先輩ママのトイレトレーニングの悩み
ママたちが必ずぶち当たる育児の壁「トイレトレーニング」。もちろんママたちは当然の生活習慣として行っている「トイレでの排泄」ですが、子供たちにとっては未知の世界ですよね。
「トイレでするのよ」と一言で伝えて済めば最高ですが、もちろん一筋縄ではいきません。トイレトレーニングの壁に悩んでいるママはとても多いのです。
どんなことから始めればいいのか分からない
まだ全然オムツなのですが、先日祖母から、やるなら夏がいいからそろそろ始めたら?と言われました。
(中略)
始めるにしても、どんなことから始めたらいいのか、何が必要で購入しないといけないのかわかりません💦
祖母や周囲の親戚から「まだ始めないの?」と聞かれて焦ってしまうママもいますよね。しかしトイレトレーニングが初めてのママなら、どんな道具をそろえて、どんな順番で始めたらよいかわからないもの。
スタートが分からなければゴールもなかなか見えず、不安になりますね。
早く始めれば早く外れるの?
6ヶ月以降から使えるみたいなことを書いてありました。みなさんはどれぐらいから、おまるを使われましたか?早くトイレトレーニングした方がオムツは早くはずれますか?
トイレトレーニンググッズの中には早い月齢から使えるものもあり「早く始めるべきなのかな?」と感じるという声も。
しかし小さい赤ちゃんとは意思の疎通も難しい状態。言葉が通じないのにどうトレーニングするのか、また早く始めれば早く終わるのか、疑問に感じるものですよね。
トイレがいやだとぐずって逃げられてしまいます
この場合は無理にやることはやめさせたほうがいいのでしょうか??
トイレトレーニングを始める頃が、ちょうどイヤイヤ期の時期に重なってしまうこともありますね。
トイレも「イヤ!」と言われて逃げられてしまい、途方に暮れてしまうという声も。トレーニングを始めたら終わるまでとにかく突き進むべきなのか、休憩をしてもいいのか気になりますよね。
トイレトレーニングを成功させる鍵は「タイミング」
トイレトレーニングを成功させるためには、ちょうどよいタイミングで始めることが大切です。一般的にトイレトレーニングを始められるサインは以下のようなものがあるといわれています。
- 自力で歩ける
- 言葉を理解し、少しおしゃべりができる
- おしっこの間隔が2時間程度あく
ひとり歩きができるのは脳が発達している証拠。おしっこが膀胱にたまっていることもわかるようになってきています。
言葉が理解できていれば、ママに「おしっこいこう」と言われた意味がわかりますし、自分でも「おしっこ」と伝えることができるようになっています。
おしっこの間隔がしっかり2時間くらいあいていれば、ある程度おしっこを膀胱にためていられるようになっているということ。おむつをこまめに見てみたり、試しに綿パンツをはかせてみたりして、どのくらいの間隔で排尿しているか調べてみましょう。
- 主婦の友社「トイレトレーニング大成功100のコツ 」18(主婦の友社,2009)
- ユニ・チャーム他「トイレトレーニングの基礎知識」ベビータウン(http://www.babytown.jp/scene/toilet/basic/001/index.html,2017年3月24日最終閲覧)
トイレトレーニングはいつから?
トイレトレーニングのスタートは2~3歳頃が一般的です。早い場合は1歳半ごろからトレーニングして成功する場合もありますが、子供によっておしっこを我慢する機能の発達には個人差があるので、焦らずに進めましょう。2歳半~3歳ごろでトイレトレーニングが完了する場合が多いようです。
トイレトレーニングは早く始めた方が早く終わるという考え方もあります。しかし、焦ってはじめるより、意思疎通がしっかりできるようになってから始めた方がスムーズに進み、短い期間で済むという医師の見解もあります。急ぐことなくわが子の様子を見て判断した方がよいでしょう。
- 末松たか子「おしっこ・うんちどうしてる?」28(草土文化,2006)
- こばやし小児科・脳神経外科クリニック「小児科外来」(http://www.ne.jp/asahi/kobayashi/children-clinic/pediatrics.htm,2017年3月24日最終閲覧)
- 日本小児泌尿器科学会「小児の排尿機能発達・尿失禁」(http://jspu.jp/ippan_013.html,2017年3月24日最終閲覧)
- 神楽岡泌尿器科「トイレトレーニング(オムツはずし)について」神楽岡泌尿器科(http://www.kagu-uro.or.jp/child/160927/,2017年3月24日最終閲覧)
トイレトレーニングの方法・進め方
トイレトレーニングは主に次の4つのステップで進めてみましょう。
- 「おしっこ」「うんち」が何か教えてあげる
- トイレに行きたくなる雰囲気を作り、興味を持たせる
- 生活の節目にトイレに誘い、出たらたくさん褒めてあげる
- トイレに誘うのを少し我慢して、本人が「おしっこ」「うんち」と言えるように促す
まずはおむつを交換するときに「おしっこ出たね」「うんち出たね」と声をかけてあげましょう。子供が「これがおしっこ(うんち)なんだ」と意識できるようにするためです。
次に、パパやママがトイレに行くときに一緒に連れて行ったり、絵本やごっこ遊びをきっかけにしたりして、トイレに興味を持たせましょう。ぬいぐるみを補助便座やおまるに座らせてみるのもよいですね。
トイレに抵抗感がなくなったら、生活の節目にトイレに誘います。無理に排尿させなくても、座るだけでも大丈夫。できたら褒めてあげましょう。子供が排尿、排便する前にモジモジするなどのサインが見られるときは、その都度トイレに連れて行ってみましょう。
