1歳の赤ちゃんの発育は人それぞれ違いがある
赤ちゃんは少しずつ成長をしていきます。自分の知らない間にできることが増えていたり、すぐにまねして覚えたりすることが多く、何をしていてもかわいいと思うことが多いでしょう。
赤ちゃんによっては1歳過ぎてから歩くことができたり、少しずつ言葉を話し始めたりすることも。赤ちゃんの発達は比較することではないので、一般的な目安だけでも知っておくと成長していく姿を楽しむことができますね。
よちよち歩きできるようになる子も
1歳近くなってくると自分で歩けるようになる子もいるので、今まで以上に目が離せなくなります。目安としては1歳で独り立ち、1歳3ヶ月ごろによちよち歩きを開始します。
体の大きさは、1歳の誕生日の頃には、身長は新生児の頃の約1.5倍、体重は約3倍と、ずっしりと大きくなります。ただし、このころの赤ちゃんは運動量が増えているので、身長が伸びても体重があまり大きくならない場合も。運動量が豊富になることによって身長と体重の比率が変わっていき、見た目が幼児らしく締まってきます。
なお、成長のスピードは個人差が大きいため「小さい」「発達が遅い」ということはあまり気にせずに見守りましょう。
言葉はいつから発するようになる?
1歳ごろになると、ママ、まんま、ブーブーなど、簡単な言葉をお話できるようになってくることもあります。しかし言葉の発達は本当に個人差が大きいので、焦って教える必要はありません。
言語発達にとっては「言葉をやりとりすること」が大切になってきます。テレビなど一方向からの情報を見せたり流したりするだけではなく、パパやママとコミュニケーションを取ることが大切なので、なるべく声をかけてあげましょう。
- ユニ・チャーム他「生後1歳0ヶ月」ベビータウン(http://www.babytown.jp/hyakka/hh/12.html)
- 愛媛県「1歳前後の成長と発達の見守り方」愛媛県(http://www1.ehime.med.or.jp/epa/booklet/cild development.pdf)
1歳の赤ちゃんの生活リズムを整えてあげよう
- 起床、食事(おやつ)、就寝時間は規則正しくできるだけ一定にしましょう
- 早寝早起きを心がけましょう
- 長時間のテレビ・ビデオの視聴は、言葉の発達に影響が出る可能性があるため避けましょう
睡眠はお昼寝時間に注意
1歳児の1日の睡眠時間の目安は13時間と言われています。また、1歳児は50分おきに眠りが浅くなる睡眠リズムであると言われています。総睡眠時間における「夜間基本睡眠」がとても大切であり、夜間の基本睡眠時間は乳幼児期を通して10時間必要だとされています。
夜間の睡眠時間は脳を育て、守る意味で必要なため、基本の睡眠時間を確保することが大切です。お昼寝を長くしすぎたり、お昼寝をする時間が遅くなったりしてしまうと夜の睡眠に影響してしまうため、なるべく決まった時間にお昼寝するようにし、夜の睡眠が遅くなったり短くなったりしないように心がけましょう。
卒乳を考え始める時期ですが、どうか焦らずに
1歳ごろになると卒乳を考え始めるママもいますね。しかし無理に卒乳する必要はなく、生活上やママの仕事復帰でやむを得ない場合は進めざるを得ない場合もありますが、そうでない場合にはママと赤ちゃんの思いを優先しましょう。
1歳半ごろになると、ママの話をよく理解できるようになります。「大きくなったらおっぱいは飲まなくなるのよ」と語りかけてみましょう。最初はきょとんとするかもしれませんが、何度もお話をしておくことで心の準備ができます。
語りかけはおっぱいを飲む前ではなく、飲み終わって本人が満足しているときに行うようにしましょう。
乳歯が増える子も、上手な歯みがきの方法
歯が生えてくると、そろそろ仕上げみがきをしなければならない時期になります。子供の歯が生えてくるタイミングによっては、1歳になる前から仕上げ磨きを始めているママもいるかもしれませんね。しかしほとんどの赤ちゃんは仕上げみがきを嫌がるのではないでしょうか。
