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パパも、もっと子供と関わりたい!アンケート結果からみる父と子の関係は?

パパと子供の関係性やコミュニケーションは、家庭の中でどのような感じでしょうか。「イクメン」という言葉が独り歩きしつつある昨今、パパたちが「子供ともっとコミュニケーションを取りたい」と思っていることが分かってきました。今回は、アンケート結果からみる「パパとわが子のコミュニケーション」に関して考察も交え紹介します。この記事で、わが子ともっと近い存在になりたいと悩むパパにヒントを渡せるかもしれません。

PIXTA

もっと子供と触れ合いたいパパがたくさん

パパと子供のコミュニケーションが、なかなか密にならないと悩んでいる家庭もあるのではないでしょうか。朝早くに出勤して帰宅が遅いなど、なかなか触れあえる時間が取れないパパもいるかもしれませんね。

お菓子メーカーのクラシエフーズでは、3歳〜小学校3年生の子供をもつ共働きの父親200名、母親200名を対象に「パパと子どものコミュニケーションに関する意識調査」を実施しました。

その結果、パパは子供と関わる時間が欲しいと思っており、理想の差は1.7倍もあるということや、パパは育児へ参加していると思っているものの、ママの5割以上がそれに対し納得できていないことが分かりました。

調査概要

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:3歳〜小学校3年生までの子供を持つ共働きの父親および母親
  • サンプル数:400名(父親200名、母親200名)
  • 調査実施期間:2018年3月2日(金)~2018年3月5日(月)
  • 調査実施機関:株式会社ネオマーケティング、クラシエフーズ株式会社

共働き世帯の子育て、実情はどうなの?

パパもママも仕事をしている共働きのご家庭では、子供が幼い場合関わりに何かしら悩みを持っているかもしれません。

ここでは、夫婦それぞれが思う「育児」のあり方や、「パパと育児」などに焦点を絞って質問した結果をまとめています。

共稼ぎ世帯の方はもちろん、夫婦どちらかが働いているという世帯でもこの結果に当てはまることがあるかもしれません。

パパとママ、自分が自由になれる時間がある?

ここでは、「平日の普段の生活において、パパとママがそれぞれどの程度時間を費やしているか」という質問をしています。

その結果、「パパは仕事などに時間のウェイトを大きく置いている」、「ママは家事や育児など家庭面にウェイトを大きく置いている」ことが分かりました。

その中で、自分のプライベートタイムはママが平均73分に対し、パパは平均91分と20分程の差が生まれています。この差をパパやママはどのように読み解きますか?

パパだけではなく、ママもわが子とコミュニケーションを取りたいと感じています

「1日のうち、子供とコミュニケーションを持つ時間」について、現状と理想を質問しています。

現状として、1日のうち子供とコミュニケーションが取れる平均時間はパパが66分、ママが112分であることが分かりました。また理想的な時間を質問したところ、パパが114分、ママが168分という結果に。

理想的な時間の結果を見ると、「明らかなコミュニケーション不足」を自認しての結果ではなく、「子供と買い物やレジャーへ出かける時間」や、「宿題を見てあげる時間」などちょっとした時間が欲しいと感じているのではないかと筆者は思いました。

パパが自負する育児参加度とママの評価に温度差あり?

次の質問では、パパに向けて「パパ本人が評価する育児参加度」をたずねています。

「積極的」「どちらかといえば積極的」と育児参加への高さを自認しているパパが79.5%。「消極的」と答えた3%の方を除けば、97%ものパパが、度合いはさておき、なにかしらの形で育児に関わっていると考えている結果が出ました。

ママから見たパパの評価は?

一方こちらでは、ママに対して「夫(パパ)の育児の関わり方に対する満足度」を質問。「満足している」「まあ満足している」を合わせると56.5%という結果に対し、「満足していない」という回答は13.5%にも上りました。パパ自身が持つ育児への参加認識と、ママから見た育児への関わり方に温度差が生まれています。

筆者の見解ですが、先ほどの「自分が自由にできる時間」について、20分の差が出ていることにも関係してくるかもしれないと思いました。「私(ママ)が家事をしている最中、着替えができず子供が困っているのに、パパはテレビに夢中」といったことを思ったことはありませんか?

パパは「イクメン」に抵抗を感じている?