だんだんトイレでの成功率があがってきたら、トイレに誘うのを少し我慢してみましょう。子供が「おしっこが出そうだ」という感覚をしっかりわかるようになると、だんだん出てしまう前に「おしっこ」と言えるようになってきます。
- 大阪小児科医会「トイレット・トレーニング」大阪小児科医会(http://www.osk-pa.or.jp/child-care/cc5/6month/20130501331.html,2017年3月27日最終閲覧)
- ユニ・チャーム他「トイレトレーニングの基礎知識」ベビータウン(http://www.babytown.jp/scene/toilet/basic/001/index.html,2017年3月27日最終閲覧)
- 清水聖母保育園「ようじQ&A」清水聖母保育園(http://www.shimizu-seibo.com/qu/yoji.html,2017年3月27日最終閲覧)
トイレトレーニングのポイント
トイレトレーニングは初めからうまくいくとは限りません。トイレに行って排泄する習慣のない子供にとって、トイレは「怖い」「面倒くさい」などマイナスなイメージを持っていることもあるかもしれませんね。
そんな子供たちがトイレに行けるようにサポートするためにママができることは以下のようなことがあります。
トイレは楽しい場所にする
まずトイレに対するマイナスイメージをなくすため、トイレを楽しい場所にしましょう。好きなキャラクターのウォールステッカーやトイレカバーを使うと、つい見に行きたくなる空間になるでしょう。
また、トイレに行ったらシールを貼るなどご褒美を取り入れるのも効果的です。しかし、楽しいおもちゃやアイテムを取りそろえすぎると「トイレは遊ぶ場所」と勘違いしてしまうこともあるのでほどほどにしておきましょう。
うまくいかなくても焦って叱らない
トイレトレーニングがうまくいかなくても、子供に対して叱ってはいけません。ママとしては周りの子のおむつ外れが気になり「どうしてわが子はできないのだろう」と焦ってしまうこともあるでしょう。しかし、叱られると子供にとってトイレが嫌な場所になってしまいます。
トイレに行くのを嫌がった時は無理に引きずり込まず、しばらく時間をあけてから再度声掛けをしましょう。トイレトレーニングの中で「無理強いしない」ということはとても大切なことです。
うんちはいきなりトイレでできなくても見守って
うんちの回数には個人差があります。うんちが溜まってしまうと肛門の中でうんちが固くなってしまい、排便しにくくなってしまいます。
子供がいきみはじめたとき、慌ててトイレに連れていこうとすると、嫌がって排便を止めようとしてしまうことがあります。するともっと便が固くなり、出すときに痛いので余計排便を我慢しがちになり悪循環になってしまうのです。トイレトレーニングが原因で便秘になってしまうことがあります。
うんちはいきなりトイレでできなくても無理強いは厳禁です。おむつでしてしまっても、叱らずにおしりを拭いてあげましょう。排便は心地よいとことを体験させてあげて、うんちを我慢しないようにしてあげましょう。
- 静岡赤十字病院小児科 大河原 一郎「「トイレトレーニングについて」」静岡赤十字病院小児科(https://www.shizuoka-med.jrc.or.jp/dat/files/diag/file/pediatrics/029.pdf,2017年3月27日最終閲覧)
- 日本小児栄養消化器肝臓学会「こどもの便秘」日本小児栄養消化器肝臓学会(http://www.jspghan.org/constipation/files/pamphlet.pdf,2017年3月25日最終閲覧)
- 主婦の友社「トイレトレーニング大成功100のコツ」68 110(主婦の友社,2009)
- 渡辺とよ子「はじめての女の子育児」167(西東社,2013)
- 主婦の友社、菅原ますみ(監)、汐見稔幸(監)「0-6才のしつけ百科」81(主婦の友社,2009)
- 近鉄ほいくえんハルカス「近鉄ほいくえんハルカスで トイレトレーニングをはじめませんか?」近鉄ほいくえんハルカス(https://www.abenoharukas-300.jp/upload/pdf/upPdf/20170111190027_toilettraning.pdf,2017年3月27日最終閲覧)
- 山梨県「トイレトレーニング」やまなし子育てネット(https://www.yamanashi-kosodate.net/mobile/onayamisoudan/nyuuyoujiki/060.html,2017年3月27日最終閲覧)
- 熊本市民病院「小児の便秘症」熊本市民病院(http://www.cityhosp-kumamoto.jp/column/小児の便秘症/,2017年3月27日最終閲覧)
トイトレの便利グッズ
トイレトレーニングを始めるとき、どんなグッズを揃えたら良いのか悩みますよね。トイレトレーニングでママにかかる負担を減らし、子供にとってもトレーニングが楽しいものになるグッズを集めてみました。
子供が大好きなキャラクターで揃えてもよいですね。グッズでやる気をアップさせましょう。
1.ステップ付きで自立をサポート!『カリブ とトイレトレーナー クッション付き』
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カラー:グリーン、イエロー、レッド、ピンク、パープル、ブルー 素材:便座枠:ポリプロピレン(その他フレームABS樹脂) 便座クッション:非フタル酸塩化ビニール滑り止め:熱可塑性エラストマー サイズ:幅40cm×奥行...
