羊水というのは胎児を守るために重要な役割を果たしています。羊水が少ないと胎児の成長が阻害されるなどの影響が出ます。なかでも、ポッター症候群と呼ばれる腎臓機能の異常を引き起こすことがあります。
ポッター症候群とは、胎児の腎臓が形成されず尿が排出されないために羊水過少をきたし、胎児の四肢変形や関節変形など手足の成長に影響が出ることを指します。
また、胎児は羊水を飲んだり吐いたりすることで呼吸器系の成長を遂げます。しかし羊水量が少なくなることで呼吸器系の内臓を成長させる機会を失うため、肺の低形成を引き起こすことがあります。
- 井上裕美(監)「病気がみえるvol.10産科」P140~143(メディックメディア,2015年)
- 桜坂なかやまこどもクリニック「ポッター症候群とは?」(http://www.lebirbetrattoria.com/potar.html,2018年4月2日最終閲覧)
- 小児慢性特定疾病情報センター「対象疾病」(https://www.shouman.jp/disease/details/02_16_037/,2018年4月2日最終閲覧)
羊水過少症と診断されたママの体験談
羊水が少ないと診断された方の体験談を紹介します。妊婦健診で羊水過少の指摘を受けた場合は、出産まで医師の指示通りに過ごしましょう。
羊水過少で入院し誘発分娩した
朝の8時にバルーン挿入、9時に点滴で誘発剤の投与開始。あまりにも羊水少なかったので、人工的に破膜してチューブ?のようなものをお股から差し込み、羊膜の中に液体を入れて赤ちゃんが動けるスペースをつくって、分娩までの時間を稼いでました!
私は1番少ない誘発剤の量で陣痛に繋がりました。
そこからは開きも痛みもどんどん進み、急に激痛になっちゃいました(;o;)💦
15時には出産できましたよー!
でも陣痛室の隣のベッドの方は私の倍以上の量を投与しても陣痛に繋がらず、結局その日は産めなかったようなので、個人差はあるかと思います💦
羊水過少で誘発分娩になったママは、人工的に羊水を注入して胎児が動けるようにしていたそうです。少ない誘発剤で陣痛につながり無事出産できたのは本当によかったですね。
羊水過少で緊急帝王切開になった
すごく不安でしたが、後期まで持ちこたえ、小児科の先生もいたので安心して産むことできました!
体重は2200g止まりでしたが、元気な赤ちゃん産まれましたよ☆
緊急帝王切開となると気持ちが焦ってしまうかもしれませんが、出産時に小児科の先生方がそばにいてくれたのは心強いものです。無事出産を乗り越えることができてよかったですね。
人工羊水を注入した
36週までお腹の中に居たら肺も成熟してますしほぼ、心配はないと言われていました。
妊娠中に羊水が少ないと診断された場合、人工羊水注入術を受けることがあります。羊水過少以外のトラブルの有無にもよりますが、妊娠7ヶ月目に羊水が少ないといわれたママは人工羊水を注入する手術を受けて、37週に入ってから無事出産されたそうです。
羊水過少症と診断されたら焦らず医師の指示に従いましょう