できるだけ優しく話しかけたり音楽をかけたりしながら楽しい雰囲気で行いましょう。まずは赤ちゃんが自分で子供用歯ブラシで歯をみがき、そのあとママがひざに頭を乗せてしあげみがきをします。虫歯になりやすい場所は以下の場所なので、気を付けてみがいてみましょう。
- 奥歯がある場合は、奥歯4本の嚙み合わせ部分
- 前歯(上の歯)
- ママの利き手側の犬歯
- 岡山市「生活のリズムを作ろう」こそだてぽけっと(http://www.okayama-tbox.jp/kosodate/pages/267?parent_folder=48)
- 愛媛県「1歳前後の成長と発達の見守り方」愛媛県(http://www1.ehime.med.or.jp/epa/booklet/cild development.pdf)
- 聖路加国際大学「幼児期早期の昼寝は夜の睡眠に影響することが明らかに」聖路加国際大学(http://www.luke.ac.jp/home/pdf/pr20160609.pdf)
- 戸田クリニック「院長のつぶやき」戸田クリニック(http://www.toda-clinic.com/access.html)
- アートチャイルドケア「眠りの量とは」アートチャイルドケア(http://www.the0123child.com/advantage/miniku/sleep/miniku-1-1-2.php)
- かわかみ整形外科・小児科クリニック「卒乳について」かわかみ整形外科・小児科クリニック(http://kawakamiclinic.or.jp/sn_childexp/ikuji_012.html)
- しのはら小児クリニック「断乳(だんにゅう)・卒乳(そつにゅう)」しのはら小児クリニック(http://www.shinoped.com/club/dansotsu.html)
- ライオン「仕上げ磨きの仕方とコツ」クリニカ(http://clinica.lion.co.jp/oralcare/shiage.htm)
- あいの里歯科クリニック「歯みがき、仕上げみがきのコツ 」あいの里歯科クリニック(http://ainosato-shika.com/children/howto)
1歳での食事量と進め方は?
赤ちゃんの離乳食は始める時期も少しずつ違いますし、よく食べる赤ちゃんや食が細い赤ちゃんなど量もさまざま。
1歳の赤ちゃんが平均的に食べる量の目安は、1回当たり軟飯で80g〜90gほどと言われています。そして野菜・果物では40g~50g、肉や魚は15g~20g、乳製品は100gです。
進め方としては歯ぐきでかんでつぶす練習から始めます。肉団子くらいの硬さが目安です。
おやつも食事のうち、量や質にもこだわって
1歳の赤ちゃんが必要とする1日の栄養は3回の食事とおやつで摂取します。おやつには果物、あるいはあまり甘さの無いビスケットやおせんべいを1~2枚与えます。食事の妨げにならないよう、量や時間帯に気をつけましょう。
おやつは食事で摂取しきれない栄養を得るためのものです。食欲旺盛な場合や次の食事までの時間が空く場合は1日1~2回あげてもよいです。しかし、毎日必ず与えなくてはいけないものではありません。ダラダラ食べは虫歯の原因になってしまうため避け、時間を決めて食べない場合には下げてしまいましょう。
- 和光堂「離乳食完了期 パクパク期」わこちゃんカフェ(http://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/my1_4.html)
- 中野区医師会「離乳食ブック」中野区医師会(http://www.nakano-med.or.jp/kosodate/towa/img/rinyushoku_book.pdf)
- ユニ・チャーム他「赤ちゃんのおやつ事情」ベビータウン(http://www.babytown.jp/scene/foods/advice/011/index.html)
1歳の誕生日の素敵な祝い方を紹介
妊娠から出産、育児と毎日奮闘してきたパパやママにとって赤ちゃんの1歳の誕生日は感慨深いものですよね。1歳の誕生日にはぜひ家族で赤ちゃんの成長をお祝いしましょう。
一升餅の方法や由来とは?
