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安全基準を満たしていないベビーベッドが流通している可能性あり。安全な商品の見分け方

2019年6月に、生後8か月の乳幼児がベビーベッドに挟まれ、窒息して死亡する事故が起きました。この事故をふまえ、消費者庁は安全基準の見直しを行っています。しかし現在も旧基準のままのベビーベッドが流通している可能性があるとのことで注意喚起を行っています。新基準の内容と、旧基準のベビーベッドを使用する際の注意点を紹介します。

PIXTA

安全基準が満たされていないベビーベッドが流通している可能性あり

ベビーベッドは、2019年に起きた事故をふまえ、安全基準が見直され、2019年11月15日付けで新基準が適用されています。

しかし、2020年12月1日付の毎日新聞の報道によれば、改定前の基準の商品在庫が現在も販売されている可能性があるということで消費者庁が注意喚起を行っているとのことです。

この場合、安全基準となるPSCマークが付いていても、絶対に安全とは限らないので気をつけてください。

実店舗およびインターネット販売を利用してベビーベッドを購入する際は、改定後の安全基準を満たしているかどうかの確認を行ったうえで購入するようにしましょう。

また、メルカリやラクマなど、個人が販売している使わなくなったベビーベッドを購入する場合や、友人から譲り受ける場合、レンタル商品を利用する場合は、安全基準を満たしていない可能性があるので使用時は十分に注意してください。

2019年に起きたベビーベッドによる死亡事故

ⓒ消費者庁

消費者庁によると、2019年6月および9月にベビーベッドに挟まれて、生後8か月の乳児が窒息死する事故が起きました。その際の状況を下記のように公表しています。

下部に扉付きの収納部分があり、床板の高さを調整できる木製ベビーベッド(以下「収納扉付床板調整木製ベビーベッド」という。)の使用中、収納部分の扉が不意に開いたために、乳児の頭部が敷具と収納部分の上枠の隙間に挟まって窒息し、死亡あるいは重体に陥ったという重大事故等 が令和元年6月及び9月に2件発生しています。 ※1

事故が起きた原因となるベビーベッドはベッドの床板高さが調節できるタイプのものでした。ベッドの柵の一部が収納扉となって、開け閉めすることができるものです。

扉にはロックがついているものもありますが、なんらかの原因でロックが外れると、扉が開いて枠とベッドに敷かれているマットの間に隙間ができてしまいます。

ベビーベッドによる事故が相次いで2件も起きてしまったことを受けて、消費者庁国民生活センターでは、2019年11月15日に安全基準が見直されました。

出典元:

ベビーベッドの新しい安全基準と購入時の注意点

©消費者庁

ベビーベッドは、国が定めた安全基準に適合していることを示す「PSCマーク」が付いているものを購入することが大前提です。

そのうえでベビーベッドの安全基準は、2019年11月25日付けで下記のように変更されました。

、「床板を下げた時に収納スペースが生じない場合(収納部分がなく
なる場合)を除き、開口部と床板の上面の間隔は85ミリメートル以下である
こと」が追加されました。 ※2

メーカー側がこの新基準を満たした商品を販売するまでには1年の猶予がありました。そのため2020年11月15日までは、旧基準のベビーベッドが販売されていた可能性があり、今も流通している可能性があります。

そのため購入する際は、「PSCマーク」がついているかどうかだけではなく、製造年月日の確認や、新基準に基づいて製造されているかどうかの確認を行うようにするとよいでしょう。

旧基準のベビーベッドを使っている場合の注意点

ベビーベッド PIXTA

旧基準かつ「収納扉付きで床板の高さが調節できるベビーベッド」は、事故が起こる可能性がありますので、下記の対応をとるように消費者庁が呼びかけを行っています。

1)扉を開け閉めする都度、扉を手で引っ張るなどして、収納部分の扉
のロックが掛かっていることを必ず確認してください。
扉が開かないように、収納部分の上枠と扉をひもで縛るなど、簡単
に開かない工夫も有効です。
2)扉のロックを掛けることを習慣にしましょう。
子どもの月齢が低く、床板を高くしているため収納部分の上枠よ
り敷具が上にある場合でも、子どもが成長していくにつれて床板を
下げて使用することもあるので、ロックを習慣にすることが大切で
す。
3)収納部分の扉のロックが壊れていたら、直ちにベビーベッドの使用
を中止してください。 ※3

上記のことに注意して、該当するベビーベッドをお使いの方は事故が起きないように十分な注意が必要です。

中古のベビーベッドを使う場合は特に気をつけて

ベビーベッド amana images

現在では販売されているベビーベッドのほとんどが安全基準を満たしているものですが、思わぬ事故は起きるものとして、常に安全に注意しながら生活することが重要です。

ベビーベッドを知り合いなどから譲りうける際にも十分に注意していきましょう。中古品の場合は新基準を満たしても損傷がないか今一度確認をお願いします。

最終的には安全のことを考えて、使用を中止することも検討してみてください。

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