経産婦、やっぱり早めに陣痛がきた?
妊娠初期から寝込むほどの体調不良はなく、幼稚園行事に参加したり友人とのランチをしたりと楽しく元気にすごしていた37週。最初の前駆陣痛は、健診を翌日に控えた37週4日の深夜でした。
腰にズーンという痛みを感じ目が覚め、まさかと思いながらも痛みに集中してみると、ゆっくり10秒ほどの腰の痛みが10~20分おきほどに。3回に1回ほど腰でなく下腹部が生理痛のように痛みおなかも張っていました。
上2人はともに39週で出産していたわたしですが、3人目は予定日よりはやく生まれるという周りの話を気にしていたので、やはり早めに陣痛がきたのかとドキドキ。
でもその夜、夫はまだ単身赴任先におり、手伝いに来てくれる予定の実母はまだ実家。「今夜は困る」という一心で腹式呼吸を意識してゆっくり息をはきながら痛みがおさまるよう祈っていると痛みはだんだん遠のき、いつのまにか再び眠っていました。
これが初めての前駆陣痛でした。
内診のあとはお産が進みやすい?
そんな一夜をすごした翌日、健診で内診を受けたところ子宮口は4cmほど開いているとのこと。
「3人目はお産が進みやすい」という情報も聞いていたので、「もう入院したほうがよいのでは?」と思いながらも、夫が1週間後に3連休をとっていることもあり、なんとか1週間はもたせたい気持ちで、内診後はしばらく病院でゆっくりし寄り道せずに静かに帰りました。しかし、その夜再び前日と同じく下腹部の痛みとおなかの張りが10〜20分おきほどに。
間隔がだんだん短くなるというよりは12分だったり18分だったりとばらばらで、痛みも動けないほどではなかったのでこれはまたおさまると信じ腹式呼吸でゆっくり息を吐きながら時を過ごし痛みが遠のいていきまいた。これがおそらく2度目の前駆陣痛。
おなかの子はいつ生まれても大丈夫だからと産科の先生にはたくさん動くように言われましたが、なんとか夫の休みまでは待ちたいと、ここから1週間は自宅でとにかく安静に努めていたおかげかその間前駆陣痛は感じませんでした。
長男のときは夫の休日の早朝に破水から始まり、朝入院して1日中病院内を歩きその日の夜に出産。
次男のときは翌日生まれなければ入院して促進剤をという言葉に焦り、自宅で1日中踏み台昇降などで体を動かしその日の夜に夫が帰宅してから陣痛がきて病院へ行き出産。
そんな経験から、今回も「夫のいるタイミングで産める」、「いざとなれば陣痛のおこし方はなんとなくわかっている」というような気持ちでいました。
結局はおなかの赤ちゃんのタイミング
週末がやってきて夫の3連休がはじまりました。ちょうど38週から39週に入るところでした。「さぁ、いつでも産めるぞ」と安心しながら家族で出かけたり、たくさん歩いたり体を動かす事に努めました。実家の母もスタンバイ完了。
ところがどういうわけか、おなかの張りもなく痛みもなく、連休2日目には、おなかが重いことと思い通りに陣痛が来ない焦りで体も気持ちも疲れ始めました。
そして連休3日目は焦りで苛立ち、家族とはなれ自宅でひとり踏み台昇降をひたすらしていました。それでも陣痛は始まらず、翌日には夫が赴任先へ戻らねばいけなかったため、焦りと不安で夜には涙がこぼれてきてしまうほど。
そして早朝、弱いけれどなんとなく腰の痛みが始まりました。これはなんとか陣痛につなげたいと願いながら踏み台昇降をしていると、股から液体が出るのを感じました。
下着を替えたほうがいいかなという程度で長男のときに経験していた「破水」だと感じ、痛みの間隔も確認したところ15分、18分、14分、と不定期であるもののなんとなくもうすぐ始まるんだなと確信をもって病院へ電話。
このまま入院するというつもりで夫とともに外来へ行ったところ、「破水」と思ったものはそうではなく子宮口は6cmくらいとのことでいったん帰宅することに。これが3度目の前駆陣痛でした。
あと2日くらいだろうか、それとも予定日通りあと1週間後かと、もう夫の休みを延ばすことはできなかったので、「立ち会いがなくとも頑張って産む!」と宣言して夫を見送りました。
実家から母が来てくれていたので、励まされながらランチをして、おそらくあと2日くらいは出てこないだろうねといつもより遠いスーパーへ食材を買いに行きました。
そのスーパーでおなかが冷えたときのような痛みをかんじトイレに行きたくなりましたが我慢。しかしその後、帰り道にときどき立ち止まらずにはいられないほどの痛みを腹部全体に感じるようになり、自宅に着く頃にはぴったり15分おきに痛みがありました。
子供の幼稚園お迎えを母に頼み、病院へ連絡後、事前に登録していた陣痛タクシーで病院へ。
病院到着後外来で診察を受け破水も確認され、「4〜5時間後には赤ちゃんに会えそうだね」と言われましたが、陣痛はどんどん進み、外来受診の1時間半後に無事第3子が産まれました。
夫が駆けつける間もないほどで立ち会いはできませんでしたが、病院のスタッフさんに応援されながらの出産はなかなか心強いものでした。これまでの私の焦りを感じていたかはわかりませんが、元気に産声を上げたほかほかの赤ちゃんは自分のタイミングで頑張ってくれたんだなと、とても愛おしく感じた瞬間でした。