この時期なんとかして防ぎたい「虫さされ」!
夏のこの時期、外はうだるように暑いけれど公園遊びや水遊びが楽しい季節。小さな赤ちゃんがいるママは、朝・夕の散歩が日課になっている方も多いのでは?
でもこの時期、ママが気になるのが蚊の存在ではないでしょうか。蚊の害で心配なのは、かゆみやとびひなどの肌トラブルだけではありません。
蚊が媒介する感染症として、日本では日本脳炎や近年ではデング熱、ジカ熱などが知られています。ジカウイルスについては、妊娠中に感染すると胎児に小頭症等の先天性障害を来すというニュースが近年大きく取り上げられています。プレママでも心配している方は多いですよね。
1匹の蚊と格闘し寝不足
夜中、1匹の蚊と格闘し寝不足です(^_^;)
息子が刺されたら大変!と思い、仕留めるまでずっと見張ってました
蚊取り線香とかベープ的なものは赤ちゃんには良くないのかなと…

新米ママの声。蚊がいると気になって眠れないのは大人も同じですが、赤ちゃんがいるママはなおさら心配になりますよね。赤ちゃんに蚊取り線香などを使っていいのかも気になっているようです。
虫さされの搔き壊しが心配…
娘が眉毛の上を蚊に刺されてしまいましたヽ(´o`;
顔を掻く癖があり、そこからシルが出てきてます。虫刺され用の薬を塗りバンドエイドを貼っています。
どうするのが1番いいのでしょうか?σ^_^;

娘さんが顔まわりを蚊にさされ、かいてしまったママの声です。顔をかいてしまう癖で既にかきこわしてしまっているようで、悪化しないか心配されています。
妊娠中の虫さされが心配
虫さされを気にする妊婦さんの声も多く見られました。ジカ熱など蚊を経由したウイルスと母体や胎児への影響などがニュースになっているだけに、気になりますよね。
- アース製薬「蚊の害」(http://www.earth-chem.co.jp/gaichu/knowledge/ka/,2017年7月13日最終閲覧)
- 東京都福祉保健局「蚊をなくして安全・安心!」(http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kankyo/eisei/yomimono/nezukon/mosquito.files/ka_kojin.pdf,2017年7月13日最終閲覧)
- 東京都感染症情報センター「蚊媒介感染症」(http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/mosquito/,2017年7月13日最終閲覧)
- 東京都感染症情報センター「ジカウイルス感染症」(http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/zika/,2017年7月13日最終閲覧)
蚊が生息しやすい環境は?
蚊による虫さされから肌を守るためには、まずは蚊がいる場所に近寄らないのがベター。草木が生い茂っている場所や川辺など水場に多いイメージですが、そもそも蚊はどんなところに生息しているのでしょうか?
蚊は成虫と幼虫の住む場所がまったく異なるようです。成虫は水の中に卵を産みつけ、幼虫(ボウフラ)は水の中で暮らしています。卵から成虫に羽化するまで、水の中での生活が続きます。
ひと口に水の中といっても、その生息場所はさまざま。下水溝・雨水マス・空き缶・古タイヤ・竹の切り株・墓地の花立など水が溜まる場所は、すべて蚊の発生源になるようです。
一方、羽化した成虫は木陰、やぶ・草むらなどに潜み、産卵するためにメスの蚊が吸血します。オスの蚊は吸血しません。
また、蚊はその種類により吸血する時間が異なります。アカイエカは夕方から夜にかけて、ヒトスジシマカ(通称:ヤブ蚊)は昼から夕方にかけて吸血します。また、ビルの浄化槽で発生して、オフィスで吸血するのがチカイエカです。地下鉄などで見かける蚊もこのチカイエカで、年中発生します。
- アース製薬「蚊の害」(http://www.earth-chem.co.jp/gaichu/knowledge/ka/,2017年7月13日最終閲覧)
- ファーストテック「蚊の生態」(http://www.first-tech.co.jp/gaichu.html,2017年7月13日最終閲覧)
- 東京都福祉保健局「蚊をなくして安全・安心!」(http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kankyo/eisei/yomimono/nezukon/mosquito.files/ka_kojin.pdf,2017年7月13日最終閲覧)
自宅周辺を蚊が発生しにくい環境にするには?
虫さされから身を守るには、蚊を発生しにくい環境作りも大切です。水たまりや、やぶなどの発生源に対し場所に応じた対応策をとることが、蚊の発生防止につながります。
幼虫と成虫に分けて、自宅周りどんな対策ができるかチェックしてみましょう!
幼虫対策
- たまり水をなくす
- 不要なものは片付ける
- 週1回は清掃や水の交換等を行う
前述の通り、蚊は水場で産卵し幼虫期をそこで過ごします。少しの水があればそこで孵化(ふか)してしまうので、空き缶、ペットボトル、バケツ、側溝、古タイヤ、植木鉢の鉢受け等、家の周りの水たまりをなくすことを心がけましょう。定期的な清掃、発生源への薬剤散布なども有効です。
成虫対策
- 草むらややぶの剪定をするなど、風通しと日当たりをよくする
- 蚊の侵入場所に防虫剤・網戸を設置する
成虫を自宅周りに寄せ付けないためには、防虫剤や網戸等でブロックすること、そして成虫の居場所である、やぶや草むらの風通しと日当りをよくしておくことが大切です。
- 東京都福祉保健局「蚊をなくして安全・安心!」(http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kankyo/eisei/yomimono/nezukon/mosquito.files/ka_kojin.pdf,2017年7月13日最終閲覧)
- 中野区「蚊の防除について」(http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/475000/d021016.html,2017年7月13日最終閲覧)
- アース製薬「蚊に刺されないためにできること」(http://www.earth-chem.co.jp/gaichu/exterminate/ka/method_004.html,2017年7月13日最終閲覧)
虫除けグッズはどんなものがある?
虫除けには蚊取り線香や殺虫剤、シールやスプレーなど様々なアイテムや形状のものがあります。ただ、それらを赤ちゃんや小さな子供、妊婦が使ってよいのか迷うところですよね。それぞれのアイテムについて、ご紹介していきます。
蚊取り線香
蚊取り線香は人体に安全性の高い「ピレスロイド」という殺虫成分を使用しており、妊婦さんや乳幼児がいる空間でも使用可能。ただ、妊婦や子供に限らず、煙を直接吸い込んだり閉め切った部屋で長時間使用したりすると、目・鼻・のどなどに刺激を感じることがあるため、煙換気の良い所での使用をすすめています。また、子供の手の届かない場所へ置くなどの注意も必要です。
蚊取りマット
火を使わず、電気コンセントをさして置くタイプの蚊取りマット。こちらも一般的なものは妊婦さんや乳幼児がいる部屋で使用可能です。蚊取り線香同様、ときどき部屋の換気を良くすることをすすめています。
![アース ノーマット 30日セット[電子蚊取り器]](https://cdn.mamari.jp/item/500x0_596f2d7e-153c-4312-b757-4d0b0a01009f.jpg.jpg)
虫除けシール・ブレスレット
服などに貼るシールタイプや手首・足首につけられるブレスレットの虫除けも人気ですね。ユーカリやシトロネラなど、虫が嫌うとされる天然ハーブ油をシールやブレスレットに染み込ませています。新生児から貼れる製品も。


