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監修:渡邉征雄

【医療監修】妊娠2ヶ月目の妊婦と胎児の基礎知識。心拍確認の時期と生活での注意点

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妊娠4週目

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胎のうの大きさは0.3mm~2mmほど。ゴマ粒ほどの大きさです。この時期のエコーで見えるのは、赤ちゃんを育てる袋(胎のう)だけで赤ちゃんははっきり見えませんが、皮膚や爪・髪の毛、筋肉、骨、リンパ組織、手足といった体の器官や組織の形成が始まります。

妊娠5週目

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胎のうの大きさは7mm~8mmほど。体に比べて頭が大きくアルファベットの「C」のような形をしています。赤ちゃんの栄養源になる卵黄嚢もみられ、そろそろ心拍の様子が見られる頃。心拍確認ができると流産の確率が5%とグンと下がるのでひと安心です。

妊娠6週目

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赤ちゃんの頭からおしりまでの長さ(頭殿長)は4mm~8mmに。赤ちゃんにあったエラやしっぽは目立たなくなり、目や口、耳などのパーツが作られ、手足の筋肉・神経、視床下部や腎臓も作られ始めます。

妊娠7週目

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7週目の頭殿長は8~10mm程度に成長。エラやしっぽがなくなり2等身に。体の部分は、心臓、肺などの内臓や器官に分かれるなど、臓器が作られる大事な時期です。首やお尻が伸び始め、少しずつ人間らしい形に近づいてきます。

妊婦健診の初診ってどんなことをするの?

妊婦健診 PIXTA

妊婦健診とは、赤ちゃんと妊婦さんの健康状態を定期的に検査するためのもの。トラブルがあった場合でも早期チェックによりリスクを最小限に抑えることができます。安心なマタニティライフを送るために必ず受診しましょう。

妊娠初期は4週に1回、中期は2週に1回、10ヶ月目は1週に1回と合計14~15回の受診が一般的です。初診時の検査では、問診で最終生理日などを確認。尿検査で妊娠の判断や尿糖、尿タンパクをチェック。血圧・身長・体重を測定し今後の健診の基準にします。超音波検査で赤ちゃんの成長と妊娠週数を確認します。

健診時の服装は、腕やおなか部分がすぐ出せる、ゆったりとしたトップスがおすすめです。ボトムスは、パンツではなくスカートを。靴も脱ぎ履きしやすいものがいいでしょう。

妊婦健診を待たずに受診した方がよい症状

出血が止まらない、または繰り返す、または動けないほどの腹痛が続く場合は、産院に連絡をしましょう。切迫流産や早期流産、受精卵が子宮内ではなく卵管などに着床した「子宮外妊娠」の可能性もあります。

妊娠22週目未満で赤ちゃんが生まれた場合を「流産」、22週目以降の場合は「早産」といいます。心拍が確認できるまでの流産は珍しいことでありません。

流産の割合は10~15%で、なかでも「化学流産」といって、受精卵が着床できなかったケースが多く、その多くは染色体異常など赤ちゃん側に原因があると考えられています。医学的にも防ぎようがなく誰にでも起こることなのです。

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記事の監修

稲毛とらのこ産婦人科 院長

渡邉征雄

平成13年日本大学医学部卒業後、日本大学板橋病院産婦人科で勤務。平成20年日本大学大学院を卒業。都立広尾病院産婦人科医長、都立墨東病院産婦人科医長を経て、平成28年6月より稲毛とらのこ産婦人科院長に就任。
日本産婦人科学会 専門医、日本周産期新生児医学会 母胎・胎児専門医、がん治療認定医、新生児蘇生インストラクター、医学博士。

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