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取材協力:すばる舎リンケージ

カミカミ期にはかむ回数を増やせる食材を!おすすめ食材とレシピを紹介

生後6ヶ月くらいから乳歯が生え始める子が増え始め、食べられるものが徐々に増えていきます。歯やあごの発達を促すため、カミカミ期には「かむ」ことを子供に意識させたいのですが、「よくかみなさい!」と言ったところでうまくいかないものです。そこで管理栄養士でありママでもある山口真弓さんの書籍「子どものからだとこころが育つ!6歳までの食事のホント」をヒントに、かむ回数を増やせる離乳食と幼児食のレシピをご紹介します。

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「しっかりかむ」は、なぜ大事?

乳歯が生え、離乳食を始めると、子供が食べ物をよくかんで食べることが大切になります。良くかんで食べることは、あごや歯を丈夫にする、脳の血液循環を良くするといった効果があります。さらに、かむことで唾液がでるため、消化吸収もスムーズになるようです。

発達が盛んな時期に、食事から栄養をとる上で「かむ」という行為の大切さがわかります。

自然とかむ練習になる4つのコツ

よくかんで食べてほしいのですが、声がけだけではなかなか習慣化できませんよね。また、子供に同じことを言い続けると、子供にとって食事の時間が楽しみではなくなるかもしれません。そこで、食品や調理方法の工夫で子供がかむ回数を増やすためのコツを紹介します。

1.歯ごたえのある食材を使う

レンコン PIXTA

ごぼうやれんこんなど、繊維質の多いシャキシャキした食感を楽しめる食材を使ったメニューにしましょう。

2.野菜は大きめに切る

子供が食材を喉に詰まらせない程度に大きく切ったり、食材の繊維に沿って切ったりするだけでも歯ごたえが残ります。

3.かたさの異なる食品を選ぶ

食べ物 PIXTA

シャキシャキやモチモチ、コリコリなど食材によって、食感は異なります。食感の良い食べ物を組み合わせたメニューにすると、かむ回数は増えるようです。

4.味つけは薄味にする

和風 PIXTA

薄味や素材の味を生かした味つけにすると、良くかんで味わえるようになります。

カミカミ期の子供におすすめレシピをご紹介!

離乳食は、子供が生まれて初めて体内に取り入れる固形物です。ずっとミルクや母乳を飲んで成長していた子供にとって、かむという行為は慣れないものです。子供のかむ練習になる離乳食と幼児食のレシピをご紹介していきます。

鶏ささみのコーンフレーク揚げ(離乳食:パクパク期)

鶏ささみを使った料理です。お肉の中でも鶏ささみは、しっかりとかまないと食べられない食材です。コーンフレークで衣を作っているので、サクサクとした食感を楽しみながら、かむことができます。

また、衣にカレー粉や塩、こしょうなどを加えて味付けをして、揚げ焼きにすれば大人もおいしく食べられます。

材料(2食分)

  • 鶏ささみ:60g程度
  • こんぶ水:大さじ2(*漬け汁)
  • 塩:少々(*漬け汁)
  • カレー粉:少々(*漬け汁)
  • コーンフレーク(プレーンタイプ):20g(*衣)
  • こんぶ水:大さじ2(*衣)
  • 揚げ油:適量(*衣)

作り方

  1. 鶏ささみは筋をフォークなどで取り除き、スティック状に切る。
  2. ボウルやバットに*漬け汁の材料3つを入れて、1を10〜20分ほど漬け込む。
  3. 別のボウルやバットで衣を作る。コーンフレークを手で細かく砕き、こんぶ水を入れて混ぜておく。
  4. 2で漬けた鶏ささみの水分を、キッチンペーパーでぬぐい、衣をつける。手で鶏ささみと衣を一緒に握りあわせるようにつけると良い。
  5. フライパンで多めの油を熱し、4を揚げ焼きする。コーンフレークがカリッとしてきたらひっくり返し、全体にこんがりと焼け色がつくまで両面を焼く。

小松菜のごま和え寒天(離乳食:手づかみ期)

小松菜と寒天の2つの食感を楽しむことができる料理です。寒天は柔らかいながらも、かみ応えがあるので、うまくかむことができない子供でも、かむ練習にぴったりな素材です。

