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4歳の理想的な睡眠時間は?子どもを寝かしつける4つのコツもチェック

PIXTA

また、上記の資料には、「睡眠不足は将来の肥満の危険因子になることも示されています。」とも記載されており、富山県で行われている「富山スタディ」の資料では睡眠時間と肥満との関係について具体的な説明がされています。

睡眠時間と肥満との関係を考えた場合、テレビの時間が長いから就寝時刻が遅くなり、就寝時刻が遅いとお腹が空くから夜食を摂取し、就寝時間が遅くても学校に行く時間は決まっているからあまり朝遅くまで寝ていられないので、結局睡眠時間が短くなり、また朝ぎりぎりまで寝ているから朝は食事を欠食し、朝食を欠食するから午前中の意欲や集中力が低下して運動をしない、というふうに、すべてが肥満形成へと向かいます。 ※5

「富山スタディ」は4歳児だけを対象としたものではありませんが、生活リズムというのは一度定着すると変えることが難しいもの。4歳のころから睡眠時間が短くなるような生活をしていると、将来的に上記のような生活を送るようになる可能性が高くなります。

子どもが寝ない原因とは

寝室 幼児 PIXTA

睡眠不足は心配だけれど、「子どもがなかなか寝ない…」と困っている方もいるはずです。何度「寝なさい」と言ってもいつまでも遊んでいる、ずっとテレビを見ていてイライラ…。子どもはなぜ寝ないのか、ここからは子どもが寝ない原因について確認していきましょう。

室内が明るすぎるから

子どもがなかなか寝ないなら、室内が明るすぎることが原因かもしれません。「メラトニン」というホルモンは1日の中で周期的に分泌されて眠気を起こさせますが、明るい光を浴びると分泌が抑制されます。

網膜から入った外界の光刺激は、体内時計(生物時計・視交叉上核)を経て松果体に達します。明るい光によってメラトニンの分泌は抑制されるため、日中にはメラトニン分泌が低く、夜間に分泌量が十数倍に増加する明瞭な日内変動が生じます。ただし昼夜の区別のない環境(窓のない密室内など)でも、体内時計からの神経出力によって昼高夜低の日内変動は続きます。逆に強い照明(1000ルクス、コンビニの店内など)を浴びれば、夜間であってもメラトニン分泌量は低下します。すなわちメラトニンは体内時計と環境光の両方から調節を受けています。 ※6
最近問題にされているコンピュータやスマホからのブルーライトであるが、眼に近い距離では昼間の屋内の明るさに等しいことがわかる。 ※7

子どもが寝ないとイライラして、スマホ動画で寝かしつけようとする方もいます。しかし、スマホやテレビを見ることも、同じようにメラトニンの分泌を抑制させることにつながるので逆効果になってしまうこともありますよ。

日中の活動量が少ないから

日中の活動量が少ないことも、子どもがなかなか寝なくなる原因のひとつです。1日中ゴロゴロしながらテレビを見ていた日と、思い切りアウトドアを楽しんだ日では疲れ方が違うのは当然ですよね。


「日中は活動する」「夜はしっかりと眠る」というメリハリが大切です。

両親の生活習慣に影響を受けている可能性も

疲れているはずなのに子どもがなかなか寝ない…という場合は、もしかしたらご両親の生活習慣に影響を受けているのかもしれません。

母の1週間の労働時間別に子の就寝時間をみると、午後10時以降に寝る子の割合は、母の労働時間が「20時間未満」が35.5%、「40時間未満」が41.2%、「60時間未満」が43.9%、「60時間以上」が49.3%となっており、労働時間が長いほど、割合が高くなっている。 ※8

遅くまで仕事を頑張っているママはどうしても就寝時間が遅くなりがちですが、同時に子どもの夕食やお風呂の時間も遅くなりがち。パパの就業時間はあまり影響しませんが、ママの生活習慣に影響を受けて夜型になってしまっている可能性もあるでしょう。

子どもを寝かしつけるコツ

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