- 夕食は早い時間に、軽く済ませる
- シムスの体位で横になる
- 抱き枕を使う
- 足の指を動かして血流をよくする
シムスの体位は、体の左側を下にして横向きになり、左足を延ばして右足を自然に曲げるという体勢で、腰痛がつらいときにもおすすめです。
妊娠9ヶ月の胎児の様子
胎児は、身長約40cm~45cm、体重は約1.5kg~2kgに成長しています。34週になると胎児の肺は成熟し、おなかから出ても自分で肺呼吸をすることができるようになっています。そのため、34週以降の早産であれば、正期産の時期(俗にいう正産期)に生まれた子(37週~41週の間に出生)と機能面では大きな差がないと言われています。
体つきはよりふっくらとし、皮膚の赤みやシワもなくなって、赤ちゃんらしい顔立ちになります。顔や腹部に生えていたうぶ毛が消え、髪の毛や爪が伸びてきます。男の子の場合、今まで体の中にあった睾丸が、陰嚢の中へ降りてきます。
妊娠9ヶ月の妊婦健診
この時期の妊婦健診は2週間ごとに受診します。一般的な、体重や尿検査の他に、血液と腟分泌細菌検査(B群連鎖球菌、GBS)を行います。GBSは腟の常在菌で、全妊婦の10~30%から検出されるもの。GBSを保有している妊婦さんのなかでも、GBSが腟内にある方の場合、出産時に新生児が産道感染を起こすことがあります。
確率は1%ほどと高くはありませんが、敗血症、髄膜炎、肺炎など、重症のB群連鎖球菌感染症を発症する可能性があるため、検査結果によっては分娩時に抗生物質の点滴投与が行われます。
NST(ノンストレステスト)
NSTは、ノンストレステストの略。これは、ストレスのない状態で胎児心拍を観察し、胎児の状態が良好なことを確認するための胎児心拍数モニタリング検査です。主に、陣痛開始後や予定日を大きく過ぎているときに行いますが、それ以外でも医師の判断で行われます。
胎児は20~40分ごとに寝たり起きたりを繰り返しており、寝ているときは心拍数が減り、起きて体を動かすときには一過性頻脈と呼ばれる、一時的な心拍数の増加がみられます。
- ベースとなる心拍数が110~160bpmの間である ※
- 基線細変動(胎児心拍数の変動)がある
- 一過性頻脈(一時的な心拍数の増加)がある
- 一過性徐脈(一時的な心拍数の減少)がない
これらの条件を満たしていれば、胎児の状態は良好であるといえます。
※bpmは「beat per minutes」の略で、一分間の心拍数を指します