歯が生えてきたらスタートの合図
赤ちゃんの歯磨きはいつから始めればいいのでしょうか?結論としては、歯磨きスタートは、歯が生え始める6か月~1歳頃にしましょう。
このころの赤ちゃんは、口の中を触れられるということに慣れることが大切です。ママがガーゼや綿棒などで拭いてあげることから始め、慣れてきたら乳児用の歯ブラシで磨く練習をしていきます。
歯磨きトレーニングを始める前にすべきこと
なんでもいきなりとりかかると、大人でも動揺することがありますよね。赤ちゃんはなおさらです。口の中はデリケートなので、赤ちゃんも敏感に反応します。順を追って、取り組みましょう。
- 顔や口まわりを愛情をもって触れる
- 慣れたら口の中を清潔な指で触れてあげる
- ガーゼで口の中を拭いてあげる
- 親や兄弟が楽しく歯磨きしているのを見せる
口や口の中、デリケートな部分だからこそ、いかに不快を与えずに触れることができるかがカギを握っています。すぐ口の中を触れようとせず、そこに至るまでのステップが肝心。愛情をもって触れるのは、遊びの中でも取り入れられますよね。そのあとで、口の中をケアするところにもっていきます。
- 日本小児歯科学会「産まれてから2歳頃まで」(http://www.jspd.or.jp/contents/main/faq/faq02.html#faq_b0101,2018年2月28日最終閲覧)
- 東京都福祉保健局「乳幼児期の上手な歯みがき指導法」(http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/minamitama/hakkou/siryou.files/15sidou.pdf,2018年2月28日最終閲覧)
月齢別 歯磨きスタートとケアの仕方
月齢別に歯磨きを始めるケアの仕方についてお話しします。
歯が生えはじめる頃
歯が生え始める0~6か月ころは、口周りや口腔内に指を入れたり触ったりして、お口に触れられることに慣れさせましょう。
ケアのポイント
- 上唇の裏を触られることに慣れさせましょう
- 上唇をめくった部分にカスがつきやすいため、ガーゼなどで拭ってあげましょう
下の前歯が生えだす頃
下の前歯が生えてきたら、歯磨きに慣れさせるためのお手入れをしてあげましょう。
ケアのポイント
- ガーゼや乳児用の歯ブラシを使い、歯を拭きましょう
- ご飯の後は、飲み物を飲ませて食べカスを流しましょう
- 赤ちゃん用の歯ブラシを与えるのもOK
前歯が上下、2本ずつ生えてくる頃
上の前歯はもっとも虫歯になりやすい歯!上下合わせて4本生えてきたら本格的なお手入れのスタートです!
ケアのポイント
- 赤ちゃん用歯ブラシを与えましょう
- ママが仕上げ磨きをしてあげましょう
前歯が上下、4本ずつ生えてくる頃(1歳~)
前歯が4本ずつ生えてきたら、食べる量も増え歯に食べ物が挟まることが増えてきます。寝る前の歯磨きを習慣にしましょう。
ケアのポイント
- 哺乳瓶からコップを使うように変えましょう
- おやつの時間や回数を決め、だらだら食べないようにしましょう
奥歯が生えてくる頃
さて、いよいよ奥歯が生えてきました!奥歯には溝があるので、食べ物が詰まりやすいので念入りに磨きましょう。また、前歯の付け根は唾液による自浄作用が働きにくいため、虫歯になりやすい箇所。敏感で磨きにくい箇所ですが、しっかり磨いてあげましょう。
ケアのポイント
- 食後は歯を磨く習慣をつけましょう
- 寝る前の仕上げ磨きをしっかりしましょう
- 歯ブラシを噛んでしまうため、子供用と仕上げ磨き用を準備しましょう
- 日本小児歯科学会「産まれてから2歳頃まで」(http://www.jspd.or.jp/contents/main/faq/faq02.html#faq_b0101,2018年2月28日最終閲覧)
- 東京都福祉保健局「乳幼児期の上手な歯みがき指導法」(http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/minamitama/hakkou/siryou.files/15sidou.pdf,2018年2月28日最終閲覧)
- ふかみスマイル歯科「年代別、子供の歯磨きのやり方。」(http://www.fukami-shika.jp/cmsfukami/archives/knowledge/年代別、子供の歯磨きのやり方。,2018年2月28日最終閲覧)
コツをつかんで、歯磨きに慣れてもらおう!
歯が生え始め、自分で歯ブラシを握れるようになる6か月頃が、歯磨きトレーニングの開始の時期です。歯磨きといっても、まだ歯ブラシを上手に握ることすらままならない上に、口に入れるのを嫌がる赤ちゃんが多いでしょう。
そこで、今回は先輩ママの体験談をもとに歯磨きに慣れてもらうコツを紹介いたします。
体験談1:歌やテレビのまねっこで楽しく
最近は、やっとですが膝に頭をコロンとしてくれるまでになりました😊
根気がいりますが、いつかは分かってくれると思い、バイキングいるからキレイにしようね!あーサッパリしたねー!などと言いながらやっています!
大好きなアンパンマンの歌に合わせたり、TV番組などのシーンのまねっこをしたりすれば、嫌がらずに磨かせてくれるかも。
膝にころんと寝ころんで磨かせてくれるまでは本当に大変ですが、ママの根気よい語りかけで、歯磨きの大切さを知ってくれると良いですよね。
体験談2:ばい菌をやっつけろ作戦!
ママの次は〇〇のバイキンやっつけようね〜!ってお話しながらやってました♪
先に子どもに、自分で磨かせて、仕上げはママよ〜って歌いながら、歯磨きしてたら、今では嫌がることもなくなりました😄✨
歯磨きトレーニングを始めたばかりの赤ちゃんでは、バイキンの怖さを理解できなくても、絵本を通して口にいるばい菌を退治するんだというお話を続けることは、歯磨きの大切さを植え付けることにつながります。
それに、ママが楽しそうにお話をしてくれながらの歯磨きトレーニングは、赤ちゃんも楽しい時間になるはずです。
体験談3:お気に入りキャラクターでご褒美作戦!
歯磨き後にタブレットとTOMASのシールなどを張るのとどっちにする??って聞いて仕上げ磨きようにしました(*^^*)
上手にシャカシャカできたらごほうびね
って☆
それでも嫌がるときは
両腕を両足で押さえてしてましたょ(о´∀`о)
歯磨きを嫌がってしまう場合には、歯磨きの後に何か楽しみがあるのも効果的ですよね。大好きなキャラクターのシールやハンコ、おいしいタブレットは嬉しいご褒美です。タブレットは食べられる対象年齢が決まっているので、商品を確認してから購入しましょう。
それでもどうしようもない場合には、押さえつけてしまうのも仕方ないかもしれません。歯磨きの気持ちよさや大切さに気付くには、少し時間がかかりますね。
しっかり磨いて虫歯予防!
赤ちゃんの歯が生える時期は個人差があり遅い子も早い子もいます。歯磨きの合図は、その子にとって1本目の歯が生えてきたときが合図。
歯ブラシに慣れることが目的の時期は、無理はしないで子供の機嫌の良いときを見計らってしてあげましょう。慣れてきたら朝・昼・晩。「食べたら磨く」を基本に、毎食後1日3回行いましょう。
乳歯だからといって怠っては歯磨き習慣をつけることができません。歯磨き嫌いにならないように、ママがしっかり教えてあげましょう。