回答:岩佐寛子さん
限られた時間で尽力されていると感じます。疲れて満足に子どもの相手ができない日も当然あると思います。そんな日は、「今日は疲れているから、ゴロンしながら一緒に遊ぶね」といった関わり方でもよいと思います。すると、子ども自身が疲れたときに、「疲れた」と言葉にするなど、気持ちを表現できるようになるのではないでしょうか。 ※4
この相談に、専門家の岩佐寛子さんが回答してくださいました。頑張り過ぎるのではなく、できる範囲でおこなうことも必要ですし、疲れたときは正直に「疲れた」と言ってよいと話します。
そのときは声かけをして、子供にママが今疲れているということを分かってもらうのも一つの手。その姿を見て、子供自身が疲れたときに、教えてくれることにもつながると言います。
すべてにおいて完璧な両立はとてもむずかしいもの。ママも1人の人間ですし、限界はあります。疲れて子供の相手ができない日は当然あるものですよね。ゆっくりあせらず、進めていくと良いのかもしれません。
接する時間の長さではなく、子供がどう感じているか
回答:汐見稔幸さん
子どもと接する時間が短いからといって、問題があるわけではありません。子どもの中に確実に欲求不満がみられたら対応すればよいのです。子どもが楽しそうであれば大丈夫です。ママも、誇っていいほどの頑張りようだと思います。 ※5
汐見さんは、子供と接することは大切だが、時間の長さではなくどのように過ごすかということに目を向けると良いと話しています。子供が欲求不満となっているときに、ママやパパが向き合って対応することが必要なのではないでしょうか。
筆者も子供たちが帰宅後、夕飯のしたくや明日の準備などでバタバタし、満足に相手をしてあげることができません。
そのかわり、一緒にお風呂へ入るときや寝かしつけのときに歌を歌ったり、何が楽しかったか聞いたり、短い時間ではあるものの、コミュニケーションを取るよう心がけています。
子育ては母親1人ではなく、いろいろな人が関わるもの
回答:汐見稔幸さん
子育ては、母親1人でするものではなく、いろいろな人が関わるものです。パパは、仕事がある日は難しいかもしれませんが、休日はパパとしかできない遊びなどをしてあげてください。また、帰宅してママと楽しく遊べるのは、保育園での生活に満足しているからだと思えます。
関わる時間が少なくて、子どもに「ごめんね」と思う必要はありません。むしろ、「ママは頑張っているよ」と言ってあげる方がよいと思います。親が一生懸命に生きていることは、子どもに伝わるものです。 ※6
汐見先生は、子育ては母親1人で行うものではなく、いろいろな人が関わるものだと話します。パパだけでなく、おじいちゃん、おばあちゃん、親戚の人、近所の人、保育園の先生やお友達など、実にさまざま。
ありとあらゆる人と関わりを持つことで、子供は大きく成長します。なので、パパがいるときはパパにしかできない遊びや、お友だちと遊ぶときは子供同士の楽しみ方をすればOK。
関わる時間が少ないからといって、罪悪感を持つ必要はありません。ママやパパが一生懸命なことは子供に伝わっているはずですよ。
短い時間でも大丈夫。不安になったらぎゅっと抱きしめてあげよう
一緒に過ごす時間が減ったとしても、ママやパパを嫌いになることはありません。相手をすることが難しい場合は、少しだけぎゅっと抱きしめてあげましょう。
そして「大好きだよ」という言葉をかけてあげれば子供たちに幸せの魔法がかかります。子育てに不安や悩みは尽きませんが、1人で抱えず周りの誰かに話すだけで、心がスッと軽くなることがあるので、甘えてみましょう。
今しかないこの時間を無理なく、手を取り、一緒に歩んでみましょうね。










