4歳くらいの幼児への勉強の教え方は慎重に!
4歳児への勉強の教え方でいちばん大切なことは、「勉強嫌いにさせない」ということです。子どもの中に「勉強は嫌なこと」という思いが根付いてしまうと、勉強を嫌がる子になってしまいかねません。4歳の子どもを勉強嫌いにさせないためには、次のようなことに注意しながら楽しく教えてあげるようにしてくださいね。
勉強ができなくても怒らないこと
4歳の子どもに勉強を教えるときに、怒ってしまう、イライラしてしまう…そんなパパママもいることと思います。子どもの勉強中にパパママがイライラしていたら、子どもは勉強を「楽しい!」とは思えなくなりますよね。
反対に、勉強の時間が憂鬱でイヤな時間になってしまうこともあるので、小さなことでもできたらほめてあげて、もしできなくてもイライラして怒ってしまうことは避けましょう。
勉強を嫌がったら無理にさせないこと
もし子どもが勉強を嫌がったら、無理やりさせるのはNGです。嫌がることをパパママから無理やりさせられてしまったら、さらに勉強嫌いになってしまう可能性もあります。
立命館小学校副校長で「100ます計算」などの教育メソッドで知られる教育者 陰山英男氏は、子どもの教育について次のように述べています。
陰山氏は「勉強して楽しいと思わせたら良いのです。嫌がることを、無理やりやらせるのは禁物」と答える。
…中略…
「子どもが嫌だと言ったら、それはやめさせた方が良い。少なくとも小学一年生まではそれで良い」と隂山氏。
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勉強好きな子どもは「勉強が楽しいからしたい」と思うもの。大人でも嫌がることを無理やりさせられると「楽しい」とは思えないものですから、子どもが嫌がっているときは勉強をお休みさせてあげましょう。
4歳ごろの子どもへの勉強の教え方のコツ
それでは、4歳ごろの子どもに勉強を教えるときのコツをご紹介していきます。4歳児へのひらがなの教え方や数字を教える方法など、すぐに実践できる教育のコツについて確認していきましょう。
【ひらがな】カルタや絵本を使う
4歳の勉強で基本になる「ひらがなの読み方」。遊びの中で楽しくひらがなを学んでもらうためには、カルタや絵本を使う方法がおすすめ。
最初は絵ばかりを見ているかもしれませんが、繰り返しカルタで遊んだり絵本を読んだりしているうちにう、少しずつ文字を覚えてくれるかもしれません。絵と一緒にひらがなを覚えるという方法は、4歳の子どもにとって楽しくわかりやすい勉強法のようです。
【かきかた】まずは鉛筆の持ち方を覚えてもらう
ひらがなを読めるようになった4歳の子どもには、次に「ひらがなの書き方」を覚えてもらいましょう。書き方の勉強を教えるコツは、まず鉛筆を持つことに慣れてもらうことから始めてくださいね。鉛筆でらくがきをしているだけでも、4歳の子どもにとっては勉強になります。
鉛筆の持ち方に慣れてくると、プリントやドリルに従ってひらがなをなぞってくれるようになるでしょう。鏡文字でも良いので一文字書けたら褒めてあげて、子どものやる気を引き出してあげることがポイントですよ!
【すうじ】おもちゃの数え方で数字を理解してもらう
子どもに数字を教える方法で最も効果的なのが、おもちゃの数え方で覚えてもらう方法です。たとえば、積み木やおはじき、ミニカーなどを使うとわかりやすいですね。
積み木とおはじきを2つ並べて、どちらも「2」だと教えてあげると、4歳の子どもならおもちゃの数と「2」との関連性を理解してくれるはず。「1」「2」「3」…と数字単体で教えてあげるよりも、数字と実際のものの数え方との関連性が結びつく効果的な方法です。
あとは、「これは1」「これは5」と数えられるように、カレンダーなどを見せながら発音と数字の関連性も理解できるようにしてあげましょう。
【たしざん】おもちゃや食べものを使う
数字がわかるようになったら、次は足し算のやり方を教えてあげましょう。4歳の子どもへの足し算の教え方は、数字を覚えたときと同じように、おもちゃや食べものを使う方法がおすすめです。
ミニカーが2個あって、そこに積み木を3個足すと5個になる…という風に教えてあげると、4歳の子どもも感覚的に足し算を理解してくれるようですよ。そして、そこにおはじきを1個足すと6個になりますね。あとは、「たしざん九九」を歌のように覚えれば、足し算がもっと上手にできるようになるはずです。
まずは1~3くらいまでの簡単な足し算から始めて、10までできるようになったら、その後おもちゃを2個隠すと…と引き算に発展させていきましょう。
幼児期の子どもを勉強好きにするためのポイント
4歳の子どもに勉強好きになってもらうためには、勉強を教えるコツを知ること以外にも、子どもに「勉強は楽しい!」と感じてもらうことが大切です。それでは、勉強を好きになってもらうためにはどうしたらよいのでしょうか?
子どもの知的好奇心を満たしてあげる
4歳の子どもを勉強好きにするための最大のポイントは、勉強は子どもの知的好奇心を満たしてくれる楽しいことだと、子ども自身に実感してもらうことです。慶應義塾大学先端生命科学研究所の富田所長は、学会誌の中で次のように話しています。
私たちがもつ「遊びたい」という本能は,「学びたい」という本能と,実は表裏一体なのだと思う.遊びの重要な要素である「好奇心」や「探究心」や「知的刺激」は,教育でも最も重要な要素だと思うのである. ※2
子どもが「遊びたい!」と思うのは、遊びが楽しいことだからです。つまり、「勉強したい!」と思ってもらうためには、勉強が子どもの知的好奇心を満たしてくれる楽しいことだと思ってもらうことがいちばん。
勉強好きな子どもを育てるということは、子どもの「どうして?」が「もっと知りたい!」につながるようサポートしてあげることではないでしょうか。
4歳への勉強の教え方は「楽しさ優先」で!
4歳の子どもに勉強を教えたい!勉強が好きになってほしい!と思うパパママは、まず「子どもにとって楽しい勉強」をさせてあげるように気をつけてくださいね。子どもは「楽しいこと」なら進んでやろうとしてくれます。
子どもにとって勉強が楽しいものになれば、きっと自分からいろいろなことを学ぼうとしてくれるはず。ご紹介した4歳児への足し算の教え方や数字を教える方法を参考に、楽しく勉強してもらいましょう!
もちろん、4歳の子どもに勉強を教えるときイライラして怒ってしまうことはNG。イライラせず、遊びの一環として子どもの勉強を見守ってあげることが大切ですよ。
ママリで、わが子向けのアドバイスがもらえます
ご紹介したように、勉強の教え方はいろいろな方法があるため、どのようなアプローチが自分の子どもに合っているのか迷ってしまう方もいます。
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