ワイシャツの黄ばみはなぜできるのか?黄ばみの原因について
スーツを着てお仕事に行かれている方にとって、白のワイシャツを清潔な状態で維持することは、とても難しいですよね。襟の周りが黄ばんでしまったり、黒ずんでしまったりします。なかなか落とすことが出来ず、困っている方も多いのではないでしょうか。
まず、しつこい黄ばみや黒ずみがなぜ出来てしまうのか、なぜ落ちにくいのか、汚れの原因と落ちにくさの理由について、みていきましょう。
黄ばみは、人間から分泌される皮脂が原因となっています。皮脂は、主におでこや鼻、あご、頭皮などから分泌され、皮膚を乾燥から守ってくれます。しかし、衣類に付着した皮脂を放置しますと、皮脂が酸化してしまい、黄ばみが発生してしまいます。
また、黒ずみは皮脂が衣類に蓄積される際、ホコリや土などと混ざる事により出来てしまっています。
この様な原因で生まれた黄ばみはなぜ落ちづらいのでしょうか。次は、しつこい黄ばみの洗い方についてご説明していきます。
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クリーニングいらず!自宅で出来る黄ばみの落とし方、3つの手順
皮脂は油分で出来ていますので、水に溶けないという性質を持っています。その為、水洗いをしただけでは汚れが落としきれずに、皮脂が衣類に蓄積されます。そのまま、何もせずに放置してしまいますと、頑固な黄ばみへと成長していってしまいます。
この様にして出来た黄ばみを落とすには、正しい順序で洗う必要があります。黄ばみを落とす事の出来る洗い方の順番は、(1)油性汚れ(2)水溶性汚れ(3)色素の階層となっています。それぞれの汚れを落とす方法を順番通りにご紹介していきます。
1.油性汚れには、台所用洗剤か固形石鹸が効果的!
黄ばみを洗う際は、油汚れに強い台所用洗剤や固形石鹸を使ってみましょう。
台所用洗剤は、フライパンなどの油汚れを落とすことができますので、同じ成分である皮脂を落とすことにも向いています。また固形石鹸は、一般的に弱アルカリ性でできていることが多く、アルカリは脂肪酸と反応することで石鹸のようなものを生み出す特徴を持っていますので、脂肪酸の特徴を持っている皮脂の性質も変える事が出来ます。
どちらも黄ばみに強い成分を持っていますので、まずはこの2つを使って皮脂汚れを落としていきましょう。
2.ぬるま湯で水溶性汚れを落とそう
黄ばみができてしまった部分をぬるま湯で濡らして、台所用洗剤か固形石鹸を直接塗り込みます。まんべんなく洗剤をつけることができたら、満足がいくまでもみ洗いしていきます。
あまり力を入れすぎてもみ洗いをしますと、衣類の生地が傷んでしまうので気をつけて下さい。この行程では、油性汚れと水溶性汚れを落としますので、ある程度黄ばみが残っていても大丈夫です。次の行程で、黄ばみの色を落としましょう。
3.仕上げに漂白処理をしよう
最後の仕上げは、漂白剤を使って汚れの色を落としましょう。使用する漂白剤には注意が必要です。酸素系漂白剤を使用してください。その他に塩素系漂白剤や還元漂白剤などがありますが、これらの漂白剤は効果が強力のため、トラブルの原因になりかねません。
液体タイプの酸素系漂白剤を使用する場合の手順
液体タイプの酸素系漂白剤は、後述の粉末タイプの酸素系漂白剤に比べて、漂白効果が劣りますが、部分的な黄ばみを落とすときには有効です。また、酸素系漂白剤が漂白効果を発揮するためには、十分な熱が必要ですので、スチームアイロンを用意しましょう。
漂白の手順は以下を参考にしてください。
- 黄ばみができている部分に漂白剤を塗り込む
- アイロンのスチームを使って熱を加える
- 様子を見ながら1と2を繰り返す
- 汚れが落ちたら普段通り洗濯機へ
2.の行程でアイロンを使う際は、アイロン面を押し当てる必要はありません。スチームだけを当てるだけで十分に熱を与えることができます。スチームとの距離を近づけることで熱をより与えることができるため、様子を見ながら調整しましょう。
粉末タイプの酸素系漂白剤を使用する場合の手順
ひどい襟汚れの場合は、粉末タイプの酸素系漂白剤を使用して、漬け置きでじっくり漂白処理していきましょう。また、液体タイプ同様に、漂白効果を発揮するためには、十分な熱が必要なのでしっかりと温められたお湯を用意してください。
- 洗面台や桶に衣類が浸かるくらいの40℃〜50℃ほどのお湯を用意
- 酸素系漂白剤を適量入れる
- 様子を見ながら襟汚れが落ちるまで漬け置く
- 汚れが落ちたら普段通り洗濯機へ
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重曹やクレンジングオイル?汚れ落としに使えるものと使えないもの
台所用洗剤や固形石鹸の他、普段お使いのクレンジングオイルも効果的です。化粧品や溜まった皮脂汚れを落とす効果がありますので、黄ばみ対策にも活用することができます。
また、酸素系漂白剤と重曹を混ぜ合わせることで、酸性の酸素系漂白剤にアルカリ性の重曹を加わるため、漂白剤が活性化し漂白力が上がります。
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一手間で黄ばみ知らずのワイシャツに!おすすめ防止策3つ
黄ばみの予防法は、常にきれいな状態を維持することにあります。白いシャツを洗うときは、いつもより少し手間をかけるだけで、黄ばみが出来なくなります。
予防に必要な手順をご紹介していきます。
洗濯機で洗濯する前にできる下洗いの方法
普通に洗濯機で洗っただけでは皮脂汚れを落とすことはできません。落ちやすいように洗剤や洗濯機が工夫されていても難しい為、しっかりと下洗いをしてから洗濯しましょう。
下洗いとは、黄ばみのできやすい部分をぬるま湯で濡らし、台所用洗剤または固形石鹸でもみ洗いをすることです。下洗いの後、普段通りに洗濯機で洗いましょう。
汚れを落とすには、粉末洗剤が適しています
汚れ落ちを重視するなら必ず粉末洗剤を使うようにしましょう。目に見えない汚れの多くは酸性で、粉洗剤はその反対のアルカリ性です。 反対の成分が最もよく汚れを落としますので、弱アルカリ性の粉洗剤が一番効果的に汚れを落とすことができます。
糊付けをすることで皮脂をガードしましょう!
洗濯糊を使いますと、仕上がりをパリッとさせる以外に、コーティングによる防汚効果も期待が出来ます。糊がバリアのように働いて、汚れが繊維の奥まで浸透しなくなります。
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白いシャツを常に白く保つためには一手間をかけましょう
白いシャツは清潔感があり、爽やかな印象を受けますよね。清潔に気持ち良く着てもらうためにも、洗濯機で洗濯をするだけではなく、今回ご紹介したような方法で一手間をかけてみると良いかもしれません。
少しだけ手間がかかってしまいますが、クリーニング代の節約にもなり、清潔な白を保てるためご家族みんなが喜んでくれること間違いなしです。ぜひ、お試しください。