この時期なんとかして防ぎたい「虫さされ」!
夏のこの時期、外はうだるように暑いけれど公園遊びや水遊びが楽しい季節。小さな赤ちゃんや子どもがいるママパパは、朝・夕の散歩が日課になっている方も多いのでは。
でもこの時期、ママパパが気になるのが蚊の存在ではないでしょうか。蚊の害で心配なのは、かゆみやとびひなどの肌トラブルだけではありません。
ママリにも「蚊」や「虫さされ」についてこんな意見が投稿されています。
1匹の蚊と格闘し寝不足
すやすやと寝ている時に聞こえる「ぷ~ん」の音。本当に嫌ですよね。夜中の格闘で寝不足になるママもいるようで…。
夜中、1匹の蚊と格闘し寝不足です(^_^;)
息子が刺されたら大変!と思い、仕留めるまでずっと見張ってました
蚊取り線香とかベープ的なものは赤ちゃんには良くないのかなと…
新米ママの声。蚊がいると気になって眠れないのは大人も同じですが、赤ちゃんがいるママはなおさら心配になりますよね。赤ちゃんに蚊取り線香などを使っていいのかも気になっているようです。
虫さされの搔き壊しが心配…
子ども、特に赤ちゃんはまだ「掻いちゃダメよ」がわかりませんし、蚊にさされたらかゆさのために掻き壊してしまいがち。これはママもパパも心配な点の一つですよね。
娘が眉毛の上を蚊に刺されてしまいましたヽ(´o`;
顔を掻く癖があり、そこからシルが出てきてます。虫刺され用の薬を塗りバンドエイドを貼っています。
どうするのが1番いいのでしょうか?σ^_^;
娘さんが顔まわりを蚊にさされ、掻いてしまったママの声です。顔を掻いてしまう癖で既に搔き壊してしまっているようで、悪化しないか心配されています。
妊娠中の虫さされが心配
蚊や虫にさされることを不安に思っているのは、赤ちゃんや子どものいるママパパだけではありません。妊娠中のママも「蚊や虫にさされることや虫除けを使うことって赤ちゃんに影響しないかしら」と心配しています。
妊婦さんの声としては、虫にさされること・虫除けを使うことについて心配する投稿がありました。蚊を媒介とする感染症としては、ママパパもよく耳にしたことがあると思われる「日本脳炎」などがあります。
ただ妊娠中は虫除けを使うことも「成分が大丈夫かな」と不安になることもあるでしょう。妊娠中に虫除けを使いたい場合は、使いたい商品の成分をよく読み、製造元のサイトなどで妊婦さんが使えるかどうかしっかりチェックして使うようにしましょう。
- アース製薬「蚊の害」(http://www.earth-chem.co.jp/gaichu/knowledge/ka/,2021年7月9日最終閲覧)
- 東京都感染症情報センター「蚊媒介感染症」(http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/mosquito/,2021年7月9日最終閲覧)
- 厚生労働省「蚊媒介感染症」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164483.html,2021年7月9日最終閲覧)
蚊がよくいるのはどこ?
蚊による虫さされから肌を守るためには、まずは蚊がいる場所に近寄らないのがベター。草木が生い茂っている場所や川辺など水場に多いイメージですが、そもそも蚊はどんなところに生息しているのでしょうか。
蚊は成虫と幼虫の住む場所がまったく異なるようです。成虫は水の中に卵を産みつけ、幼虫(ボウフラ)は水の中で暮らしています。卵から成虫に羽化するまで、水の中での生活が続きます。
一言に水の中といっても、その生息場所はさまざま。下水溝・雨水マス・空き缶・古タイヤ・竹の切り株・墓地の花立など水が溜まる場所は、すべて蚊の発生源になるようです。
一方、羽化した成虫は木陰、やぶ・草むらなどに潜み、産卵するためにメスの蚊が吸血します。オスの蚊は吸血しません。
また、蚊はその種類により吸血する時間が異なります。アカイエカは夕方から夜にかけて、ヒトスジシマカ(通称:ヤブ蚊)は昼から夕方にかけて吸血します。また、ビルの浄化槽で発生して、オフィスで吸血するのがチカイエカです。地下鉄などで見かける蚊もこのチカイエカで、年中発生します。
- アース製薬「蚊の害」(http://www.earth-chem.co.jp/gaichu/knowledge/ka/,2021年7月9日最終閲覧)
- キンチョー「蚊 生態と種類を知る」(https://www.kincho.co.jp/gaichu/seitai/ka.html,2021年7月9日最終閲覧)
自宅周辺を蚊が発生しにくい環境にするには?
