規則正しいおなかの痛みがある場合、本陣痛になります。といっても、すぐに産まれるわけではありません。時間を計測し、10分間隔(経産婦の場合は15分)になったら病院へ連絡するというのが目安になります。
前期破水
前期破水は、陣痛が起きるよりも前に卵膜が破綻し、羊水が流れ出てしまうことを指します。前期破水が起こる原因は、絨毛膜羊膜炎という子宮内の感染症や、羊水過多や多胎妊娠によって子宮壁が伸びすぎる事、子宮頸管が弱く開いてしまうことなどがあります。全分娩の5~10%にみられます。
尿漏れとの見分け方
前期破水と間違いやすいのが、尿漏れです。尿漏れは腹圧がかかったとき、たとえばくしゃみをしたときなどに起こりやすいのに対して、破水の場合は、腹圧がかかっていないにもかかわらず、ちょろちょろと出てきて、止められないということ。
また、尿の場合にはアンモニア臭があり、黄色っぽくなります。破水の場合は、透明または白濁色となり、自分の意志では止められません。破水かなと思ったら、清潔なナプキンやタオルをあて、すぐにかかりつけ医へ連絡をしましょう。破水後は、雑菌が入らないよう、シャワーやお風呂に入る、温水洗浄便座での洗浄は厳禁です。
妊娠10ヶ月の過ごし方
おなかが大きくなる妊娠末期、しかも臨月は運動不足になりがちです。医師から安静を指示されている人以外は、お産のときに使う筋肉を衰えさせないためにも、股関節のストレッチやスクワットなど、部屋の中でゆっくりできる運動をしておきましょう。
他にも、赤ちゃんとの生活に向けての準備を確認しておくと安心です。
入院セットの準備
臨月に入ったら、いつ分娩となってもおかしくありません。陣痛や破水がおきたらすぐに持っていけるよう、入院に必要なものを荷造りしておきましょう。
- 母子手帳や保険証、診察券
- 洗面道具
- パジャマや下着など
- 印鑑やお金
- 陣痛を楽にするためのグッズ
- 赤ちゃんの肌着やベビーウェア
必要なものは病院によって異なりますので、荷物に不足がないか確認しておきましょう。母子手帳などの普段持ち歩くものや、印鑑やお金などの大切なものは、置き場所を決めて家族に知らせておくと安心です。
産院への移動手段と帰宅方法の確認










