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未就学児の習い事の状況は?
まずは、未就学児の習い事の状況がどうなっているのか見てみましょう。
未就学児の約半数が習い事をしている
学研教育総合研究所が2017年8月に調査した結果によると、3~5歳で習い事をしている子どもの割合は3歳で23.2%、4歳で39.5%、5歳では約半数となる51.0%の子どもが何らかの習い事をしているという結果が出ています。
株式会社バンダイでも2019年5月に習い事を始めた時期について3~6歳の未就学児童と小学生の子どもを持つ親700名を対象に調査したところ、全体の過半数となる52.5%の子どもが、小学校入学前から始めていることがわかっています。
未就学児に習い事をさせるのは決して珍しいことではなく、ほぼ半数の家庭で習い事を始めているということです。
未就学児の習い事は水泳が人気
小学生の習い事としても人気の水泳は、未就学児にも人気トップとなっています。その理由は、小さいうちから水への恐怖感をなくし泳げるようにさせておきたいという意向があるようです。
小学校に上がると体育で水泳の授業がありますが、授業で泳げないとそのまま大人になっても泳げないことも多いので、家で指導しにくい水泳は習い事として適しているといえます。
そのほかにも、ピアノやサッカー、体操教室なども人気の習い事。また、最近では小学校の授業にも取り入れられている英語やプログラミングなど、将来に役立つ知識の習い事も増えてきています。
未就学児の習い事は1万円以下が主流
習い事で気になることといえば、やはり月謝などの費用。何を習わせるかによっても異なりますが、未就学児の習い事については月額1万円以下、8,000円程度が平均的な金額です。
勉強を教えてもらう学習塾は月謝が高めになるので、水泳やピアノなどの習い事が主流な未就学児の場合は、それほど高額にはならないでしょう。
- 学研教育総合研究所「幼児白書Web版「幼児の日常生活・学習に関する調査」 」(https://www.gakken.co.jp/kyouikusouken/whitepaper/k201708/chapter6/01.html,2021年3月26日最終閲覧)
- 株式会社バンダイ「子どもの習い事に関する意識調査」(https://www.bandai.co.jp/kodomo/pdf/question252.pdf,2021年3月26日最終閲覧)
未就学から子どもに習い事をさせるメリット
未就学から子どもに習い事をさせることには、たくさんのメリットがあります。
実際に未就学児に習い事をさせた方の体験談も載せていますので、あわせて参考にしてください。
小学校からの学習の先取りができる
未就学児の習い事は、水泳や英語、習字など、小学校の授業で取り入れられている科目が主流です。小学校で習い始めるより先に習い事で経験しておくと、授業に遅れることなく余裕をもって取り組めるようになります。
特に、英語やプログラミングなど昔にはなかった授業も増えていますので、小学校での授業に不安があるなら、先取りしておくと安心です。
将来の選択肢が広がる
ピアノやバイオリンなどのプロ奏者やプロスポーツ選手は、3歳ごろの小さいころから目標を定めて始めている人も少なくありません。
小さいうちに始めたことは身につきやすく、早く始めればそのぶん長く続けられるということでもあるので、その道を極めたいなら幼いうちから始めるのが得策といえます。
また、何が得意かまだわからないという場合も、早いうちからいろいろなことをやらせてみて、子どもに向いていることを見極めて将来の選択肢を広げられるでしょう。
未就学児に習い事をさせた方の体験談
未就学児を習い事に通わせている家庭の多くが、子どもが楽しそうに通っていると語っています。親が強制的にやらせるより、子どもがやりたいことをやらせるのがいいようですね。
未就学の子どもに人気の習い事8選
水泳
未就学児だけでなく、小学生にも人気の習い事が水泳です。
小さいうちに水への恐怖心をなくして泳げるようになるだけでなく、体力がつく、楽しく水遊びできるなどさまざまなメリットがあります。
