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監修:隅弘子

保育士、管理栄養士に聞く、子供の食べ方や食べる量に関する悩みとの付き合い方

毎日必ずする「食事」。子供と一緒に囲む食卓は、楽しい日がある一方で大変な日も多いですよね。食事中に遊びだしたり、歩き回ったり。または偏食で出したご飯をほとんど残されたり、逆に親の分まで食べられたりと悩みは尽きません。このような食事の悩みについて、ママたちができることは何かあるのでしょうか。親子カフェで働く保育士のトマトさん、幼児食講座を開講する管理栄養士の隅弘子さんにお話を聞きました。

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保育士に聞く、食べ方に関する悩み

食べながら遊んでしまう「遊び食い」、口の中に物が入ったまま立って歩いてしまう「食べ歩き」は、ママたちが頭を抱える食べ方の悩みの一つかもしれません。

遊び食いと食べ歩きについて、公立保育園で15年の保育士経験を持つトマトさんに聞きました。

遊び食いは、気分か空腹感のなさが原因

子供 食べる PIXTA

保育士のトマトさんによると、遊び食いをしている場合はいったん食事を切り上げることがおすすめだそう。遊び食いをしてしまう原因は主に2パターン。「食べたくない」もしくは「おなかが空いていない」です。

食べたくない場合は、今は遊びに夢中になっていたり、食べたい気分ではなかったりしているため、いったん食事を下げたあとに、また欲しがったら与えてみます。1歳台まではまだ「食事のときは遊んではいけない」ということがわからないため、遊びをやめさせるよりも、食べる気分ではないと考えて下げてしまってかまわないといいます。2歳ごろになると「食べるときは遊ばない」と根気強く伝え続けると、理解できるようになってきます。2回目に出すときは「遊んだらもうあげられないよ」と約束して出してみましょう。

おなかが空いていない場合は食事を切り上げ、時間を空けて空腹になってからまた食事をさせると良いようです。空腹では、遊ぶよりも食べることが優先できそうですね。

食事中の食べ歩きには、根気よく声掛けを

立 食 子供 PIXTA

食べ物が口に入ったまま、席を立って歩きだしてしまう「食事中の食べ歩き」。少し歩いては食卓に戻ってきてまた一口食べて、という繰り返しで、なかなか食事が進まないため、ママにとっては大きなストレスですね。

トマトさんは「1歳ごろではいろいろなことに興味があり、つい歩き回ってしまう子は多いです」と話します。興味があるものがコロコロ変わってしまい、気になるとすぐにそこに行きたくなるのは1歳児の特徴。一度注意してもやめないことが多く、中には毎日同じことを注意していてもやめないという子もいるでしょう。

「子供にとっては昨日や一昨日という感覚はあまりなくて、その瞬間のできごとがすべてです。毎日注意してママはイライラしてしまいますが、根気よく声かけをしましょう」(トマトさん)

1歳ではすぐに言うことを聞けないかもしれませんが、毎日「食べるときは座るよ」と声をかけることで、習慣になっていきます。2歳以上になったら、食事の制限時間を決め、ある程度の時間までに食べ終わらなかった場合は食事を下げるようにします。歩くことがいけないということもわかってきますし、時間になると食事がなくなることも理解できてくるそうです。もしも食事を下げたあとで「もっと食べたい」と言う場合には「歩かない」という約束をしましょう。

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記事の監修

管理栄養士

隅弘子

子育て中の母子を食からの視点で心身の成長支援することを目的に「mamaful」として活動開始。
子育て支援施設内での食事相談や離乳食・幼児食教室をはじめ、子育て支援ボランティア養成研修などを担当。
栄養学に交えて発達心理などを組み合わせ「食べる楽しさ」や「げんきを作る食べ方」を伝える活動を得意としている。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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