上記のようにちょっとした出血症状も気にするようにしましょう。もちろん出血がすべて流産につながるわけではありません。しかし自己判断で放っておけば、助かったはずの命が失われてしまう可能性はあります。
腹痛がある
妊娠8週の頃の腹痛には、いろいろな種類があります。同じ下腹部痛でも、筋が引き伸ばされるようなチクチクした痛みは、子宮が大きくなる際の痛みなので、特に問題ありません。
- 生理痛のような強い鈍痛
- 腰痛
上記のような腹痛で出血も伴う場合は、流産や切迫流産の可能性があるため、病院で診察を受けましょう。また出血が伴わなくても、出血があとから起こる可能性もあります。
稽留流産
稽留流産とは、子宮の中で胎児の成長が途中で止まってしまうことを言います。痛みなどの症状は特になく、妊婦健診の際に医師の確認によって判明する場合がほとんどです。
もし稽留流産になった場合、自然流産になるまで待つか、週数によっては入院して手術によって子宮内容物をかき出す必要があります。稽留流産は下記のような兆候がみられます。
- 妊娠6週目、妊娠7週目になっても胎児が確認できない
- 胎児は確認できたが、心拍が確認できない
- 胎児も心拍も確認できたが、途中で心拍が止まってしまった
稽留流産はほとんどの場合、偶発的に起こる胎児の染色体異常が原因です。そのため、予防法などはありません。
妊娠初期の流産は母体の影響を受けにくいので過剰に反応する必要はありませんが、あまり動き回らないようにするなど、無理せず過ごしましょう。
切迫流産
切迫流産とは、妊娠22週未満の胎児が流産しかかっている状態を言います。切迫流産の場合、特別な治療法はありません。出血が止まるまでは絶対安静が原則です。
切迫流産の場合、少量の子宮出血が断続的に続く場合があります。出血量は多い方が流産の可能性は高くなるでしょう。しかし少量でも可能性はゼロではありません。早めに病院で診察を受けましょう。