月謝は7,000円程度で初期費用もそれほどかからず、送迎バスなどもあるため親にとっても通わせやすい水泳。習い事の人気トップになるのも納得と言えますね。
ピアノなどの音楽系
楽器や歌などの音楽系の習い事も昔から人気。特にピアノは小さいうちから始めると絶対音感が身につき、将来的にもピアノ講師やプロ奏者などの仕事に活かすことができます。
両手の指を使ってピアノを弾くことで、指先が器用になりますし、発表会や学校の学芸会などで披露する機会も増えるので、表現力も高まります。
月謝は7,500円程度が相場ですが、自宅で練習するためにピアノを購入する費用や発表会での衣装など、教室以外でお金がかかりやすい習い事でもあります。
体操
体操教室では、マット運動や跳び箱、鉄棒などを用いた運動を習うことができます。
体操運動は小学校での体育でもよく行われるので、運動が苦手な子どもに習わせておくと、授業で苦手意識を持つことなく取り組めるようになるでしょう。
身体の動かし方を覚えて運動への苦手意識をなくすことができますし、向いている子どもなら将来的に体操選手などの道が開ける可能性もあります。月謝は5,000円前後が相場です。
サッカーや野球などのスポーツ
サッカーや野球などの団体で行うスポーツも、昔から人気の習い事です。
運動する機会を増やせるだけでなく、チームの一員として活動することで協調性が養われ、みんなでひとつの目標に向かってがんばる精神などが培われます。
野球やサッカーなどはチームでないと試合ができないので、習うというより好きなスポーツを楽しむといった目的で楽しく続けられるでしょう。
月謝は3,500円程度ですが、ユニフォーム代などが別途発生します。
英語
小学校の授業でも必修科目となる英語は、未就学児のうちから学んでおくと授業の理解度も早くなります。
語学を学ぶには、音をそのまま覚えやすい小さいうちのほうが身につきやすいですし、英語に対する抵抗もなく始められるのでおすすめです。
将来的に仕事に活かせるだけでなく、海外旅行などの趣味も広がりやすいので、習っておいて損はないでしょう。
月謝は6,000~15,000円くらいが相場ですが、レッスンの形態や地域差もあるため調べてみることをおすすめします。
習字
習字は学校の授業でも取り入れられていますが、授業だけでは筆を使って文字を書くことはなかなか上達しません。
習字がうまく書けるようになると、教室や廊下に貼りだされたり賞をもらったりすることもあり、資格としても一生ものの特技になります。
字がきれいになるだけでなく、姿勢がよくなる、作法を覚える、集中力が高まるなどのメリットがあるほか、大人になってからも文字を書く機会は多いのであらゆる場面で活躍するでしょう。
月謝は2,000~5,000円程度で習い事の中でもお手頃。道具もそれほど高額でなく、近所に個人の習字教室があれば通わせるのも安心です。
学習塾
小学生になると学習塾に通う子どもも増えていきますが、未就学児から学習の習慣をつけておくと、宿題や予習復習も進んでやるようになると期待できます。
幼児向けの学習塾は、知育玩具やタブレットを用いた楽しい内容なので無理なく通えるでしょう。ひらがなや数字などを書けるようになると、小学校からの授業も取り組みやすくなります。
月謝は15,000円程度と習い事の中では高額ですが、3,000円くらいから始められる通信教育もありますよ。
ダンスやバレエ
女の子に人気の習い事にはバレエが挙げられますが、最近ではジャズダンスやヒップホップなどのダンスも人気になっています。
バレエは発表会などでどうしてもお金がかかりますが、ジャズダンスやヒップホップはラフな格好で練習できて費用も抑えられる習い事です。
ダンスは小学校の体育の授業でも必修科目となっていますので、未就学児のうちから人前で踊ることに慣れておくと、授業でも臆することなく臨めるでしょう。
高度な技術を学べるところもありますが、楽しく身体を動かすことを目的に通うのもおすすめ。月謝は3,500円~でダンスのジャンルによっても異なります。
未就学児の習い事は将来にも役立つ
未就学児から通える習い事はたくさんありますが、いずれも将来的に役立つものが多いのでおすすめです。メリットだけでなく、子どもが楽しく通えるかどうかも加味して、習い事を選んであげてください。