毎日の手洗いを楽しく、きちんと身につけましょう
毎日の手洗い、どうしていますか?石けんを使ってきちんと洗っているつもりでも、手のひらを洗うだけでは実は洗い方としては不十分なんです。
手洗いで大切なのは、汚れや菌をしっかりと落とすこと。手のひら洗いだけでは、目に見えない菌やウイルスが爪や指の間、手首などに残っているかも。手を洗うときは、すみずみまでていねいに洗うことが大切です。正しい手洗いは、風邪などの感染症や食中毒の予防にもなります。
手洗いは、子供が小さいうちから身につけてもらいたい生活習慣のひとつ。とはいえ、子供はまだ上手に洗えず、面倒がってしまうこともありますよね。
そこで、手洗いの時間を楽しい時間にしてみるのはどうでしょう。ママと一緒に楽しくできれば、子供も進んで手を洗ってくれるようになるかもしれません。正しい習慣をきちんと身につけるためにも、手洗いを楽しく覚えましょう。
正しい手洗いを家族で覚えよう!
子供に手洗いを教える際には、手洗いのタイミングを教えることから始まります。手を清潔に保つには、実は洗いすぎるのも禁物なんです。
どんなときに手を洗う必要があるかを知り、この機会に家族全員で正しい手洗いのしかたを覚えましょう。
こんなときは手を洗いましょう
こんなときには、必ず手を洗いましょう!
- 外から帰ってきたとき
- トイレの後
- 虫や動物などを触った後
- おやつや食事の前
- 料理をする前
- 咳やくしゃみをして手で押さえた後
手洗いは大切ですが、汚れを気にして洗いすぎるのも考えもの。私たちの体には、もともとウイルスや細菌などの侵入を防ぐ、バリア機能が備わっています。過剰な手洗いは肌を傷め、このバリア機能を低下させる原因になることも。
バリア機能の低下は、手荒れや感染などにもつながります。手を清潔に保つためには、適切なタイミングで洗うことが大切です。
- じきはらこどもクリニック「うがいと手洗い」(http://www.jikihara-child-clinic.net/blog/2015/09/post-39-336784.html,2017年7月28日最終閲覧)
実践!正しい手洗い方法
- 手を洗う前に、指輪や時計などははずします
- 流水で手を洗います
- せっけんをつけてしっかりと泡立てます
- 手のひら、手の甲をこすります
- 両手を組むようにして、指の間を洗います
- 親指を反対の手で包み、ねじるようにして洗います
- 手のひらの上で指を立て、指先をこするようにして、指先、爪の間を洗います
- 手首を反対の手でつかみ、ねじるようにして洗います
- 最後に、流水でせっけんと汚れをしっかりと洗い流します
- 清潔な乾いたタオルやペーパータオルで水分を拭き取ります
正しい手洗い方法を書き出してみると、これだけの手順になるんですね。
20秒以上の時間をかけて洗うのが良いと言われていますが、一つ一つしっかりと洗うことを意識すると、自然に時間もかかります。食中毒や感染症などが流行している時期には、特にていねいに洗いましょう。
ちゃんと洗ったつもりでも、指先や指の間、手首などには意外と汚れが残りがち。子供は何でも手で触って確かめます。そしてそのまま目や口に指を入れてしまうことも多いので、特に注意が必要です。
また、泡立てるのが苦手な子供は、手洗いを簡単に済ませてしまうことも。泡で出るタイプのハンドソープなどを使うと、泡立てる手間が省けるので、子供にも洗いやすくなります。
厚生労働省のサイトでも、手の洗い方を示した啓発ポスターなどが公開されています。手の洗い方が、わかりやすくイラストで説明されています。
- ライオン キレイキレイ「正しい手洗い」(http://kireikirei.lion.co.jp/shukan/hand/,2017年7月28日最終閲覧)
- じきはらこどもクリニック「うがいと手洗い」(http://www.jikihara-child-clinic.net/blog/2015/09/post-39-336784.html,2017年7月28日最終閲覧)
タオル交換も忘れずに!
湿ったタオルでは、細菌や病原体が繁殖しやすくなります。
一旦湿ったタオルは、長時間放置することで細菌が増殖し、乾いた後でも細菌が残っている場合があります。繰り返し使っているタオルには、細菌が増殖している可能性も。
せっかく手をきれいに洗っても、細菌が増えたタオルで拭いてしまっては逆効果です。きれいになった手に細菌がうつらないように、タオルはこまめに取り換えることが大切です。
手洗いを親子の楽しい時間に
手洗いのタイミングや方法を教えるには、ママが一緒にやってみてあげるのが大事です。最初はうまくいかなくても怒ったりせず、上手にできたときにはほめてあげましょう。
習慣というものは、一朝一夕では身につきません。時間をかけて繰り返し教えていくことが必要です。けれど退屈な作業の繰り返しでは、子供は嫌がってしまいますよね。何度も注意するのでは、ママにもストレスとなってしまいます。
インターネットで検索すると、かわいらしい手洗い歌や動画がたくさんあります。歌や映像に合わせてなら、手洗いだってストレスなく覚えられそう。この夏はぜひ子供と手洗い歌を覚えて、歌いながら実践してみてください。
子供にとっては、ママと一緒に楽しく習慣づけできるのがいちばん。手洗いの時間を、親子で楽しく過ごす時間のひとつにしてしまいましょう。