1歳の誕生日には、これまで無事に成長したことをお祝いする餅を使った伝統行事があります。
この行事には「一升餅」と呼ばれるものを使用します。なぜ一升餅というのかというと、人の一生と餅の一升をかけ、「一生食べ物に困らないように」などの願いが込められているのです。また、関東の一部では「子供が1歳前後で歩くと、早く家を去る」という迷信があり、1歳の誕生日にわざと歩かせないように一生餅を背負わせる風習があったようです。
やり方は地域により違いがありますが、基本的に背負わせる方法が多いです。背負わせる方法としては風呂敷やリュックを使い一升餅を背負わせます。まだ1歳なので重い餅を背負って歩ける子は少ないと思いますが、家族皆が笑顔で楽しめるとよいですね。
- まごころ本舗「一升餅の由来」まごころ本舗(https://goo.gl/Hd4evS)
- オレンジゼリー本舗「一升餅(誕生餅)って?由来や呼び名、地域のお祝い方法を紹介」一升餅本舗(http://www.1-mochi.com/user_data/question.php)
かわいい飾り付けをしよう!
1歳の誕生日の飾りつけにおすすめアイデアはふうせんの飾りです。ふうせんを空気入れで膨らまし、絵やメッセージを描いてテープで壁やイスなどに飾り付けます。頭にぶつけても痛くなくて安心。
出生から1歳までの子供の成長を写真で並べて飾るのもおすすめです。フォトブックやスライドショーなどの画像にするのも記念に残って良いですね。マスキングテープで壁に「HAPPY BIRTHDAY」と描いてみるのも素敵です。折り紙や紙テープで作る鎖飾りも低予算で簡単にできます。
子供と一緒に絵を描いて飾るのも、少し大変ですが絵の具を使えば簡単に描けますよ。
ケーキとプレゼントでお祝い
赤ちゃんの一般的な誕生日のお祝いですが、ケーキにろうそくをたてる、プレゼントを渡すなどのお祝いは何歳になっても嬉しいですよね。プレゼントもこれから遊べる三輪車や洋服、おもちゃなども選ばれますよ。
ケーキはまだまだ食べられるものの制約が多い赤ちゃんのために、ママが手作りする家庭もあるようです。
1歳の誕生日におすすめのプレゼント
経験上、1歳の誕生日プレゼントで男の子にも女の子にもおすすめなのがバースデープレートです。名前、誕生日、時間、出生体重、身長、メッセージなどを入れた飾り用プレートで、記念に残る品として喜ばれました。
また1歳を過ぎると歩くことができるようになってくるので、かわいいベビーシューズも喜ばれました。お気に入りのキャラクターの靴にするのも良いですね。
その他、周囲の男の子ママの声を聞くところによると、レゴデュプロも喜ばれそうです。ベビー用のブロックで飲み込むような大きさでないので安全ですし、長く使えるのがうれしいですよね。女の子にはままごとセットも好評。木のおままごとセットも、へこんだりせずに長く使えるのが良いですね。
手作り誕生日ケーキには水切りヨーグルトがおすすめ
1歳の誕生日ケーキには生クリームの代わりに使える水切りヨーグルトがおすすめです。
水切りヨーグルトは、ボールの上にざるをのせてキッチンペーパーを敷き、ヨーグルトを入れて、ラップをかぶせて一晩置くだけで作れます。水分が落ちてクリーム状になりますよ。
参考まで、水切りヨーグルトを使った誕生日ケーキのレシピを2つご紹介します。簡単に手作りできますのでぜひ試してみてくださいね。
チルミル(フォローアップミルク)を使ったお誕生日ケーキのレシピ
離乳食やお祝いなど1歳の赤ちゃんには気になることがたくさん
ママとパパで力を合わせて育ててきた赤ちゃんも1歳になるとなんだか感動してしまいますよね。大切な我が子の成長ですから、今までもこれからもしっかりと見守っていきましょう。
赤ちゃんが1歳になったらこれからの成長や誕生日のお祝いなど、今までよりも気になることがたくさんあります。ママは大変ですが、赤ちゃんと一緒に無理なく成長しましょうね!