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取材協力:すばる舎リンケージ

子供の手づかみ食べは成長に良い!カミカミ期からおすすめのレシピをご紹介

カミカミ期頃から、子供が手づかみ食べを覚えることで、机や床が汚れてしまい後片付けが大変になりますよね。一方で、手づかみ食べは子供の成長に大切な行。管理栄養士でありママでもある山口真弓さんは、自身の書籍『子どものからだとこころが育つ!6歳までの食事のホント』で手づかみ食べが子供の成長に役立つ理由などを紹介しています。書籍の内容をもとに、手づかみ食べを始めるときに役立つアドバイスとレシピを紹介していきます。

PIXTA

手づかみ食べの何がよいの?

カミカミ期頃から、手先も器用になり「手づかみ食べ」を始めます。食べ物を目で確かめ手でつかんで、口まで運んで入れる。手づかみ食べをしているときは、目と手と口を同時に働かせているのです。これは、なんでも口に入れて確かめていた頃に比べると、とても大きな成長です。

しかし、食べ物によっては、手づかみ食べをするとグチャグチャになってしまったり、汚れてしまったりするものがありますよね。片付けをするママにとって、あまり良い気持ちにはならないものです。

一方で、子供が自分で食べ物のかたさや温度を感じ、どれくらいの力でにぎれば良いのか、口まで運ぶにはどうすれば良いのかなどを学んでいく大切なプロセスです。さらに、スプーンやフォーク、お箸などの道具を使って食べることのベースにもなります。

また、食べ物に触れる経験を通して、「自分で食べる」という自立にもつながっていきます。

手づかみ食べが始まったときのアドバイス!

ママ友 PIXTA

手づかみ食べは、多くの子供が成長していく過程で行っていくものです。成長に繋がる大切なものの一方で、子供の手や口まわり、机や床が汚れてしまうことがあると思います。子供が手づかみ食べを始めたときに参考になる三つの事柄をご紹介していきます。

手づかみしやすい工夫をする

初めは野菜やイモ類を持ちやすい大きさにして、手づかみさせてみましょう。柔らかすぎず、ぽろぽろとこぼれにくくするのがポイントです。

つかみやすいおにぎりやスティック状にしたパン、おやきなどがおすすめです。

汚れても良い環境を整える

テーブルの下にビニールシートをしいたり、丈や袖の長い食事用エプロンをしたりするなど、後片付けがしやすい準備をしておくのもポイントです。そうすることで、ママの気持ちにも少し余裕ができますよ。

ゆっくりできるタイミング

ママの気持ちも大切で、「今日は好きに食べていいよ」という気分のときは、心にも余裕があります。一方、ママに余裕がないときは、何をやってもイライラがつのるだけです。一緒にリラックスして食事ができるときに始めてみると良いですね。

手づかみ食べができるレシピをご紹介!

子供が食べることができ、手づかみ食べがしやすい料理は大きさや柔らかさが大切です。子供が手づかみできる大きさで、手づかみしても形が崩れないものにしましょう。一方で、子供は大きいものや硬いものは、飲み込めないので注意が必要です。

そのような問題を解決した手づかみ食べがしやすいレシピを紹介します。

ライスコロッケ(離乳食)

トースターで簡単にできるライスコロッケです。揚げないので、ベタベタせずに汚れを抑えてくれます。また、丸い形がつかみやすく、手づかみ食べにぴったりのレシピです。

からいりしたパン粉は冷凍庫で2週間程度保存できるため、多めに作ってストックしておくと毎日の料理の時間短縮につながります。

材料(1食分)

  • 軟飯(柔らかめに炊いたご飯):70〜80g(またはご飯:80〜90g)
  • 鶏ひき肉:20g
  • ケチャップ:小さじ1
  • 水:小さじ1/2
  • 青のり:適宜
  • パン粉:適量
  • 油:適量

