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やることを〇〇化すると、子どもが自発的に行動するように。押さえるべき6つのコツ

子どもに何度も言ってもすぐに動いてくれない、子どもにどう声をかけたらよいかわからないなど悩むママもはいませんか?このままでうちの子大丈夫なのかな?と焦りが出てきてしまう方もいるかもしれません。そこで、どうすれば子どもが自分で行動できるようになるのか、モンテッソーリ教師あきえさんの著書『モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て』を参考に紹介します。ぜひ参考にしてください。

PIXTA

「自分で考えて行動する力」を育てる6つのポイント

子どもが自分で考えて行動する力を育てるために、押さえておきたいポイントを6つ紹介します。各ポイントを参考に、子どもへの伝え方を工夫しましょう。

声かけは「お願い・依頼・提案」

お願い PIXTA

「早くしなさい」「片付けなさい」など、大人は子どもに上から目線でものを言ってしまいがちです。しかし子どもも一人の人間であり、立場は対等。何かをしてほしいときは指示・命令の口調ではなく、お願いや依頼、提案するような声かけに変えていきましょう。

例えば「早くしなさい」を「もうお家を出ないといけないから、靴をはいてくれる?」など。他にも「片付けなさい」は「これを棚に戻してね。お願いします」と変えましょう。親の言うことを聞こうと思ってもらうためには、子どもへの思いやりが必要不可欠でしょう。

大人も一緒にやってみる

片付け PIXTA

子どもは目の前のことに全力なので、声をかけるだけでは耳に入りません。例えば片付けなら、大人も一緒にすること。「片付けしよう」と声かけしながら、片付けて欲しい場所に先に行って、「ここに置こうね」と知らせます。たくさんおもちゃが散らかっているなら、一緒に片付けてみるのも一つの手。

できるだけ一人でできるように見守りながらも、できないときには子どもの半歩先をやって見せ、一緒にやったり手伝ったりすることで子どもの自立につながり、大人の助けが子どもの育ちを支えていきます。

決定権を与えて自分で決めたと感じさせる

©モンテッソーリ教師あきえ

たとえば「お風呂に入ろうと思うけど、あと何冊でおしまいにする?」など、子ども自身に決める主導権を渡し、自分で決めたと感じさせることで、満足感が得られ、責任を持てるようになります。

また、その際に「あと10分までなら大丈夫だけど、あと何分にする?」など限度も示してあげるとよいでしょう。ただし、子どもが決めたことを後から「やっぱり、それはできない」など、撤回・変更はしないこと。

子ども自身が決めたこと、選んだものを尊重してあげることで、子どもの「自己選択力」が育まれる助けとなっていきます。

声の掛け方を「問いかけ」に変えてみる

©モンテッソーリ教師あきえ

子どもへの声かけを、「しなさい」や「してね」という一方的な指示ではなく、「次することは何?」などの問いかけに変えてみてください。こうすることで、ただ指示されて動くのではなく、子ども自身が考えて行動するきっかけになります。

たとえば、着替えて欲しいのになかなか動いてくれないときは、「ご飯の前に何をするんだっけ?」と問いかけてみることで、子どもは自分で考えて動く流れができていきます。

やることを「見える」ようにしてあげる

©モンテッソーリ教師あきえ

やるべきことが抜けてしまう、つい気がそれて違うことを始めてしまう、という場合は、大人がやるべきことを言語化して確認して、リスト化するなど「見える化」することが効果的です。リストは子どもの目につきやすい場所に貼り出して、やったことをチェックできるようにするとよいでしょう。

「朝起きてからお家を出るまでに、することは何があるかな?」など、朝の支度や帰宅後、就寝前のルーティンを、子どもと一緒に確認してみましょう。

子ども自身がやり遂げられるような環境づくりを

片付け PIXTA

最後に大切なのは、環境面でのポイントです。たとえば朝の支度をするときに、子どもの手が届く高さに準備するものがそろっていれば、「ママ、あの服取って~」「あの服はどこにあるの?」と大人を頼らなくてもよくなります。

大人の手を借りないとできないことは、大人の助けを待つことになるので、子どもが行動をおっくうに感じる要因になります。自分の力で完結できる環境を用意して、言われなくても行動する力を育みましょう。

また、テレビが流れていると、注意がそがれてしまいがちになるので、視聴時間にメリハリをつけることが必要です。

モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て

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モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て

子ども自身の「自ら育つ力」を環境を通してサポートしてあげることが必要という、モンテッソーリ教育理念に基づいた対応法が紹介されている本です。

声をかけても動かない、どう声をかけたらいいかわからないというパパやママのヒントになる実践方法がたくさん記載されています。

大人も子どもが行動できるような声かけをしよう

子ども PIXTA

子どもにも、大人と同じように「都合」があります。目の前のことに集中しているようなタイミングなら、気持ちを切り替えることはなかなか難しいでしょう。特に子どもは「今」を生きています。先を見越して行動する大人と「今」を生きる子どもとの間にギャップが生まれるのは当然です。

やることはわかっている。でも、「わかっている」ことと「行動できる」は別の話。だからこそ、声をかけるだけでなく大人も一緒にやってみたり、やってほしいことを提案してみたり、子どもが行動できるような環境を作ってあげるなど、子どもの都合にも配慮してあげるとうまく進みやすくなりますよ。

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