小学校でいじめられたときの対処法
先輩ママたちの体験談にもあったように、いじめは中学年など学校に慣れてきたころからだけでなく、入学早々から何かしら「嫌がらせ」をされることもあるようです。
ただパパママとしては子どもがいじめられているかも、と思ってもとっさにどのような対応をしたら良いのか迷う子ともあるでしょう。しかし対処が遅れると、子どもが不登校になったり心身を病んでしまったりする可能性も…。
もし子どもが小学校でいじめられるようになったら、パパママは子どもにどのような対処をしてあげられるのでしょうか?もし子どもからいじめの事実を打ち明けられたら、次のようなことを試してみるのも一つの方法です。
いじめの内容を時系列で紙にまとめる
まずは「いじめかも?」と思うことがあれば、子どもが話してくれたいじめの内容を紙にまとめましょう。
まとめるときのポイントは「いつ」「どこで」「誰に」「何をされたか」の四つです。
時系列でまとめると学校側にいじめの相談をしやすくなりますし、本当にいじめられているのか定義づけるためにも役立ちます。またいじめの証拠として大切な資料にもなりますよね。
いじめを受けてきた子どもは、担任やパパママの前で萎縮してしまって、うまく説明ができなくなることもあるでしょう。勇気を出して子どもが離してくれたことですから、ちゃんと書き留めてまとめるようにしてください。
また話を聞いているときに、「パパママはいつもあなたの味方だよ」と子どもに伝え続けることも大切ですよ。子どもの心に安心して過ごせる場所、相談できる人がいるのはつらいことを乗り越える大きな力になるでしょう。
担任の先生に相談して詳細を聞き、一緒に対応する
子どもが話してくれた内容を時系列で紙に書き出したら、次は小学校側に相談をします。
小学校でのいじめ解決の主導権を握るのは、パパママではなく小学校です。いじめがあったとの事実を小学校に認識してもらい、学校と一緒に対応していくことが大切です。
あらかじめまとめておいた資料を、担任と学校長宛に送り、証拠が残るようにします。相談の際には感情的にならないよう、事実をまとめた資料を元に冷静に話すようにしましょう。
小学校にいじめ再発防止策を求める
小学校との相談が進んだら、今後のいじめ再発を防止するための対策を学校側に求めます。対策がしっかりと行われなければ、いじめが明るみになったことでいじめっ子が怒り、さらにエスカレートしかねません。
いじめ再発防止のためにどのような対策を実施するのか、文書で回答してもらえれば証拠として後に役立つこともあります。また再発防止の要求も文書でやりとりしたほうが良いでしょう。
被害が続く場合は自治体の相談窓口にも相談する
相談をして一緒に解決に乗り出してくれる小学校であれば問題ありませんが、残念ながら中には相談してもなかなか改善されない場合もあるでしょう。
学校側が問題解決にむけ前向きに動いてくれない時は、自治体などの相談窓口に相談するのも良いでしょう。
現在では「いじめ防止対策推進法」により、国からも各自治体がいじめへの対策を積極的に取り組むよう働きかけられています。
対処法は自治体により変わりますが、たとえば仙台市ではいじめ対策支援員を学校に派遣したり、地域の人々にも協力してもらえるよう意見交換の場を設けたりしています。
- 文部科学省「子供(こども)のSOSの相談窓口(そうだんまどぐち)」(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm,2022年6月19日最終閲覧)
- 自由民主党文部科学部会「(PDF)いじめ防止対策の都道府県差の是正に向けた取組強化について」(https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/pdf/news/policy/136392_1.pdf,2022年6月19日最終閲覧)
- 仙台市「いじめ防止対策への取組」(http://www.city.sendai.jp/kyoikusodan/kurashi/manabu/kyoiku/inkai/kakushu/ijime/ijimemondai.html,2022年6月19日最終閲覧)
弁護士への相談も視野に入れて
小学校との交渉がうまく行かない場合は自治体に相談するのがおすすめですが、弁護士に相談して解決してもらうという方法もあります。
いじめの加害者が頑なにいじめを拒否したり、小学校側にいじめを認めてもらえなかったりしたときに頼りになるのが弁護士です。
またいじめの内容によっては、刑法に触れることもあるでしょう。弁護士であれば法的な観点から子どもたちの行動を判断し、損害賠償請求裁判のサポートもしてくれます。いじめの内容により、弁護士への相談も検討してください。
小学校でのいじめはパパママがしっかりとフォローを!
文部科学省のいじめ実態調査によると、小2をはじめとする小学校低学年はいじめ事件の多い時期だと考えられます。
万が一いじめが起きた際には、先輩ママたちが体験したいじめ事例や紹介した対処法も参考にしながら、パパママがしっかりと子どもをフォローしてあげるようにしてください。