作り方

  1. パン粉はフライパンでからいりする。
  2. 耐熱容器に鶏ひき肉とケチャップ、水を入れて、よく揉み込む。ラップをかけて電子レンジで1分ほど加熱する(最初に30秒加熱し、様子を見て調節する)。
  3. ボウルに軟飯と2、お好みで青のりを入れて、ひとくち大にまとめる。
  4. 乾煎りしたパン粉をまぶし、油をハケで全面に塗る。
  5. トースターで2〜3分焼く。

豆乳寒天と野菜のおかかあえ(離乳食)

手づかみできる形が崩れにくい食べ物は、子供が食べるには硬いものが多いですよね。寒天は子供がつまみやすいだけでなく、噛む練習にもなります。

また、野菜も手づかみしやすい大きさに切ると良いですね。

材料(3〜4食分)

  • ミニトマト:3個
  • ブロッコリー:30g
  • 無調整豆乳:100ml
  • 粉寒天:小さじ1/2
  • 水:大さじ3
  • しょうゆ:小さじ1/2
  • 削り節:適量

作り方

  1. 豆乳寒天を作るため、小鍋に水と粉寒天を入れて火にかけ、煮溶かす。沸騰したら、30秒ほどそのまま沸騰させておく。
  2. 豆乳を人肌程度に温める。
  3. 温めた豆乳を溶かした寒天に加えて、よく混ぜる。
  4. 型に流し込み、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やしてかためる。
  5. ミニトマトと、やわらかくなるまでゆでたブロッコリーを、つまみやすい大きさに小さく切る。
  6. かたまった豆乳寒天を1cm角位に切る。
  7. ボウルに2、3、しょうゆ、削り節を入れ、あえる。

かぼちゃ入りおやき(離乳食)

おにぎりなどはベタベタしてしまいますが、おやきはフライパンで表面が乾くまで焼くことでつかみやすくなります。ベタベタしないので、手や口まわりの汚れを抑えることができます。

簡単に作ることができるので、忙しいときにおすすめです。

材料(1食分)

  • カボチャ:20g
  • 軟飯:70〜80g(またはご飯:80〜90g)

作り方

  1. カボチャを柔らかくなるまでゆでる。
  2. ボウルに軟飯を入れ、スプーンなどでつぶす。
  3. 2にかぼちゃを混ぜて、手づかみしやすいサイズに形を整える。
  4. 熱したフライパンで、表面が乾いて焼き色がつくまで両面を焼く。

根菜のきな粉あえ(離乳食)

ジャガイモとニンジンの根菜を使ったサラダです。野菜を手づかみしやすいサイズで角切りしてあげると、子供が手づかみ食べをストレスなくできます。また、全てを同じサイズにはせずバラバラのサイズで角切りにすると、子供もいろいろな大きさを手でつまむ練習ができるので、おすすめです。

材料(3〜4食分)

  • ジャガイモ:80g
  • ニンジン:40g
  • きな粉:小さじ1/2
  • 黒すりごま:小さじ1/2
  • しょうゆ:小さじ1/2

作り方

  1. ジャガイモとニンジンは歯ぐきで噛みやすいかたさになるまでゆで、7〜8mm角に切る。
  2. ボウルにきな粉と黒すりごま、しょうゆを入れて混ぜ、1を加えて和える。

手づかみ食べができるようサポートしましょう!

手づかみ食べは、子供が成長していく中で身につけていくものです。行儀が悪いように見えたり洋服や周囲を汚してしまったりするのでネガティブに思うママもいるかもしれませんが、子供が成長していくためにはとても良いことです。

今回ご紹介したような手づかみ食べがしやすいレシピを参考に、子供のできることが増えていくようにサポートしてあげると良いですね。

なお、山口真弓さんの書籍『子どものからだとこころが育つ!6歳までの食事のホント』には、化学調味料や油、白砂糖などが子供の体に与える影響についてもコンパクトにまとめられています。また、管理栄養士という資格を持ちながらも、毎日の子供の食事には頭を悩ませたという山口さんのこだわりとレシピは、ママの心強い味方となってくれそうです。

子供の食事の基本を学びたいママも、離乳食・幼児食レシピが気になるママも、食品選びに悩むママも、一度手にとってみてください。

子どものからだとこころが育つ!6歳までの食事のホント

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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