哺乳瓶の消毒はいつまで必要?
哺乳瓶に入れて飲む母乳やミルクは栄養価が高く、状況によっては雑菌がわきやすいため、使用後は毎回必ず洗います。専用のブラシで細部までしっかり洗い、流水ですすぎましょう。
消毒は、医師によって見解が異なるものの、最短で3ヶ月〜長くて7ヶ月までは続けたほうが安心だと考えられています。
- マーガレットこどもクリニック「乳幼児健診関連のQ&A」(http://margaret-kodomo.jp/qa_health_check/,2018年2月16日最終閲覧)
- 日本赤十字社医療センター 小児科・新生児科部長 土屋恵司「最新版 らくらく あんしん 育児」P27(学研プラス,2017年)
- 小児科専門医 細部千晴「はじめての育児事典」P137(朝日新聞出版,2015年)
消毒方法ってどんな方法がある?
哺乳瓶を消毒する方法として、主にあげられるのは3種類になります。煮沸消毒、電子レンジ消毒、薬液消毒それぞれの消毒方法のメリットデメリットについてまとめました。
煮沸消毒
綺麗な鍋に水を沸騰させその中に哺乳瓶などをいれ消毒します。
消毒時間は沸騰後、乳首は約3分、哺乳瓶は3〜5分ほどしてから取り出してください。取り出すときは専用の哺乳瓶はさみや綺麗な菜ばしなどを利用してやけどに気をつけてください。
取り出したら水気を乾かしてから、専用のフードケースに入れて保存して下さい。
メリット
特にこれと言って用意するものがなく、経済的です。
実家に帰省するなど、消毒グッズが荷物になる場合はそれを持ち込まず、一時的に鍋などを借りて出来るのもよいところです。急いでいる時に、すぐにできるなどの利点があります。
デメリット
意外と面倒で、火を使うので忙しいときは大変です。火傷などにも気をつけたいところです。
電子レンジで消毒
専用の容器に哺乳瓶や規定量の水などを入れて、電子レンジで温めスチーム消毒する方法です。専用の容器が必要で、容器によってかかる時間は異なります。
また薬液消毒用のケースとしても使用することができます。高温になるため冷めるまでは無理に取り出さず電子レンジにおいておきましょう。
電子レンジから取り出したら、中の水を捨てて使用するまでそのまま保管します。
メリット
方法としてはとても簡単で、そのままの容器で保管もできるので衛生的です。短時間でできて、目も離す事ができます。
専用の容器は消毒パックのように袋になっているものもあり、旅行や帰省などに持っていく場合も荷物になりません。
デメリット
専用の容器が必要になります、あと説明書の指示通りのワット数や時間を守ってください。また、取り出すときの火傷に注意しなくてはいけません。
薬液消毒
薬液消毒は他の2つの消毒方法とは異なり、熱消毒ではありません。次亜塩素酸ナトリウムが反応して消毒を行います。1時間以上つけておくだけで簡単に殺菌、消毒ができます。
その後すすぎの必要もなくそのまま調乳することができます。
メリット
簡単で使うまで入れておけるので、衛生的です。外出場所で火も電子レンジもない場所でも、タッパーなどを利用して消毒することができます。
デメリット
専用の容器(セット)が必要になり、消毒薬の補充など経済的には負担がかかります。あと1時間以上待たなくてはいけないのもデメリットになります。
そして、消毒液につけるということで、塩素系のにおいが気になったりします。
- ピジョン「母乳実感 乳首 | お客様サポート 」(https://support.pigeon.co.jp/faq/index-775.html,2018年2月16日最終閲覧)
- 小児科専門医 細部千晴「はじめての育児事典」P137(朝日新聞出版,2015年)
- ピジョン「洗浄→消毒の2ステップとやり方 | ミルクポン | ママのはじめてサポートサイト | ピジョンインフォ」(https://pigeon.info/cleanbottle/howto.html,2018年2月16日最終閲覧)
- キョーリン製薬「ミルトン(液体) 開けかた使いかた | 安心・カンタンな哺乳びん消毒 ミルトン」(https://milton.jp/ekitai/usage.html#tsukaikata,2018年2月16日最終閲覧)
赤ちゃんの個人差があるように、消毒の時期も個人差があります
哺乳瓶は赤ちゃんの口に直接触れるものだから、衛生面を徹底しなければと…とプレッシャーに感じるかもしれません。しかし、まずは毎回しっかりと洗って乾かすことが大事です。消毒についても、「必ずこの方法でないとダメ」というわけではありません。自分がストレスにならない方法を見つけられるとよいですね。