監修:齋木啓子 先生

【医療監修】鵞口瘡(がこうそう)とは?原因や症状、治療法。おむつかぶれに注意

赤ちゃんの口の中に、白いミルクのカスのようなものが付くことがあります。これは、鵞口瘡(がこうそう)と呼ばれ、カンジダが引き起こす新生児や乳児に多い病気です。特に痛みがある様子もなく、普段通り元気に過ごしていれば問題ありませんが、おむつかぶれを併発しているなどの場合は注意が必要です。

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鵞口瘡(がこうそう)とは?

鵞口瘡(がこうそう)とは、カンジダというカビの一種によって起こる口腔内の感染症です。口腔内カンジダ症とも言われ、カンジダによって赤ちゃんの口内に白いカスのようなものができる病気です。

妊娠中、健診時にカンジダ膣炎と診断されて治療を受けた方もいるのではないでしょうか。カンジダは、常在菌といって、多くの人が持っている菌ですが、赤ちゃんや、免疫力の落ちている妊婦や産後のママ、高齢者などが発症しやすいと言われています。

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乳児の鵞口瘡(がこうそう)の原因

おもちゃ PIXTA

鵞口瘡の原因は、授乳時の乳頭や哺乳瓶を清潔にしていないことや、抗生物質などを長期使用したことで、細菌叢(さいきんそう)と呼ばれる口の中に存在する細菌のバランスが変化してしまい、カンジダが増殖してしまうことが考えられます。

新生児の鵞口瘡の場合は、出産時に母親の産道から感染することが原因となることもあります。また、赤ちゃんがさまざまなものを口に入れてしまうことも原因の一つです。

鵞口瘡(がこうそう)の症状

赤ちゃん 口 PIXTA

  • 白い苔のような塊が舌や口内にできる
  • 白い塊がこすってもとれない
  • 母乳やミルクの飲みが悪い
  • 機嫌が悪い

鵞口瘡は、授乳後の口内や舌に残るミルクのカスのようなものができるのが特徴です。よく見ると、白いものの周りが少し赤くなっています。口の中を拭っても取れないことから異変に気付くこともあるでしょう。

多くの場合、痛みはありませんが、母乳やミルクの飲みが悪くなることもあります。口の中に白いカスのようなものがあると気になってしまいますが、口内を傷つけたり炎症を起こしたりすることがあるため、無理に取ろうとするのは避けましょう。

おむつかぶれを併発することも

口の中で繁殖したカンジダが便と一緒に排出されることで、カンジダによるおむつかぶれを引き起こすことがあります。症状は通常のおむつかぶれと同様で、おしりの皮膚が赤くなります。

通常のおむつかぶれ用の薬を使用すると症状が悪化してしまうため、口の中の症状とおむつかぶれが同時に起こった場合は、自己判断で薬を使わずに医師に相談しましょう。

鵞口瘡(がこうそう)の診断と治療法

処方 PIXTA

赤ちゃんが元気で、母乳やミルクの飲みに影響がなければ、さほど心配はいりません。口の中を清潔に保つようにして様子を見れば、1~2週間程度で自然と治まります。

しかし、口から出血していたり、母乳やミルクの飲みが悪くなったりする場合には、病院で薬を処方してもらいましょう。

鵞口瘡(がこうそう)の予防法

哺乳瓶消毒 PIXTA

鵞口瘡は、日常生活の中で予防することができます。

  • ママの乳首や哺乳瓶
  • おしゃぶりやおもちゃ
  • 口に触れるタオルや食器

このような、赤ちゃんの口に入るものを消毒し、清潔に保つことが予防につながります。

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出典元:

お子さんが鵞口瘡を経験した方の体験談

ママ 赤ちゃん PIXTA

鵞口瘡と診断されましたが、初期の軽いカビだけで、特に何の治療も行ないませんでした。

とにかく舌ベロに白いカビがびっしり生えただけでした。

5ヶ月くらいだったかな、気づいたら無くなってました。
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うちの子も4〜5ヶ月頃がこうそうなりました〜。
(中略)
おもちゃや口に入るものはできる限り消毒、洗浄してました。
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鵞口瘡うちの子なりました。
舌も歯茎も唇の内側も真っ白でした。
完母の子はなりやすいそうでうちの子は4ヶ月頃になりました。
その後2週間ほどで治りましたよ!
常に授乳前と授乳後、ノンアルウェットティッシュで乳首をきれいにして授乳する様にしてました!
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体験談をみると、やはり口に入るものを清潔に保つことが治療のカギとなりそうです。おもちゃなどはもちろんですが、赤ちゃんが一番口にする機会が多いのはママや哺乳瓶の乳首。授乳前後のケアが大事ですね。

症状の出方も、舌だけが白くなる場合もあれば歯茎や唇の内側まで真っ白になる場合もあり、個人差があるようです。気になる場合は、一度医師にみてもらうと安心でしょう。

鵞口瘡(がこうそう)を予防するために日々注意しよう

哺乳瓶 PIXTA

鵞口瘡は予防することができるので、毎日の生活の中で少し注意することが大切です。赤ちゃんが口に入れそうなものは事前に清潔にしておくのも一つの対策です。

もし鵞口瘡になったとしても、焦らずに経過をみてみてもよいかもしれません。もちろん、症状が長引いたり、ひどくなったりした場合は医師にみてもらいましょう。

記事の監修

ふれあいファミリークリニック 院長

齋木啓子 先生

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