りやすくなったりします。おなかが大きくなっていくと、バランスを崩して転倒してしまう恐れがあるため可能であれば自転車に乗るのは避けた方がよいでしょう。

そうはいっても、妊娠中も上の子の送迎やスーパーへの買い出しなど、使わなくてはいけない場面がある方は、できるだけ平坦な道を、いつでも止まれるスピードで走りましょう。坂道でスピードを出すなど、無理な運転は絶対にしないようにしてください。

出典元:

妊娠初期から生活習慣を見直そう

夫婦 妊婦 PIXTA

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ

通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。
中学時代のいじめや研修医時代のうつ経験から、「病は気から」を科学的に解明するための研鑽を積む。何気ない会話の中で患者に気付きを与え、片頭痛やイライラをあっさり「忘れさせる」診療には定評がある。5分で病気の「本当の原因」を見抜くため、患者からは「先生は占い師ですか!」と驚かれる。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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