この質問では、パパとママそれぞれに「イクメン」についてのイメージを複数回答で質問しています。

その結果「イクメン=家族を大事にしている」「イクメン=優しい」というイメージが定着していることが分かりました。

その反面、パパは「イクメンと呼ばれることが恥ずかしい」「格好悪い」「(イクメンであることが)重荷になる」「妻の尻に敷かれている」というようなイメージを持っている方も少なからずいるという結果に。

パパは「イクメン」に少なからずプレッシャーを感じているかも?

その中で「イクメンと呼ばれたい」という項目を見ると、パパの1.5%に対してママが4.5%という回答率の差が生まれています。

先の結果とすり合わせても、パパはイクメンであることに若干消極的ですが、ママはパパが「イクメンであってほしい」と思っていることが浮き彫りに。家庭と仕事、どちらもぬかりなく関わるとなるとパパ自身としては若干責任重大と感じるのかもしれない、と筆者は読み取りました。

ただし、この設問の選択肢にある「イクメンと呼ばれたい」という回答。ママの視点になると、ママ自身が「イクメンを希望する」よりも「第三者から見るパパの印象がイクメンであってほしい」「周りの人にパパはイクメンだと言ってほしい」という解釈もできます。

周りの人から「○○ちゃんのパパはイクメンだよね」といってもらえたら、ママとしてはうれしいのかも。その反面、パパたちがそれぞれに持つ「イクメン像」のハードルが高いのでは…と筆者は感じました。

パパは子供と一緒に散歩などをしています

青い棒グラフは「子供と何をして過ごしていますか?」というパパに対する質問の結果、赤い棒グラフは「ママが願うパパが子供と一緒にしてほしいこと」に対する質問の結果です。

一番多かった回答は「散歩や公園で遊ぶこと」で、こちらはママ、パパともにほぼ同率という結果に。そのほか、パパが答えたわが子とのコミュニケーション手段として、「買い物に行く」「お菓子を食べる」「映画やDVDを見る」という結果が多く見られました。

しかし、パパが普段していることの結果に対し、ママ側は必ずしも望んでいないということが読み取れるのではないでしょうか。

ママが願う「パパに子供と触れ合ってほしいこと」の中身とは?

ママが思う「パパとわが子が触れ合ってほしいこと」をみると、「スポーツやアウトドア」「お絵かきや工作」などが突出していました。

ママ自身、スポーツやアウトドア系のイベント、お絵かきや工作は「汚される・散らかされる」「体力に自信がない」といった理由から、なかなか子供と一緒に取り組めないのかもしれませんね。パパになら、スポーツやアウトドアも任せられるのかも。

また、汚れを気にせず子供と工作やお絵かきをしてくれそう、と言う気持ちがあるのかなと思いました。

パパはわが子とのコミュニケーションに悩んでいます

「パパが子供と遊ぶ上で困っていることは?」という質問に対して寄せられた回答です。

48%の人が「十分な時間確保ができない」、32%の人が「体力的につらい」と回答しています。また、「何をすべきか分からない(11%)」「自分自身が楽しくない(11%)」という声も。

パパが提案した遊びについて「子供に楽しんでもらえない(5%)」「妻に遊びの内容について指摘される(2%)」というダメ出しに対する声もありました。

先にあげた「子供との時間が欲しい」という結果ともリンクするのではないでしょうか。

パパは、パパなりにコミュニケーションを取っていきましょう

パパ amana images

先ほどのアンケート結果をみると、「イクメンと呼ばれることに消極的」など、パパが思い描くイクメン像が少しネガティブなものであることがわかりました。

イクメンと呼ばれるタレントさんたちの子育ての話などを聞くと、つい自身の家庭と比べてしまうことも。パパも自分と照らし合わせ、更にネガティブな気持ちを持ってしまいがちですが、自分のタイミングでわが子と交流を取ることが大切。

アンケートではママの本音が見え隠れする結果もありましたが、ほんの少しでもわが子と触れあえる時間をつくってみてください。時間が取れない中でも濃密な時間になるはずですよ。

ちなみに、わが家の夫も長女が生まれたばかりの頃は「わが子にどうアプローチしてよいか分からない」「女の子2人のごっこ遊びにつきあえない」という状態。長女と次女を公園に連れてってもらうだけで精一杯でした。

長男が生まれてからは、パパの趣味でもある鉄道に息子を巻き込んで2人で楽しんでいます。不規則勤務で家にいないことも多いですが、筆者としては、息子が楽しそうにパパと話をしている姿をほほえましく思いますよ。

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