1~2歳差の2人育児は、どんな状況になる?
1~2歳差での子育てでは、上の子に「お兄ちゃん・お姉ちゃんの役割」は基本的に難しいと考えたほうがよさそうです。
1歳差の年子では、下の子が生まれた段階で、上の子もまだ赤ちゃん。「赤ちゃんが2人になった」と考えて育児をするほうが割り切れるかもしれません。2歳差になると、上の子は自分でやりたい気持ちが芽生えてくる子がいます。自分でできることが多少増える分、少しだけお世話は楽になりますが、イヤイヤ期と重なれば、上の子に振り回される可能性も…。
ここからは、1~2歳差育児のメリットとデメリットを見ていきましょう。
1~2歳差のメリット
- 就園時に割引や補助を得やすい
- お下がりがすぐに使える
- 同じおもちゃで遊べる
- 少し大きくなればきょうだいで遊べる
- 子育てが短期間で終わる
- 育児休暇を続けて取れる
年齢が近い子育てでは、きょうだいの保育園や幼稚園に在籍する期間が重複します。自治体や園によってはきょうだい割引があるようです。また、洋服や育児グッズのお下がりは長期保管せず、すぐに使えます。古くなる前に有効活用できる点がよいですね。
2人目の子が少し成長すれば、同年代の子どもとして、同じ遊びを楽しむことができるでしょう。興味関心が共通することが多く、対象年齢が近いおもちゃで遊べます。けんかもするでしょうが、きょうだいで遊ぶ姿を見られる機会が多いかもしれませんね。
親としても、子育てに長い期間を要さず、一時期に凝縮した子育てが可能です。仕事をしている場合、第1子の育児休業に続けて休業を続けられる場合があります。「ブランクは1回で済ませたい」と考えている方にとってはメリットと言えるでしょう。
1~2歳差のデメリット
- 妊娠中の上の子の世話が大変
- 2人の子どもに手がかかる
- 力加減のないけんかをする
- 上の子が成長したとき、下の子にやきもちを妬く
- キャリアに不安を抱えやすい
1~2歳差での2人育児で困ることといえば、やはり上の子も下の子もまだまだ「赤ちゃん」だということ。妊娠中も上の子がまだ小さく、つわりが苦しいときにぐずられるなど、親も泣きたい気持ちになることがありかもしれません。
産後も、子どもたちは2人とも自分でできないことばかり。すべてに手がかかり、親は心身ともにクタクタになることも。少し大きくなって一緒に遊ぶようになり「楽になるかな」と思いきや、今度はきょうだいげんかに悩まされるかも。幼児期は力加減がわからず、思いっきりけんかをする様子に頭を抱える日もあるかもしれませんね。また、上の子が成長して嫉妬心が出てきたとき、幼くてママの手がかかる下の子に対し、やきもちを妬き始めることがあるでしょう。
また、子育て以外の面でも、育児休業の期間が長期にわたることで、キャリアが不安になることもあるようです。
1~2歳差育児が向くのは「短期集中で子育てを終えたい家庭」
1~2歳差の育児が向いているのは「短期集中で子育てをしたい家庭」。また、2人目の妊娠中や産後で上の子に手がかかる時期でも、家族や民間サービスに頼って子育てができる環境がある方や、夫婦で話して、体力や気力を一時期に集中させて子育てをしようと決めた方なら、乗り越えられるのではないかと思います。
そのほか、現在すでに高齢出産と呼ばれる時期に入っている方も、心と体の状況によっては早めに妊活を始めることが向いているかもしれません。夫婦で話し合ってみてくださいね。
家族計画のベストは、家庭によって違う
1~2歳差の2人育児にはメリットもあり、デメリットもありました。1~2歳差に限らず、どの年齢差だとしても、良い面と困った面があるものです。
いろいろなパターンを想定しながら、夫婦で話し合い、あなたの家庭にとってのベストを考えてくださいね。