子供にどう片付け方法を教えたらいいの?
子供が成長し、1人でできるようになることが増えていくのを見るのは、ママにとってもうれしいものですよね。筆者も娘が小さい頃、親の話している内容を理解し、自分も行動・まねしてみよう!と奮闘する姿を見ては「頑張れ~!」とよく応援していたものです。
親が子供にできるようになってもらいたい、覚えてもらいたいと考えるものの一つに入るのが「片付け」。小さいうちに習慣づけておけば、大きくなってからも最低限の労力で身の回りを整理整頓できるようになり、非常に効率的です。ですが、わが子に片付けを教えるのがなかなかうまくいかない…というママもいるのではないでしょうか。
先日ママリにもこのような投稿がありました。
どのタイミングでお片づけするよう声をかけてますか?
我が家は外に出掛ける前、お風呂に入る前、寝る前に、
娘に声をかけてますが、なかなか進んでしてくれず、
私がほとんど手伝ってしまいます、、。
子供にいつから片付けをさせ始めるべきなのか、悩んでいるママからの投稿です。
あまりに月齢が低いうちからやらせても意味を分かってくれなさそうだし、とはいえ周りのお友だちが片付けできるのに、わが子だけできないのも問題…。そんなママの心の声が聞こえてくるようです。
子供に片付けを教える際、どのように伝えたりきっかけを与えたりすれば良いのでしょうか?
先輩ママたちが実践している片付けの教え方を紹介!
先輩ママたちは、どのように子供たちに片付けの仕方を教えているのでしょうか?
今回はママリに寄せられた、実際に先輩ママたちが行った片付けの教え方をいくつか紹介します。アプローチの仕方は実にさまざま。「わが子に合いそうな方法はどれかな?」と考えながら読んでみると面白いですよ。
1.歌を歌いながら楽しんで片付け
さぁ~さぁ~皆で お片付け~♪
って歌いながら 途中まで
一緒に お片付けして 最後は
娘にやってもらいます☺そして
お片付けできたら これでもか❗
ってぐらい バグしながら
誉め殺します…😆笑
そしたら 自然と 片付けくれるように
なりました❗笑
まず紹介するのは、「歌を歌いながら楽しんで片付けする(させる)」というもの。
片付けが思うように進まないと、ついママはイラッとしてしまい、ネガティブな言葉を投げがちです。相手の話している内容がきちんと理解できる年齢の子供相手ならまだしも、月齢の低い子供に同様のことをしてしまうと、片付けに対するイメージが悪くなり、みずからやらなくなる可能性も。
こちらのママのように、片付けのときに歌を歌う、きちんとできたら褒めるなどして楽しい雰囲気を作りながら片付けをするように心がければ、次第に「片付け=楽しいもの」と子供が認識してくれるようになるかも。そうすれば率先して片付けをやってくれそうですね。
2.こまめな声かけ
最近本人の中で片付けブームが来たらしく「おかたづけーおかたづけー」って言いながら、片付けしよーって声掛けなくても好きなタイミングで片付けたりします😂
なので、させたと言うより自分からするようになりました!
こまめに「片付けをしてね」と声をかけるのも効果的な方法です。
子供は目の前のことに集中していると、ついさっき「片付けしてね!」と言われたことも忘れてしまいがち。なのでトイレトレーニングのように、タイミングを見計らって「片付けしようか」と何回か声かけしてあげると、次第に「そうだった!」とみずから行動に移すようになっていくかもしれませんよ。
コミュニケーションをとれるような年齢の子供にはあえて「片付けしよう」ではなく、「お出かけする前には何をするんだっけ…?」と聞き、子供自身に「片付け」というワードを出させて実際にやってもらうのもおすすめです。
3.あえて1人で片付けを全部やらせる
こちらはあえて「子供自身に片付けを最後までさせる」という方法。実は筆者も現在5歳の娘に対し、この方法を実践させています。
かつては筆者も一緒になって片付けをしていた時期がありました。ですが、「ママとやっている」という意識が先行するのか、いつまでも片付け場所が適当、おもちゃを雑に扱うなどの行動が目に余るように。
「自分で責任を持って片付けなさい。」「探しているものが見つからない=自分の片付け方が定まっていないから無くしてしまうのだから、きちんと場所を決めて片付けを」と娘に伝え、それ以降は基本的に1人で片付けをさせることにしました。
最初は「片付けが終わらない」と半べそをかくこともありましたが、きちんと片付けをしないと結局は自分自身が困ってしまうのだ、ということを身をもって体験したおかげか、次第に自分で片付けができるようになりました。
