妊娠9週目の妊婦の様子と起こりやすい症状
妊娠9週目は、まだあまり見た目の変化はありませんが、子宮はグレープフルーツほどの大きさになります。人によっては、少しずつおなかがふっくらとしてきたと感じる人がいるかもしれません。胎児の成長とともに子宮が大きくなることで、体にさまざまな症状や変化が現れます。
まだまだ続くつわり
1人目は16週までつわりが続いたので、「こんなに早く終わる⁉︎」と期待半分、「ぶり返すかな⁉︎」と不安半分…(^^;;
9週あたりからつわりが落ち着いてきて、そのままなくなったよー、って方、いらっしゃいますか??(*^^*)
5週目が酷すぎて入院し、7週目でだいぶ楽になりました。
だるさがひどく全く動けはしませんが、5週目は飲むこともできなかったのに9週目の今は嗜好は変われど炊きたてご飯も大丈夫ですし、基本普通に食べられるようになりました!
吐き気はまだありますが24時間吐き気あった5週目よりはましです!
つわりは妊娠8週くらいでピークを迎えるとされていますが、症状の出方には個人差があるため、つわりがある人にとっては妊娠9週でもつらい時期となるかもしれません。しかし多くの場合、この時期を過ぎれば少しずつ症状が治まってきます。
水分が取れているようであれば、食事は無理をせず食べられるものを食べる程度でかまいません。吐き気などが落ち着き、食事が取れるようになってきたら、少しずつ栄養バランスを意識した食事をするように心がけましょう。
腹部や足の付け根の違和感
私も毎日のように腹痛がありますし、5週のときに出血して切迫流産ということで会社も休みましたが赤ちゃんは順調に大きくなってますp(^_^)q
不安になることもありますが、痛いときは無理しないで横になって安静にしていればそのうち痛みも消えますし、赤ちゃんを信じて頑張りましょう!
妊娠9週に入ると胎児の成長とともに徐々に子宮が大きくなります。子宮が大きくなるとともに、腹部の違和感や足の付け根が引っ張られてつるような感覚になることがあります。
肌の色素沈着
乾燥やら、ニキビやら本当に肌が汚くて嫌になります。
もとから肌は綺麗と言われててこんな汚くなるのに焦ってます
妊娠してるからなのですか?関係ないですか?
また治りますか?
妊娠すると、卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)が大量に分泌されるため、色素沈着や肌荒れを起こすことがあります。
乳首の黒ずみなどの色素沈着は、妊娠による生理的な変化のため多くの妊婦に起こる現象で、出産後少しずつ目立たなくなっていきます。
また、妊娠中は乾燥やかゆみといった肌トラブルも起こりやすいため、保湿剤などを使用してケアするようにしましょう。
- A.Christine Harris(著) 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産 安心マタニティブック」P48-52(永岡書店,2006年)
- 国立がん研究センター「エストロゲン」(https://ganjoho.jp/public/qa_links/dictionary/dic01/estorogen.html,2018年8月3日最終閲覧)
- 葛飾赤十字産院「妊娠中のスキンケア」(http://katsushika.jrc.or.jp/sp/detail/page/344,2018年8月3日最終閲覧)
- 広尾レディース「妊娠3ヶ月」(http://www.hiroo-ladies.com/sanka/maternity/maternity03.html,2018年8月3日最終閲覧)
- まのレディースクリニック「妊娠Q&A」(http://www.yuhookai.jp/MLC09_QA.html,2018年8月3日最終閲覧)
- 小阪産病院「ご相談&お問い合わせ」(https://www.kosaka.or.jp/contact/qa.html,2018年8月3日最終閲覧)
- 古賀文敏ウイメンズクリニック「妊婦健診」(https://koga-f.jp/treatment/prenatal-care/,2018年8月3日最終閲覧)
妊娠9週目の胎児の様子
妊娠9週目は胎児の器官形成期です。骨や筋肉が急速に発達し、手足の指が見分けられるようになります。妊娠10~11週頃には、中枢神経や脳、心臓といった主要な器官の基礎がつくられます。
胎児の大きさ・体重
- 胎児の大きさ(CRL):20~30mm
- 胎嚢(GS):5.7cm
- 体重:1~3g
