聴く遊びでは、楽器や音楽プレイヤーを使い音に合わせて体を動かしたり音を出すのを真似てみたりして遊びます。
日常生活では無意識のうちでさまざまな音を聞いています。発達障害を持つ子供の中には特定の音をひどく嫌がる子供もいます。
聴く遊びでは、子供にも受け入れやすいトーンの音を使うことで、聞き分けてほしい音と雑音の区別をしたり、聞いた音を繰り返し言えるようになったりする工夫をすることが大切です。
3.触って遊ぶ
発達障害では「触る」ということにも過敏に反応する子供がいます。感覚に対して極端に過敏であったり、鈍感であったりすることがあり日常生活に支障をきたすこともあります。
このような場合は遊びでも無理に触らせるようなことはしてはいけません。本人の努力ではどうにもならない部分なので、どのようにしたら一緒に遊べるのかということを考え、遊びを工夫する必要があります。
4.手先を使って遊ぶ
手先を使う遊びも、絵を描く、ハサミを使って切る等の触れる要素が含まれるため触れることに過敏に反応を示す子供は関心を向けにくいかもしれません。
子供が興味関心を示さないときや嫌がるときは、とにかく苦手なものを避け、子供が遊びに集中できるような環境づくりをすることが大切です。
そうすることで「できた」という成功体験を持ちやすくなります。
5.全身を使って遊ぶ
全身を使う遊びは、体のバランスを保つことにもつながります。遊び方によっては、体を動かすことでスポーツとしても楽しむことができます。
子供は、体を動かすことで外界からたくさんの刺激を受けて「歩く」、「走る」ということだけでなく、「体のバランスを保つ」、「みて動く」といった複雑な動きまでも習得していきます。
発達障害を持つ子供は、力の加減や調節が上手にできなことがありますが、体を動かすことに苦手意識のない子供であれば、関心のあることから誘ってみるとよいでしょう。
ここでも、あくまで子供が失敗感を持たずに取り組めて、かつ苦手意識を持たずに楽しみながら参加できることが大切です。
6.言葉を使って遊ぶ
言葉を使って遊ぶときは、子供自身の言葉の理解力に合わせて楽しく遊ぶという環境づくりが必要です。
遊びの中で一見言葉を理解しているように見えても、実際は理解できていないということもありますが、実物や写真をみせることで理解を助け、言葉でのやり取りを促していきます。
周囲の大人は、子供が自信をもって遊びに取り組めるようにかかわるようにして、子供がまたやりたいと思えるようにするのがポイントです。
7.何かに見立てて遊ぶ
通常子供はものを何かに見立てたり、「ごっこ遊び」をしたりすることで、イメージすることや人とのかかわり方などを身につけていきます。しかし、発達障害のある子供は人とかかわることや物事をイメージすることが苦手で見立て遊び等がうまくできないことがあります。
このような子供と遊ぶ場合は、子供自身が興味関心のあるものを使って日常生活を連想できるような遊びから始めます。生活を送る上でのルールを取り入れてより現実生活に近づけることで理解もしやすくなります。










