やきもちを主張することはよいこと
一言で「きょうだいのやきもち」といっても、千差万別。子供によって表れ方が異なります。子供の個性だけでなく、年齢による心や言葉の発達段階によっても表れ方に違いがあります。
子供の年齢によって気持ちの現れ方が違う
子供が周囲の世界を認識しはじめ、まわりの人との関係を築き始めるのは、だいたい1歳半からです。まだ自分の気持ちをうまく表現できないため、おもちゃの取り合いなど、トラブルが起こりやすくなってきます。嫉妬心が芽生え始めるのも、この時期の特徴です。
2~3歳になると、自分のしてほしいことを言葉で表せるようになってきます。「ママ抱っこして」など、ママに対する要求をストレートに伝えてくる時期でしょう。それが、4歳になると、それまでのように無邪気にふるまえなくなり、気持ちを抑えるようになっていきます。自分を客観的にみられるようになる分、失敗することを怖がったり、恥ずかしがったりする気持ちが芽生えるのです。やきもちをやいても、自分の気持ちをまっすぐにママに伝えられない場面があるかもしれません。
5歳頃になると、大人に言われたことなどを自分なりに考え、納得がいかないときは意見を言えるようになっていきます。
やきもちを言葉で表せるのはよいこと
やきもちを言葉で表せているのは、とてもよいことです。 自分の思いを言葉にして伝え「伝わった」「聞いてもらえた」という経験から子供は安心し、自分の思いを言葉にして伝えられるようになります。
集団の中で育っていく上でも、自分の言葉を伝え、受け止めてもらう経験を積み重ねていくことが成長につながります。ママに「自分はやきもちをやいている」と気持ちを伝えるのは、その一歩。また、子供にとって思いを言葉にすることは、自分の気持ちをコントロールする意味もあります。
ママも、子供から伝えてもらってはじめて気付けることもあります。一方で、うまく気持ちが伝えられない子もいます。ついきょうだいに対して手が出たり、すねたりする場合には、ゆっくり話を聞く時間を作ってあげられるとよいかもしれません。
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