子どもが窒息を起こしたときの対処法
子どもが窒息を起こしたとき、周りに人がいる場合はすぐに119番通報を依頼し、同時に「背部叩打法」などの応急手当を始めましょう。
周りに人がいない場合は、まず応急手当を行い、異物が取れない場合や子どもの反応がなくなった場合には119番通報し、救急要請を行います。応急手当の方法は、子どもが1歳未満の場合と1歳以上とで変わります。
1歳未満の乳児
子どもが1歳未満の場合は、まずは「背部叩打法(はいぶこうだほう)」を行い、それでも異物が除去できない場合に「胸部突き上げ法」を行います。
詳しいやり方は東京消防庁がYouTubeに掲載している動画を参考にしてください。
背部叩打法
胸部突き上げ法
1歳以上の幼児
子どもが1歳以上の場合は「腹部突き上げ法」を行います。
- 日本小児科学会「窒息」(http://kodomo-qq.jp/jiko/index.php?pname=jiko_chissoku,2021年10月19日最終閲覧)
- 日本小児科学会「一次救命措置の手順」(http://kodomo-qq.jp/jiko/index.php?pname=jiko_firstaid#firstaid05,2021年10月19日最終閲覧)
- 内閣府大臣官房政府広報室「「えっ?そんな小さいもので?」 子供の窒息事故を防ぐ!」(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201809/2.html,2021年10月19日最終閲覧)
呼吸が戻った場合でも、念のため受診を
応急手当をしても異物が取れず、子どもの意識がなくなった場合は心肺蘇生法を行ってください。
窒息後、子どもの呼吸が戻ったとしても、念のため病院を受診するようにしましょう。
- 国民生活センター「カットパンによる乳児の窒息事故が発生-小さくちぎって与え、飲み込むまで目を離さないで-」(http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20211019_1.html,2021年10月19日最終閲覧)
- 朝日新聞アピタル「乳幼児向けの同じパンで窒息事故2件、1人死亡 近く公表へ」(https://www.asahi.com/articles/ASPBJ5FPSPBHUTFL00J.html,2021年10月19日最終閲覧)
- 長野県佐久医師会「赤ちゃんの窒息の対処法」(https://oshiete-dr.net/pdf/20210915shinpaisosei.pdf,2021年10月19日最終閲覧)
- 日本小児科学会「窒息」(http://kodomo-qq.jp/jiko/index.php?pname=jiko_chissoku,2021年10月19日最終閲覧)