虫さされから身を守るには、蚊の発生しにくい環境作りも大切です。水たまりや、やぶなどの発生源に対し場所に応じた対応策をとることが、蚊の発生防止につながります。
幼虫と成虫に分けて、自宅周りどんな対策ができるかチェックしてみましょう。
幼虫対策
- たまり水をなくす
- 不要なものは片付ける
- 週1回は清掃や水の交換等を行う
前述の通り、蚊は水場で産卵し幼虫期をそこで過ごします。少しの水があればそこで孵化(ふか)してしまうので、空き缶、ペットボトル、バケツ、側溝、古タイヤ、植木鉢の鉢受け等、家の周りの水たまりをなくすことを心がけましょう。定期的な清掃、発生源への薬剤散布なども有効です。
- 目黒区「こんなところが蚊の発生源」(https://www.city.meguro.tokyo.jp/kurashi/hoken_eisei/eisei/nezumi_gaichu/kanotaisaku.html,2021年7月9日最終閲覧)
- フマキラー「③蚊の発生を防ぐ」(https://fumakilla.jp/column/ka/3/,2021年7月9日最終閲覧)
成虫対策
- 草むらややぶの剪定をするなど、風通しと日当たりをよくする
- 蚊の侵入場所に防虫剤・網戸を設置する
成虫を自宅周りに寄せ付けないためには、防虫剤や網戸等でブロックすること、そして成虫の居場所である、やぶや草むらの風通しと日当りをよくしておくことが大切です。
- 中野区「蚊の防除について」(http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/475000/d021016.html,2021年7月9日最終閲覧)
- アース製薬「蚊に刺されないためにできること」(http://www.earth-chem.co.jp/gaichu/exterminate/ka/method_004.html,2021年7月9日最終閲覧)
虫除けグッズはどんなものがある?
虫除けには蚊取り線香や殺虫剤、シールやスプレーなど様々なアイテムや形状のものがあります。ただ、それらを赤ちゃんや小さな子供、妊婦が使ってよいのか迷うところですよね。それぞれのアイテムについて、ご紹介していきます。
蚊取り線香
蚊取り線香は人体に安全性の高い「ピレスロイド」という殺虫成分を使用しており、妊婦さんや乳幼児がいる空間でも使用可能。
ただ、妊婦や子どもに限らず、煙を直接吸い込んだり閉め切った部屋で長時間使用したりすると、目・鼻・のどなどに刺激を感じることがあるため、煙換気の良い所での使用をすすめています。
また、蚊取り線香は火を扱う製品なので、必ず子どもの手の届かない場所へ置くなどの注意も必要です。
- キンチョー「金鳥の渦巻(蚊取り線香)」(https://www.kincho.co.jp/seihin/qa/qa_uzumaki.html,2021年7月9日最終閲覧)
蚊取りマット
火を使わず、電気コンセントをさして置くタイプの蚊取りグッズ。昔は板状のものを器具に設置するタイプが主流でしたが、最近は液体のものが一般的になっています。
こちらも一般的なものは妊婦さんや乳幼児がいる部屋で使用可能です。蚊取り線香同様、ときどき部屋の換気を良くすることをすすめています。
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ディート入りの蚊除けグッズ
利用には月齢や量に制限がありますが、ディートという成分の入った虫除けが、現在は蚊除けとして効果があることは証明されています。しかし効果がある一方で、乳幼児には利用に注意が必要です。
また、イカリジンという成分も蚊除けに効果があるとわかっています。イカリジンに関しては、使用に年齢制限は現時点では設けられいません。
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こちらはディート入りの商品です。
ディート入りの虫除け製品は、子どもへの使用に次の注意点があります。
・6か月未満の乳児には使用しないこと。
・6か月以上2歳未満は、1日1回
・2歳以上12歳未満は、1日1~3回 ※1
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こちらはイカリジン配合の虫除け製品です。イカリジンにはディートのような年齢制限はありません。1度の使用で効果が長続きするため、1日に複数回使用する必要がありません。
- アース製薬「ディートとは」(https://www.earth.jp/saratect/safety/deet/,2021年7月9日最終閲覧)
- アース製薬「イカリジンとは」(https://www.earth.jp/saratect/safety/icaridin/,2021年7月9日最終閲覧)
ベビー蚊帳
寝ている時間がおおい赤ちゃんを、薬剤などを使わず蚊から守りたい。そんな時には蚊帳という選択はいかがでしょうか。昔ながらの方法ですが、虫が蚊帳の中に入りさえしなければ、安心して使えるグッズですよね。
最近では、ベビーベッドに置けるサイズのものや、布団でも赤ちゃん~子どもサイズのものまで幅広くラインナップをしています。
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虫にさされる前の対策で、快適に過ごそう!
夏の一番身近な外敵、蚊。ママパパはもちろん、子どもや妊婦さんもなるべくさされないよう注意したいもの。それにはまず、身の回りで蚊の発生をできる限り阻止しましょう。記事内で紹介したように、自宅のたまり水、庭などの草木の状態は是非チェックして、蚊の近寄らない環境に整えて。
また外出時には、虫除けグッズなどで対策をしましょう。グッズは上記以外にも実に多種多様なものがあるので、ご自身のライフスタイルに合うものを取り入れてみてくださいね。
でも、もし蚊にさされてしまって子どもがかきこわしてしまうようなら、早めに病院を受診してみてください。さされる前の対策で、快適な夏を過ごしましょう!