ウイルスの種類によってワクチンがある
肝炎ウイルスにはいくつかの種類があり、ワクチンを打つことでウイルス感染を防ぐことができる可能性があるものもあります。しかし、ワクチンによる予防ができない型については、日常生活上で予防していくしかありません。
それぞれの型の予防方法を知っておくことは、ウイルス感染を防ぐために必要なことといえるでしょう。
- 品川イーストクリニック「予防接種ワクチン」(http://izavel.com/hepatitis_b.html,2017年11月24日最終閲覧)
- 小林内科クリニック「C型肝炎の感染と予防」(http://www.kobanai.com/typec/kansen.php,2017年11月24日最終閲覧)
ワクチンがあるのはA型とB型のみ
肝炎ウイルスは型によってはワクチンで予防をすることができます。ただし、予防接種があるのはA型とB型のみで、C型にはワクチンがありません。そのため、C型に関しては、感染源になる血液や体液に触れないことが最大の予防方法といえるでしょう。
肝炎ウイルスの中でも、肝硬変や肝がんに移行しやすいといわれているB型とC型は、適切な処置が必要となります。
ワクチンがないC型は、日常の活動において予防を徹底する必要があります。
ワクチンの必要性
A型肝炎は、主に東南アジア諸国やその周辺地域、南米や南アフリカ諸国などで多く発生しています。
A型肝炎ウイルスは、経口感染するため、汚染された水や食材を摂取しないという注意が必要ですが、A型肝炎ウイルスに感染する可能性がある地域への渡航をする場合は、事前に予防接種することをおすすめします。
また、A型肝炎に対しての抗体の有無について調べることもできるため、自分自身が抗体を持っているかどうかわからないときは、医療機関に問い合わせてみると安心でしょう。
B型肝炎は、前述した様に、肝硬変や肝がんに移行しやすいこと、日常生活の中でも感染するリスクがあることから、流行地域への渡航の予定がない大人も予防接種を受けることをおすすめします。B型肝炎も抗体検査が可能なため、気になる場合は医療機関に問い合わせをしてみましょう。
また、渡航先で輸血や手術を受ける場合は、滅菌や消毒がきちんとされている環境かどうか確認する必要があるでしょう。万が一のときに備えて、医療機関等をあらかじめ調べておくとよさそうですね。