少々手荒い方法かもしれませんが、幼稚園・保育園、小学校へ通うようになったら、全部自分のことは自分でやらないといけないことを見据えれば、早いうちから慣れさせておくのもいいのかもしれません。
4.「教えて?」作戦
「片付けしなさい」と上から目線で言われてばかりいると、子供だって気分が乗らないものです。そんなときには「教えて?」作戦が効果的。
「ママはどこにしまうか分からないから、場所を教えてくれる?」と子供と同じ目線で向き合えば、きっと子供も片付け場所を教えてくれるはず。やり取りを繰り返していくうちに、気づけばお部屋がきれいさっぱり片付いてしまうかもしれませんね。
5.「ちょうだい」「どうぞ」作戦
「どうぞ」と「ちょうだい」が出来るようになったので、
一つずつおもちゃを指差しながら、
「それ、ママにちょうだい」を、おもちゃが無くなるまで繰り返してます
こちらは月齢が低めの子供におすすめの片付け方法。
1歳前後頃から遊びとしても楽しめる「ちょうだい」と「どうぞ」。ママが「ちょうだい」と声を掛けると、にこにこしながら「どうぞ」としてくれる姿は、なんともほほ笑ましいものですよね。
「ちょうだい」「どうぞ」を片付けのときに応用すれば、全ては無理でも、片付けの一部を子供にやってもらうことが可能です。少しずつ片付けの動きを覚えておけば、もう少し月齢が大きくなったときにスムーズに片付けへの流れに持っていけますよ。親子で楽しみながら行えそうですね!
6.まねっこしてもらいながらお片付け
ママのやることをまねすることがマイブーム!という子供には、ママが片付けをしている様子を見せつつ、一緒にやってもらうのもおすすめです。
「ママと同じことができるなんてすごいね~!」と、できるたびに褒めちぎっていれば、次第に子供も満面の笑みを見せながら「自分だけでできるよ」と1人で片付けができるようになるかもしれませんね。
7.親子でどちらが早く片付けできるか競争
競争ごとをするのが好きで、かつ1番になるのがうれしい!という子供は意外と多いもの。わが家の娘も例に違わずで、「夕飯を食べるの私が一番早かった」「エスカレーターに乗っている順番、私が一番前」などと、1番を強調することが今ブームなようです。
そんな「1番」が好きな子供におすすめなのが、片付けを競争ゲームとして楽しんでもらう方法。投稿内容のように、「親子でどちらが早く片付けられるかな?」と競争してもいいですし、「正しい場所にきちんと片付けられるのはどっちかな?」と、整理整頓もうながしつつ競争するのもいいかもしれませんね。ママが上手に誘導しつつ、結果的に楽しく片付けをしてもらえるようになればしめたものです。
8.他の家族を褒めてやる気を出させる作戦
ただ、他にやりたいことがあるとそっちにまっしぐらなので、パパがいたら片付けを始めてもらって、「わぁ!パパないない上手!すごい!」って言うと負けじとやり始めます(笑)
そして、「○○(娘)もできるの!?すごい!」ってめちゃくちゃ褒めます♥️
嫌々片付けができるのではなく、娘が気持ちよく片付けしたい!と思えるような声かけを心掛けています😊✨
最後に紹介するのは、先程紹介した競争心を刺激する方法の変化球版です。
「片付けしよう!」と声をかけたママと競争するのとは違ったわくわく感を味わえる、パパとの片付け競争。ママからの応援をもらいながら片付けを行うので、子供も更にやる気が出て張りきりそうですね。
またしつけに関する事柄を家族ぐるみで行う、というスタイルも「子供のことは全てママにお任せ」という事態を防止できて良いな、と感じます。パパとのスキンシップタイムにもつなげられ、家族みんなが笑顔になれそうです。
無理強いはせずに子供と向き合いつつやってみましょう
「片付けをする」という行為は、生活していく上でも大切なスキル。恥ずかしながら筆者自身は片付けが非常に苦手で、極限まで部屋が汚くなり「まずい…」と思わないと行動に移せないタイプです。今更ながら「きちんと片付けができるように小さい頃から自分自身を習慣づけておくべきだった…」と痛感しています。
片付けが面倒と言う思考回路ができあがってしまう前に、食事や歯磨きのように一日の生活の中で行うものだと認識させておけば、きっと嫌がらずに自分から片付けをするようになるのではないのでしょうか。
とはいえ、まだ言葉を理解でしきれない小さな子供に無理強いは禁物です。いやだ!となってしまうことがないように、本人の気持ちの向き具合や機嫌をみながら少しずつ、楽しい雰囲気で片付けを楽しめるといいですね。