監修:清水なほみ 先生

妊娠初期から注意したい7つのこと。車や自転車の運転はできる?

妊娠が分かっての喜びもつかの間、つわりなどさまざまな悩みに苦しむ方も多いことでしょう。妊娠中の体はいつもとは全く違うもの。おなかが大きくないからといって妊娠前と同じように過ごす事はできませんよね。妊娠初期は、大切な赤ちゃんのために生活習慣の見直しや体のメンテナンスをする時期。この時期から注意すべきことを紹介します。

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妊娠初期から注意するべき7つのこと

では、妊娠初期に気をつけるべき8のことを紹介していきます。妊娠初期はつわりなどもあって全てを実行するのは大変かもしれません。できるだけ周囲の協力を得てくださいね。

1.偏った食生活は避ける

おなかに赤ちゃんがいると「ママの食事内容によって赤ちゃんがアレルギーになる」というようなことを聞いて不安になることもあるかもしれません。

しかし、日本小児アレルギー学会のアレルギー診療ガイドライン2012には以下のように記されています。

食物アレルギーの発症予防のために妊娠中および授乳中に母親が食物除去を行うことは推奨されない。偏った食生活をしない。 ※1

ご自身やご家族に強い食物アレルギーがある場合には、医師に相談をしてみましょう。基本的には、バランスのとれた食事をすることが大切です。

とはいえ、妊娠初期はつわりで食欲が出なかったり、食べられるものが限定されたりすることもありますね。つわり中は無理をせず食べたいものを食べるようにして、症状が落ち着いてからはバランスのよい食事を心がけましょう。

2.水分をしっかり取る

コップ PIXTA

つわりで吐いてしまったり、思ったように栄養を摂取できなかったりする妊娠初期。たとえ食事ができなくても、脱水状態にならないよう水分をこまめにとるようにしましょう。

おう吐が続くなど、水分がとれないような状態のときには、脱水の危険があるためかかりつけ医に相談しましょう。

出典元:
  • 井上裕美(監)「病気がみえる vol.10 産科」79(メディックメディア,2015)
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3.歯科健診を受けておく

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おなかが大きくなってくると、歯科で長時間寝た状態で治療を受けるのがつらくなるかもしれません。基本的に歯科治療は、妊娠中の状況に考慮して薬を使えば安全性には問題はありませんが、歯科治療はひどくなる前に行っておくのがよいですね。

妊娠中は口の中の細菌が約5倍に増加します。そのため、妊娠中は歯茎の炎症も起きやすくなっています。歯茎が腫れた場合にはためらわず早めに歯科を受診しましょう。症状が軽いうちはクリーニングでも効果がでることもあります。

口腔内の感染が早期の破水や早産の原因になりうることが指摘されています。妊娠前そして妊娠中のメンテナンスには「口腔内ケア」も含めることが大事です。

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4.貧血に注意する

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妊娠すると、全身の血液量が増加します。しかし、赤血球はそれほど増加しないため、血液が「水増し」状態になり、赤血球の濃度が薄い状態になります。また、赤ちゃんはママの体から鉄分を取るため、ママの血液は貧血状態になりやすくなってしまいます。

症状がないことが多いですが、立ちくらみや息切れなどが起こることもあります。激しい運動や、急に立ち上がるなどの行動を控えることが必要です。

出典元:
  • 井上裕美(監)他「病気がみえる vol10. 産科」191(メディックメディア,2015)
  • 日本医科大学多摩永山病院「血液疾患」(https://www2.nms.ac.jp/hahanet/sign1_4_3.html,2017年11月2日最終閲覧)

5.タバコとアルコールは厳禁

禁煙 PIXTA

タバコを吸うことにより、ニコチンや一酸化炭素、ダイオキシン等の有害物質が体に取り込まれてしまいます。それは赤ちゃんにも悪影響を及ぼすことがわかっており、胎児の成長を妨げることになってしまいます。

また、ご自身が喫煙をしなくても、周りの人がタバコを吸うことで副流煙が胎児に影響を与える可能性があります。流・早産や低出生体重児のリスクが高まることを説明し、禁煙してもらうようにしましょう。

またアルコールも妊娠がわかった時点からやめましょう。胎盤からおなかの赤ちゃんに届き、大量摂取を続けると胎児の発育に悪影響を及ぼす場合があります。

出典元:
  • 日本産婦人科医会「飲酒、喫煙と先天異常」(http://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/jigyo/SENTEN/kouhou/insyu.htm,2017年11月2日最終閲覧)
  • 日本産婦人科学会「産婦人科診療ガイドライン」118(日本産婦人科学会事務局,2017)
  • 井上裕美(監)他「病気が見える vol.10 産科」81(メディックメディア,2015)

6.自動車を運転する際には、シートベルトの着用を徹底する

シートベルト PIXTA

外出の際に、車が無いと生活に困ってしまう方もいますよね。車の運転によって胎児に悪影響を及ぼすということはありませんが、シートベルトは必ず着用しましょう。着用のポイントは以下の通りです。

  1. 腰ベルト・肩ベルトを両方とも着用する
  2. 肩ベルトは胸の間を通し、おなかの側面に通す
  3. 肩ベルトは首にかからないようにする
  4. 腰ベルトは、おなかの膨らみを避けて、できるだけ低い位置を通す

このように、シートベルトの正しい装着することで、交通事故にあってしまった際の母体、胎児の死亡率を低下させることが期待できます。

妊娠初期にはまだ目立たないおなかも、いずれどんどん大きくなっていきます。おなかが大きくなると、事故に遭ってしまった際におなかを強打してしまうことがあるため、シートベルトの着用が欠かせません。この時期から、正しい位置でシートベルトを着用するくせをつけましょう。

出典元:
  • 日本産婦人科学会「妊娠中のシートベルト着用の啓発ポスターについて」(http://www.jsog.or.jp/news/html/announce_20081110.html,2017年11月14日最終閲覧)
  • 日本産婦人科学会「産婦人科診療ガイドライン 産科編2017」432(日本産婦人科学会事務局,2017)

7.自転車の運転はなるべく避ける

自転車 PIXTA

妊娠すると、ホルモンバランスの変化により反射が鈍くなっていたり、ペダルを踏む動作によっておなかが張りやすくなったりします。おなかが大きくなっていくと、バランスを崩して転倒してしまう恐れがあるため可能であれば自転車に乗るのは避けた方がよいでしょう。

そうはいっても、妊娠中も上の子の送迎やスーパーへの買い出しなど、使わなくてはいけない場面がある方は、できるだけ平坦な道を、いつでも止まれるスピードで走りましょう。坂道でスピードを出すなど、無理な運転は絶対にしないようにしてください。

出典元:

妊娠初期から生活習慣を見直そう

夫婦 妊婦 PIXTA

妊娠初期はおなかの大きさがさほど目立たないため、見た目は変化しませんが、身体の中は大きく変化しています。思いがけない体調不良に見舞われることもあるでしょう。

生活習慣を見直すことは、すぐにできることではありません。これからどんどん大きくなるおなかの赤ちゃんのことを考えて、妊娠前の生活から少しずつ変えていけるとよいですね。

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ 先生

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