肌着禁止のルールをどのようにして知ったでしょうか。学校から具体的に言われたのか、子どもから聞いたのかによって、相談の仕方も異なるかもしれません。
子どもから聞いただけなら、まずは担任の先生にルールの確認をすることから始められるかもしれませんが、学校からルールとして明確に知らされたという状況を前提に、ママリに寄せられた先輩ママたちの声を紹介します。
ルールとして確立されている場合は、担任の先生の一存では変えられず、きちんと対応してもらえないことがあるかもしれません。教頭先生など、学校全体のルールに精通した立場の先生に相談してみることができそうです。
学校に相談するときはまず、電話などできちんとアポイントを取り、直接相談することがおすすめ。学校全体のシステムや運営に関わることの場合、直接教頭先生や学年主任などに話すことができます。
筆者も別の件ではありますが、学校に相談する必要が生じたときは、まずは電話でアポイントを取りました。教頭先生は出張などで不在だったり忙しくしていたりするので、急に訪ねても時間が取れないこともあります。
ただクレームを言いたいのではなく、真剣に検討していただきたいという気持ちを伝えたいので、こちらにもそれなりの態度や対応が求められるのは当然のこと。
不安なときは、同じ意見のほかの保護者も一緒に相談に行くことも検討するとよいかもしれません。
行政の動きは?
スポーツ庁は「社会通念や安全確保の観点から認め難い肉体的・精神的な負荷を課すこと」をハラスメントに指定しており、児童の心情や保護者の意見を尊重した上で肌着着用についての方針を見直すよう、全国の教育委員会に事務連絡したとのこと。
児童の肌着の着用を禁止や強制的な指導は行っていないと明確に述べる市教育委員会もあります。
肌着禁止のルールが今でも残っているのが現実ですが、行政としてはこのような指導は行わないという方向性のようです。
地道に働きかけていくことで、少しずつ変化していくといいですね。
- 川崎市教育委員会「市立小学校における体操服に関する指導について」(https://www.city.kawasaki.jp/880/page/0000127317.html,2021年7月2日最終閲覧)
- スポーツ庁「学校における体育活動中の事故防止及び体罰・ハラスメントの根絶について」(https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/hakusho/nc/1418753_00001.html,2021年7月2日最終閲覧)
- 毎日新聞「体育での肌着禁止 スポーツ庁が見直し要請 全国の教育委員会に」(https://mainichi.jp/articles/20210323/k00/00m/040/378000c,2021年7月2日最終閲覧)
学校と協力して、安心できる学校作りを
肌着禁止ルールは子どもの安全や健康に関わる大切なことなので、親としても真剣に考えたいところ。必要な場合は学校にも相談して、子どもが安心して体育の授業を楽しめるようにしてあげたいですね。
筆者は息子の在学中、PTA活動に加え図書ボランティア活動にも参加しました。参観日やイベント以外のときに学校に行くと、先生たちの仕事の大変さに気づかされます。子どものためだけでなく、保護者からのクレーム対応に本当に苦労していました。
学校のルールに疑問を感じると、つい強く意見を言いたくなりますが、まずは冷静にな穏ってよりよい方向に向かうように伝え方も工夫しましょう。
そうすれば、何かあったときに子どもも安心して親と先生に相談しやすくなりますよ。学校と保護者が協力して、より良い学校を作っていけるといいですね。