妊娠9週になると、胎児はいちご1個分くらいまで成長し、見た目も人間らしい体になっていきます。指が1本ずつくっついていたものが離れ、爪も作られ始めます。
胎児心拍が最も速くなる
胎児心拍は、早ければ妊娠6週あたりから確認することができます。初めの頃の心拍数はゆっくりで、徐々に速くなり妊娠9週目でピークになります。その後は妊娠後期までゆるやかに下がっていきます。
- 岡井崇(編)「標準産科婦人科学」P305(医学書院,2014年)
- 日本産科婦人科学会「妊娠初期の超音波診断」(http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5906-152.pdf,2018年8月6日最終閲覧)
- 西村ウイメンズクリニック「妊娠された方へ」(http://www.ivf-nishimura.or.jp/contents/pregnancy/,2018年8月6日最終閲覧)
- 伊藤しあわせクリニック「診療案内」(https://www.itoclinic.jp/practice_guide/妊婦健診/,2018年8月6日最終閲覧)
- 古賀文敏ウイメンズクリニック「妊婦健診」(https://koga-f.jp/treatment/prenatal-care/,2018年8月6日最終閲覧)
妊娠9週目の過ごし方と注意点
妊娠9週目はつわりが徐々にピークを過ぎる頃ですが、症状がある方はまだつらい時期かもしれません。日常生活においても無理をせず体に負担をかけないことを第一に心がけましょう。
また、この時期は心拍確認ができたとはいえ初期流産が起こる可能性があります。妊娠初期の流産は、胎児の染色体の異常が原因となっていることが大半です。
切迫流産
切迫流産とは、子宮内で胎児は生存しているものの出血や腹痛などの症状があり、そのままでは流産に至る可能性がある状態のこといいます。
妊娠初期では有効な治療方法はありませんが、安静などによって妊娠継続ができることがあります。安静にしていても出血が治まらなかったり、腹痛がひどくなったりするときはかかりつけの産婦人科に連絡するようにしましょう。
ストレス
- 長時間立ちっぱなしにならないようにする
- 体が冷えすぎないようにする
- 重いものを持つなどして腹圧がかかりすぎないようにする
- 激しい運動をしないようにする
妊娠9週頃は、心拍確認はできているもののまだ胎盤が完成しておらず体が不安定な時期です。体に負荷がかかることで、体調をくずしてしまうことも。
体調がよい日でも疲れが出やすいため、疲労感があるときは無理せず休むようにしましょう。運動も仕事も完全にお休みする必要はありませんが、自分にとって「無理のない程度」にとどめておくことがポイントです。
もともと運動習慣があって出血や腹痛などもなく、運動をしてもつらさを感じない場合は、無理に安静にする必要もありません。
職場への妊娠の報告
仕事をしている人は職場へ妊娠の報告をしましょう。特につわりなど体調不良で仕事に支障が出そうな場合は、業務の調整が可能であるかどうか早めに相談することが大切です。そのため、直属の上司への連絡も早めにしておくとよいでしょう。
- 日本産科婦人科学会「Baby+お医者さんがつくった妊娠・出産の本」P40-41(リクルートホールディングス,2015年)
- 井上裕美(監)「病気がみえるvol.10産科」P86-87(メディックメディア,2015年)
- 南條達也(編) 荻田和秀(監)「最新版らくらくあんしん妊娠・出産」P41(学研プラス,2017年)
- 竹内正人(監)「最新版この1冊であんしんはじめての妊娠・出産事典」P27(朝日新聞出版,2016年)
- 矢吹産婦人科庄内クリニック「知識・教室」(http://www.yabuki.or.jp/class/,2018年8月6日最終閲覧)
- 日本産科婦人科学会「流産・切迫流産」(http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/ryuzan.html,2018年8月6日最終閲覧)
妊娠9週目はつわりのピークが過ぎる頃
妊娠9週目になると妊娠が確定し妊婦健診がスタートする時期です。子宮はグレープフルーツほどの大きさにまで成長し、胎児もより人間らしい体になります。つわりが続いている人がいるかもしれませんが、徐々にピークはこえてくるため少しずつ症状が軽くなってくることもあるでしょう。
もし、今まで来ていた服がきつくなってきた場合は、ゆったりとしたマタニティウェアに変えてみてもよいかもしれません。