3歳「洋服の前後がわかり、バランスを取る力がついてきます」
3歳頃では、衣服の前後ろがわかるようになり、パンツやズボンを前後正しくはけるようになってきます。個人差はありますが、半ズボンなら立ってはけるようになる子がでてきます。
やる気を出して自分で着脱しようと頑張るものの、なかなかできないことがあります。そのような時も「やってあげる」のではなく、できるだけ自分でできるように声掛けをして見守りましょう。子供自身に「自分はできる」という自信をつけさせたい時期です。
トマトさんによると、着脱しやすい衣服にするなら、丸首のTシャツ、ウエストがゴムのスカートやパンツがよいそうです。
トマトさんのアドバイス:丸首シャツなら、自分で引き下げて着られるように
3歳になるとだんだん腕の力が強くなり、肩ボタンではない丸首のTシャツやワンピースも、自分引き下げて頭を入れられるようになってくるそうです。
トマトさんによると、まだ体にぴったりするような服装は難しいので、大きさに余裕があり、自分で着やすい洋服を用意してあげるのが良いとのこと。
半ズボンは自分でお尻を入れて引き上げられるようになってきますが、まだウエストのホックやボタンは難しいため、ゴムのものがおすすめ。ポケットの位置などを伝え、前後を意識できるようにしてあげましょう。
4歳「ボタンやホックも経験を積めば上達します」
4歳になると、個人差はありますが、たいていの服は一人でスムーズに着脱できるようになっていきます。しかし、ボタンなどはまだ練習が必要かもしれません。
簡単に着られるものだけではなく、たまにはボタンやファスナー付きの衣類にチャレンジしてみましょう。前開きでボタンが付いた服では、第一ボタンはまだうまくいかないかもしれませんが、できる部分は自分でできるように声掛けをしてみてください。
ズボンやスカートは、前にホックなどがついて自分で留めるものにもチャレンジしてみましょう。
トマトさんのアドバイス:ズボンの前ホックや、大きめのボタンにチャレンジ
4歳では、ボタンやカギホック、ファスナーなどにチャレンジ。トマトさんによると、3~4歳でも頻繁にボタンのある服を着る子ならだんだん上達して、留められるようになってくるといいます。幼稚園の園服など、チャレンジの機会が多い場合は、できる部分をどんどん褒めて伸ばしていきましょう。
一番上のボタンは見えにくく難しいものですが、ズボンやジャケットについた大きめのボタンなら自分で見ながらチャレンジしやすいでしょう。ママが時間に余裕がある時に、すぐに手を出さないことを意識しながら見守りましょう。
5歳「簡単な服装なら、大人と同じくらいスムーズに着替えられるように」
5歳ではカギホックやファスナー、ボタンが4歳よりもだいぶ上達してくるでしょう。大人と同じように立ってほとんどの着脱が可能ですが、長ズボンはバランスを取るのが難しい場合もあります。
4歳では難しかったシャツなどの第一ボタンも、この頃には挑戦させてみると良いかもしれません。初めはできなくても、日々積み重ねていく中でできるようになりますよ。洋服や靴のひもを結ぶのはまだ難しいかもしれませんが、やり方を少しずつ教えてあげると興味を持ってチャレンジできるでしょう。
着脱以外にも、脱いだ服を自分で畳み、片づけられる子が出てきますが、まだまだ上手にできないことがあるでしょう。お手本を見せながら、できたらしっかり褒めてあげたいですね。
トマトさんのアドバイス:ポロシャツの小さなボタンや、立って長ズボンにも挑戦
5歳では、ポロシャツなどの首周りの小さなボタンも、地道にチャレンジしていくうちに留められるようになっていくとトマトさんはいいます。初めはうまくいかずにいら立つ場面が見られるかもしれませんが、励ましながらチャレンジしてみましょう。
ボタンやファスナー、ホックは扱いにコツがいるため、特に自信がなくてやりたがらない子がいるかもしれません。そのような時には、遊びの中で人形の洋服に取り入れたり、おもちゃのファスナーを使ったりして、着替え以外の機会でストレスにならないように練習すると良いそうですよ。
また、長いズボンは立ってはくのが難しいですが、少しずつ挑戦してみると良いですね。とくにデニムのズボンは、伸縮せずに難しい場合があるとトマトさんは話します。ストレッチタイプでよく伸びるものからやってみると自信につながるでしょう。
大人のような服装がスムーズに着られるようになると、いよいよお兄さん、お姉さんになったように感じられますね。