子供が自分で便座に座るのをサポートしてくれる、ステップ付きの補助便座です。毎回子供を抱きかかえて便座に座らせるのは大変ですよね。この便座があれば、子供が自分でステップに乗り便座に座れるようになるのでとても楽ですよ。
カラーも豊富なので自宅の色合いや子供の好みに合わせて選んでみましょう。
2.ぬれた感覚はわかるのに衣服は濡れない『トレパンマン 女の子用 Lサイズ』
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紙おむつなのに「濡れた感覚がわかる」のが魅力のトレパンマン。おしっこ2回分の尿を吸収してくれるので、万が一失敗しても衣服が濡れることはありません。
パンツにチャレンジしたいけどまだ少し不安があるときや、お出かけの時に使ってみるとよいでしょう。可愛いキャラクターのイラストがついているので「おむつはイヤ!」という子でも履いてくれるかもしれません。
3.パンツなのに安心!6重構造『ベビーアンパンマン6層 トレーニングパンツ』
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☆ 素材 ☆ 表地:パイル素材 綿80% ポリエステル20% 中地:パイル素材(2層)吸水素材・防水ラミネートフィルムの6重層 ☆ サイズ ☆ 80cm 体重11kg 90cm 体重13kg 95cm 体重14kg...詳細を見る
アンパンマンの6重構造パンツです。普通のパンツでは床までびちゃびちゃになってしまう尿の量でも、六重構造なら床に滴る分は最小限におさえることができます。また、繰り返し洗って履けるので経済的です。
ほとんどトイレで成功するけれど、たまに少しだけ出てしまうことがあるというときも安心。少しのお漏らしならしっかりキャッチしてくれますよ。
アンパンマンのイラストも可愛く、子供たちのやる気をアップさせてくれますね。
4.うれしくて頑張る『げんき100ばい!よくできましたシール それいけ!アンパンマン』
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トイレでしっかり成功できたら、お気に入りのキャラクターのシールを貼るごほうびもよいですね。かわいいシールを貼りたくて、トイレに行きたくなってくれるかもしれません。
パッケージに台紙も入っているので、そのままトイレに貼り付ければすぐに使えます。トイレトレーニングが終わったら、食事の「全部食べたね」や「お着替えできたね」など、いろいろなパターンで使うことができますよ。
5.トイレへの意識を高める絵本『トイレでちっち』
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子供が共感できるような可愛らしい絵本でトイレへの意識を高めるのもおすすめです。「トイレは何をするところ?」「トイレでできたらうれしい!」など、子供に知ってほしいことを伝えられる絵本がたくさんあります。
寝る前や家族団らんの時間に、さりげなくトイレに関する絵本を読んであげるとよいでしょう。まだトレーニングを始める前でも、絵本でトイレについて伝えておくのもよさそうですね。
焦らずわが子のペースでトレーニングを
トイレトレーニングの進み方には大きな個人差があります。大人もそうですが、やる気があるときもあれば出ないときもあるでしょう。そんなわが子の心のリズムも優しくくみ取って、焦らずにトレーニングを進めていきたいですね。
「トレーニング」という名前はついていますが、子供自身はあくまで自分のリズムで生活習慣を身に着けていくように、そっとサポートしてあげるのがママの役割でしょう。トレーニングという言葉にとらわれて教え込むのではなく、そっと見守ることが必要です。