既婚者の飲み会、半数は「月2、3回以下」
会社員にとってはある種の付き物でもある「飲み会」。仕事以外にも古くからの友人とお酒を飲む機会など、大人の交友関係の中で飲み会は一般的なものともいえます。
独身時代は自分の時間が許す限り参加したという方も多いかもしれませんが、結婚後は相手への配慮や家事、育児などの制約を受けて、飲み会に参加しなくなったという方もいるのではないでしょうか。
2014年のマイナビの調査(20歳以上の既婚男女299人が対象)によると、結婚後に同僚や友人と飲みに行く頻度については以下のような結果が出ました。
- できる限り行かないようにしている:32.4%
- 制約はなく自由に行ける:26.1%
- 月1回程度:15.7%
- 月2~3回程度:11.7%
- 週1回程度:5.3%
- 週2~3回程度:3.0%
半数以上の既婚者が、飲み会は月に2~3回以下と答えました。32.4%は「できる限り行かない」と答え、あまり飲み会に行かない人も3人に1人ほどいるようです。
あまり行かない人の理由には「お金に余裕がないし、妻が早く帰れとうるさいから」という男性の声や「子供が小さいのでなるべく参加しない」という女性の声も。
結婚したり子供ができたりすると、本人の考えだけでは飲みに行けない場面も多くなりますね。
- マイナビ「行かないようにしている人は約3割も? 結婚後の飲み会の参加頻度」マイナビ賃貸(https://chintai.mynavi.jp/contents/research/20141014/re094/,2017年6月9日最終閲覧)
予算は1回あたり約4000円、お財布には打撃
結婚すると生活費もお互いに出し合うようになり、飲み会にかかる予算も気になるところですよね。お小遣いから飲み会代を出す家庭も多いと思いますが、1回あたりの飲み会予算はどの程度なのでしょうか。
インテージが2014年に行った調査(20~59才のビジネスパーソン男女800名が対象)によると、外飲み1回あたりの平均予算は「4,000円程度」が最も多く34.9%。続いて「3,000円程度」が34.1%、「5,000円程度」が16.6%という結果に。
上司との飲み会では多少安くなったり、後輩との飲み会では多く出したりすることはありそうですが、平均的には4000円程度使っているようです。ファミリーレストランなどの外食と比較するとかなり大きな金額で、お小遣い制の方はお財布に強い打撃となりそうです。
- インテージ「ビジネスパーソン意識調査『仕事帰りの外飲み事情2014』」インテージ(http://www.intage.co.jp/library/20140805/,2017年6月9日最終閲覧)
産後「飲み会回数が変わらない」パパ6割
結婚後の飲み会は結婚前に比べて減る傾向にあるようですが、さらに出産を経てパパママになると、さらに変化があるようです。リクルートが行った「出産・育児に関する実態調査2014」(パパママ各2,000人が対象)によると、産後に飲みに行く回数が減ったと自覚しているパパは42.9%、変わらないと答えたパパは53.9%いました。
一方で、同調査でママに「パパの飲み会回数が減ったと思うか」を聞くと、減ったと思うと答えたのは29.7%、65.1%は変わらないと答えました。
パパが自覚しているよりも「パパの飲み会は減っていない」と感じているママが多いようです。もともとあまり飲みにいかないパパだった可能性もありますが、たくさん飲みに行くパパの飲み会回数が減らないと、ママは少し不公平感を持っているかもしれません。
- リクルート「乳児のパパ・ママ意識調査(2014)」赤すぐ総研(https://www.recruit-lifestyle.co.jp/uploads/2014/06/papamamachousa_asasugusouken_20140612.pdf,2017年6月9日最終閲覧)
ママはどう思う?パパの飲み会
パパの飲み会について、ママたちはどのように考えているのでしょうか?女性向けアプリ「ママリQ」に投稿されたママの声をご紹介します。
週に1回は朝帰り…連絡なしにイライラ
もうすぐ臨月になるママの投稿。妊娠中のママはなにかと行動が制限されるのに、パパだけが毎週自由に飲み会に参加していたらイライラするのもやむを得ないでしょう。
遅くなる場合には連絡をしてほしいものですが、寝ずに待っていて連絡がないとストレスを感じるもの。せめて何時ごろ帰る予定なのか、事前に知らせてくれると良いですね。
気持ちとしては月に1回にしてほしい
会社の行事としての飲み会は仕方ないとしても、そのほかの飲み会に参加するのは月に1回までという声も。特に育児中にはパパの力が必要な場面も多く、ママは飲み会に行くのはとても難しい状況になるので、その部分を気遣ってほしいと感じるようです。
パパは「少ない」と感じるかもしれませんが、ママの思いを聞いてしばらくはセーブしてほしいものですね。
仕事のお付き合いなのでOK。事前に相談してほしい
もともと飲み会に行く頻度が少ないパパの場合には、ママもそれほどストレスを感じていないよう。
仕事の付き合いも頻繁ではなく、さらに事前にきちんと相談してくれると嬉しいですね。事前にわかっていれば夕食の食材を買う量も調節でき、食材が無駄になることもありません。ぜひ事前に相談してほしいですね。
お小遣いでいけるなら何回でも。その代わりママも自由にランチに
ママの中には「お小遣いで行けるなら何回でも!」という声も。とても寛大な声ですね。
飲み会を大目に見るかわりに、ママも自由にランチに出かけるのだそう。このように「お互いに自由にする」と捉えていれば、お互いの楽しみに対してストレスを感じることなく生活していけるのかもしれません。
節度を持って、相談や連絡を忘れずに
妊娠や出産というライフイベントがあったとしても、なかなかゼロにはできない「飲み会」。
仕事の付き合いであったり、パパにとっては数少ない息抜きの時間だったりするとはわかっていても、毎日自由に外出することもできず、自宅で育児をしているママにとってはイライラの種になってしまうことも。
しかし、パパ自身がママがどう思っているのかをきちんと知り、事前の相談や当日の帰宅時間の連絡をするようにすれば、ママのストレスも少し解消されるかもしれません。
回数は家庭によってルールをもうけ、パパにはぜひ「節度を持って」飲み会に参加してほしいものですね。