国語の勉強は文字の読み書きだけではありません。授業では教科書や作文を音読することも増えてきます。教室でみんなに聞こえるように本を読むのは緊張してしまい、普段なら読める言葉がつっかえてしまうことも。
そこで、ご家庭でも親子でていねいな話し言葉で会話をしたり、絵本を読み聞かせしたりして、文章を読む力をつけてあげるのも学習の一つといえるでしょう。
音読は本を読む機会がないとなかなか上達しないので、ひらがなが読めるようになったら子ども一人でも読めるように本を与えてみてください。
自分の名前は書けるようにしたい
文字を書くには、きちんとした書き順や書き方を知っておく必要があるので、自然と書けるようになることは少ないでしょう。
小学校では、ひらがなの書き順から教えてくれるので、無理に年長さんのうちに書けるようになる必要はありません。ただ、自分の名前のひらがなを知っておくことも大切なので、ひらがなで名前を書く練習はしておいたほうがよいでしょう。
漢字は覚えたほうがよい?
漢字は小学校1年でも後半で習い始めるので、年長のうちから覚えさせる必要はありません。子どもが興味を持ち始めていたら、簡単な漢字を教えてあげてもいいかもしれませんが、あくまでも無理強いはしないようにしましょう。
鉛筆の持ち方や線の引き方をしっかりと
文字の書き方を覚える前に、正しい鉛筆の持ち方や線の引き方を覚えるのが先決といえます。
自己流だと変にくせがついて直しにくくなることもあるので、3本の指でしっかり鉛筆が持てるかどうか、まっすぐ線が引けて円が描けるかどうかなどを見てあげてください。
- 文部科学省「小学校学習指導要領 国語編」(https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387017_002.pdf,2022年6月1日最終閲覧)
年長で算数の勉強はどこまでやる?
苦手意識を持つ子どももいる算数。年長さんがやっておきたい算数の勉強の目安はどこまででしょうか。
1から100まで数えられると算数の勉強が楽になる
算数の基本である数字。特に勉強していなくても、幼児のうちから生活で数字に触れることは多いので、少ない数字なら自然と数えられるようになるでしょう。
小学校に上がるために勉強としては、1から100まで数えられると算数の勉強が楽になります。
小学校1年生の授業では、1から10までの数を書けるようになるという目標があるので、10までの数え方と書き方がマスターできていれば、授業の理解度はぐっと高まるでしょう。
簡単な足し算や引き算ができるといい
小学校1年生の授業では、前半に10までの足し算・引き算を習うので、計算式は書けなくてもお菓子などを用いて、生活の中で足し算・引き算の概念を覚えておくと安心です。
1年生の後半では、繰り上がりのある計算も習うようになりますが、計算のやり方などは時代によっても変わることがあるので、親世代のやり方を教えると授業で混乱する可能性もあります。
計算式を覚えるなら、時代に合わせたドリルや教本などを使用したほうがいいでしょう。
時計の見方は覚えておきたい
算数の授業では、時計の読み方についても習うようになります。年長さんの時点で、「何時半」「何分間」などの複雑な読み方を覚えておく必要はありませんが、大体何時になるか時計を見て判断できると、学習もしやすくなります。
たとえば、「短い針が7を指したら起きる時間」「長い針と短い針の両方がてっぺんを指したらお昼」などのように、時計を見て時間の進みを理解できると十分と言えます。
数字が読めるなら、短い針が指している数字が「何時」と読めるようにもなりますね。










