イヤイヤ期の子どもと上手に関わる6つのポイント
イヤイヤ期の子どもと上手に関わるために、押さえておきたい6つのポイントを紹介します。ぜひ参考にして、子どもとの関わり方を上手に変えていきましょう。
事前アナウンスで区切りをお知らせ
「イヤイヤ」が出る前に、事前に「終わり」をお知らせしましょう。突然子どもに「おしまい」と言っても、子どもは心構えができません。
事前に「もう少しで帰ろうね」などと伝えておくと、子どもにも心の準備ができます。そろそろ帰る時間になったら、「今やってるのが終わったら帰ろうね」など、区切りをはっきりと示してあげましょう。
次の楽しみを伝えておく
「帰ろうか」の後には、「お散歩しながら帰ろう。どんな素敵なものが見つかるかな」など、次の行動に対する楽しみを伝えてあげましょう。
こうすることで、子どもが行動を切り替える助けになります。特に年齢が低い時期は、先のことを考えて行動することができません。気持ちを切り替える手助けをするために、次の楽しみを伝えておきましょう。
協力・お願いをする
声をかけるときは、一方的な言い方はせず、お願いや協力を求めるような声かけを意識してみましょう。
年齢、発達段階を問わず、子どもを尊重した関わり方はいつだって欠かせません。特にイヤイヤ期の時期は、一人の人間として尊重した関わりが必要です。
思いを受け止める
©モンテッソーリ教師あきえ
事前に次の楽しみも盛り込みながらお願いするように伝えても、「イヤイヤ」が出てくることもあります。そのときはまず、子どもの気持ちを受け止めてあげましょう。
「やだー!」「まだ遊ぶー!」など、子どもが言っていること、いやだと思っていることをそのままオウム返しします。子どもは冷静に、言葉で感情を伝えることができません。子どもが何を嫌がっているのかわからないときは、「嫌だね」だけでもいいのです。
子どもは大好きなママやパパに自分の気持ちをわかって欲しいときに主張します。大人が子どものいやな気持ちを「わかるよ」と共感して、受け止めてあげることが大切でしょう。
善悪の線引きをはっきりさせる
©モンテッソーリ教師あきえ
イヤイヤ期だからといって、全てを許して、かなえてあげることはできません。してよいこと、してはいけないことの善悪、許容できることできないことの線引きははっきりと示してあげましょう。
「帰りたくないね。でも帰らないといけないの」と思いを受け止めつつ、はっきりいけないことを示してあげることを意識してください。
とにかく待つ
急ぐ気持ちがあっても、時間が許す限り、子どもの気持ちが落ち着くまで待ってあげましょう。忙しいママやパパにはこれが一番難しいことかもしれませんが、しばらく待っていると、泣き方が少し変わったり、落ち着いてきたりします。
そうしたらそばに行って、「遊びたかったね」と受け止めることや、「お家に帰って○○しようか」など、楽しい提案をしてみると素直に聞いてくれる可能性が高まります。
モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て
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子ども自身の「自ら育つ力」を、環境を通してサポートしてあげることが必要という、モンテッソーリ教育理念に基づいた対応法が紹介されている本です。
イヤイヤ期は成長の過程とわかってはいても、どう対処してよいのかわからない、声のかけ方がわからないというパパママにぜひ読んでほしいおすすめの一冊です。
イヤイヤが子どもの自制心を育む
子どもは自分の要求が通らないことでイヤイヤを出している間に、自分のやりたい欲求とできない現実に折り合いをつけようとします。この経験を重ねていくことで、徐々に自分をコントロールする力を身につけていくのです。
またポイントを押さえた行動でも手に負えないこともあります。そんなときは強制的に抱き上げて移動しても問題ありません。ただし一言「抱っこするよ」など断りを入れましょう。こうすることでヒートアップも抑えられます。
イヤイヤ期には対立で応戦するのではなく、できるだけ子どもの成長を応援する姿勢を取るように意識すると、うまく進みやすくなりますよ。