寒天液と混ぜ合わせる野菜は、小松菜以外にも旬野菜をごま和えしたもので大丈夫なので、季節に合わせたり、子供の好みに合わせたりすることができます。

材料(3〜4食分)

  • 小松菜のごま和え(茎を除いたもの):20〜30g
  • だし汁:150ml
  • 粉寒天:小さじ1/2

作り方

  1. 小鍋に粉寒天とだし汁を入れ、煮溶かす。沸騰したら、30秒ほどそのまま沸騰させておく。
  2. 小松菜のごま和えを細かく刻み、1の寒天液に入れて混ぜる。
  3. 型に流し込み、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やして固める。
  4. 固まったら、手づかみしやすい大きさに切り分けて、器に盛る。

大豆のカラフルサラダ(幼児食)

大豆や野菜、チーズなど食感が違う食材を豊富に使ったサラダです。野菜だけのサラダは、食感が似たような食材ばかりになってしまいますが、大豆やチーズ、ひじきなどを入れることで、色々な食感を一気に楽しむことができます。

また、食材ごとに形を変えて切れば、食べることがさらに楽しくなりそうですね。

材料(子供2食分+大人2食分)

  • 大豆の水煮:150g
  • きゅうり:50g
  • 赤パプリカ:40g
  • プロセスチーズ:40g
  • 乾燥ひじき:3g
  • ☆ヨーグルト:大さじ2
  • ☆マヨネーズ:大さじ1
  • ☆カレー粉:小さじ1/2
  • ☆はちみつ:小さじ1/2
  • 削り節:お好みの量

作り方

  1. 大豆の水煮はサッと洗って水気を切る。食べづらい場合は、薄皮を取って刻むなどをしておく。きゅうりと赤パプリカ、プロセスチーズは1cm角に切り、赤パプリカはレンジで1〜2分加熱する。
  2. 乾燥ひじきは流水でよく洗い、水で戻してからレンジで1分ほど加熱する。長いものは短く切って調整する。
  3. ボウルに☆の材料を入れ、よく混ぜ合わせ、1と2を加えて、よく和える。
  4. 仕上げに削り節を加えて、サッと混ぜ合わせる。

ひよこ豆ご飯(幼児食)

お米をかむ回数は、子供の性格によりますよね。あまりかまずに飲み込んでしまう子供もいると思います。白米ではなく、このメニューのように具材を入れるだけで、自然とかむようになっていきます。

また、コリコリとした食感の塩こんぶを混ぜるだけで、お米のモチモチとした食感以外にも楽しむことができ、飽きずにご飯を食べてくれそうですね。

材料

  • 米:2合
  • ひよこ豆:100g
  • 塩こんぶ:10g
  • 生姜:1片
  • 水(またはだし汁):2合の目盛り

作り方

  1. 米は洗い、水気を切っておく。
  2. 炊飯器に米を入れ、2合の目盛りまで水を加える。
  3. 2にひよこ豆と、生姜をすりおろしたしぼり汁、キッチンバサミで細かく刻んだ塩こんぶを入れる。
  4. 全体を軽く混ぜ、炊飯する。

色々な食感を楽しんで、かんで食べる習慣を自然と身につけよう!

しっかりとかんで食事をすることは、あごや歯を丈夫にするだけでなく、脳の血液循環を良くしたり、唾液を出すことで消化吸収をスムーズにしたりします。料理を作るママやパパがひと工夫するだけで、子供が自然と良くかみながら食事を楽しんでくれるようになると、子供への負担も少なくてすみますよね。今回ご紹介した記事を参考に、ぜひ色々と試してみてくださいね。

なお、山口真弓さんの書籍「子どものからだとこころが育つ!6歳までの食事のホント」には、化学調味料や油、白砂糖などが子供の体に与える影響についてもコンパクトにまとめられています。また、管理栄養士という資格を持ちながらも、毎日の子供の食事には頭を悩ませたという山口さんのこだわりとレシピは、ママの心強い味方となってくれそうです。

子供の食事の基本を学びたいママも、離乳食・幼児食レシピが気になるママも、食品選びに悩むママも、一度手にとってみてください。

子どものからだとこころが育つ! 6歳までの食事のホント

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