ベビー蚊帳
寝ている時間が多い赤ちゃんを、薬剤などを使わず蚊から守りたい。そんな時には蚊帳という選択も!最近では、ベビーベッドに置けるサイズのものや、布団でも赤ちゃん〜子供サイズのものまで幅広くラインナップをしています。

- アース製薬「ピレスロイド系の殺虫成分の安全性について」(http://www.earth-chem.co.jp/gaichu/anzensei/,2017年7月13日最終閲覧)
- キンチョー「金鳥の渦巻(蚊取り線香)」(http://www.kincho.co.jp/seihin/insecticide/kincho_uzumaki/,2017年7月13日最終閲覧)
- キンチョー「製品Q&A」(http://www.kincho.co.jp/seihin/qa/qa_uzumaki.html#q5,2017年7月13日最終閲覧)
- アース製薬「アース渦巻香」(http://www.earth-chem.co.jp/customer/qa/hae_ka/uzumaki/001.html,2017年7月13日最終閲覧)
- アース製薬「アースノーマットシリーズ」(http://www.earth-chem.co.jp/customer/qa/hae_ka/nomat/001.html,2017年7月13日最終閲覧)
- フマキラー「ベープマット」(http://www.fumakilla.co.jp/faq/insect_33.html,2017年7月13日最終閲覧)
虫にさされる前の対策で、快適に過ごそう!
夏の一番身近な外敵、蚊。ママはもちろん、子供や妊婦さんもなるべくさされないよう注意したいもの。それにはまず、身の回りで蚊の発生をできる限り阻止しましょう。上で紹介したように、自宅のたまり水、庭などの草木の状態は是非チェックして、蚊の近寄らない環境に整えて。
また外出時には、虫除けグッズなどで対策をしましょう!グッズは上記以外にも実に多種多様なものがあるので、ご自身のライフスタイルに合うものを取り入れてみてくださいね。
でも、もし蚊にさされてしまって子供がかきこわしてしまうようなら、早めに病院を受診してみてください。さされる前の対策で、快適な夏を過ごしましょう!