妊娠28週目で気をつけたい、切迫早産の兆候
妊娠28週目で切迫早産(早産になりかけている状態)の兆候があった場合、どのようにすればよいのでしょうか。以下のような自覚症状があったら、迷わずすぐ病院へ行ってください。
- 下腹部の痛み(しばらく安静にしても治らない、痛みが強まる)
- おなかの張り(しばらく安静にしても治まらない)
- 性器から出血した
- 破水した
切迫早産と診断されたら、症状や状況によって自宅安静か入院かを医師が判断します。仮に早産になったとしても95%の胎児が助かりますが、合併症の心配があるためNICU(新生児集中治療室)で経過を慎重に管理していくことになります。胎児が1日でも長く子宮内にいられるよう、医師の指示に従って安静にしましょう。
- 日本産科婦人科学会「早産・切迫早産」(http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/souzan.html,2018年9月3日最終閲覧)
- 総合周産期母子医療センター「よくあるご質問のお答え」(http://www.uraboshi.jp/answer.html,2018年9月3日最終閲覧)
- 桐生厚生総合病院「新生児センターご案内」(https://www.kosei-hospital.kiryu.gunma.jp/10_shinryoubu_syoukai/shinryoubu_syoukai/syouni_nicu.pdf,2018年9月3日最終閲覧)
- 萩田和秀「らくらくあんしん妊娠・出産 」P100-101(学研,2017年)
妊娠28週目のおすすめの過ごし方と注意点
そろそろ出産の準備を始めましょう。おなかが大きくなってきましたが、臨月よりもまだ比較的動きやすい時期です。入院中に使うものや、退院して育児が始まったときに必要になるものをリストアップし、準備できるものからしていくとよいですね。
急に入院が必要になったとき用に、そろそろ入院時に必要なものは一つのバッグに入れておくと安心です。また、家族に荷物の置き場所を共有しておきましょう。
そのほか、28週目の妊婦へおすすめの過ごし方と注意すべき点についてご紹介します。
適度な運動を取り入れましょう
体が重くなってくるため、ストレッチやマタニティヨガで体をほぐしましょう。適度な散歩もおすすめです。適度な運動は体力や筋力をつけるだけでなく気分転換にもなります。頑張りすぎて体調を崩さないよう、無理のない範囲で行いましょう。
たんぱく質や鉄分を意識してとりましょう
体重が増えすぎると妊娠高血圧症候群のリスクが高まるので、食べすぎに気をつけ、うす味にしましょう。妊娠後期はたんぱく質や鉄分など必要な栄養素が増えます。気にしすぎる必要はありませんが、少し意識してみてください。
母親教室や両親学級に参加しましょう
母親教室や両親学級は地域によって開催時期や開催回数が違いますが、妊娠後期の妊婦を対象に開催されるところが多いようです。出産予定時期によって開催日を分けている自治体もあります。産院でも開催しているところがあるので、問い合わせてみましょう。
出産時や出産後の赤ちゃんのお世話を中心に学ぶことが多く、同じ出産時期を迎える妊婦と知り合う機会でもあります。ぜひ、参加してみてください。










