「お父さん・お母さん」がきちんと言えるようになる過程での「とーしゃん・かーしゃん」。回答者の方の文章内にある「とーたん・かーたん」もそうですが、にザ・舌足らず!という感じでとってもかわいらしいですね。
頭の「お」が取れてより親近感のあるような響きが、子どもにとっても言いやすいのかもしれません。
もともとは「お父さん・お母さん」と呼ばせたいということなので、いつかは発音が上手になって「とーしゃん・かーしゃん」と子どもも言わなくなってしまうことで、成長を感じられる喜びと、かわいらしく言っていた頃がもう戻ってこない寂しさも味わえそうですね。
5.父ちゃん・母ちゃん
「パパ・ママ」と呼ばれるのが何だか違和感、けれど「お父さん・お母さん」だとかしこまりすぎている感じがるから…、という理由が目立ったのが「父ちゃん・母ちゃん」と子どもに呼んでもらいたい男の子のママたちの声。
「お」を取ってしまうと一気にフランクな聞こえになるので、小さな子どもが口にしても違和感は少なめです。
アニメ「クレヨンしんちゃん」の主人公、しんのすけも「とおちゃん・かあちゃん」と言っているので、いつかアニメを見たときに「自分と一緒の呼び方をしている!」と思うようになるかもしれませんね。
6.とと・かか
ここからは少し珍しい少数派の呼び名を紹介します。
まずは「とと・かか」。新しく生まれた呼び名かと思いきや、昔の日本では普通に使われていたようです。
「パパ・ママ」同様、一音の繰り返しなので子どもにとっては比較的呼びやすそうですね。
いずれ呼び名を変更することにはなってしまいそうですが、小さい子どもが「ととー!かかー!」と大声で呼んでくれると、思わずふふっとなってしまいそうです。
7.おとー・おかー
次に紹介するのは「おとー・おかー」。「お父さん・お母さん」の変形版と言えそうですが、「さん」を取ったこのバージョンは「父さん・母さん」ほどは見かけませんでした。
日本の昔話の主人公などが「おっとう・おっかあ」と呼ぶのを見聞きしたことがあるので、どこか懐かしさも感じられます。
「お父さん・お母さん」と呼ばせたいけれど、長くて言いづらそうにしている子どもの場合、最初に「おとー・おかー」と呼ばせて、慣れてから「お父さん・お母さん」とステップアップさせるのもよい方法かもしれませんね。
8.ちち・はは
最後に紹介する少数派の呼び名は「ちち・はは」。ちょっぴり古風な響きが日本らしさを感じます。
30代以上のママはずいぶん前にやっていたお昼のドラマ「ぽっかぽか」で主人公夫婦の長女が親のことを「ちちー!ははー!」と呼んでいたので、もしかすると懐かしさを感じる人もいるかもしれませんね。
小さな子どもが「ちち・はは」と言うと少しかしこまりすぎなのでは?とも思いますが、いずれ受験や就職活動の面接等で親のことを必然的に「父・母」と呼ばざるを得ない場面がきます。
そのときなかなか言い換えられずに苦労させてしまうよりは、すんなりとマスターしてくれる小さいうちから呼ばせておくのも賢い選択と言えるのかもしれませんね。