わが子の歯磨き遍歴
子供の歯磨きは、どのように進めればよいのか悩んでいるママもいるのではないでしょうか。筆者もそのうちの1人で、かなり頭を抱えたものです。徐々に慣れさせていくことがベストなのですが、なかなか思い通りに進まないことも多いですよね。
筆者には、小学2年生の長男、年中の次男、生後5ヶ月の長女と3人の子供がいます。今回は筆者が経験した、長男の歯磨きエピソードを紹介。これから歯磨きを始めようと考えているママの、参考にして頂ければうれしいです。
下の歯が生えてきた時期
下の前歯が生えてくると、歯みがきを考え出す時期でもあるのではないでしょうか。わが家の長男は、生後6ヶ月頃でした。
4ヶ月健診を受けた際、歯磨きを開始する前に、ママの手でマッサージをするように口へ触れられることへ慣らすのが大切なのだとお話がありました。言われたように、まずは筆者の手を使って歯磨きの練習をスタート。このときは遊びの延長のように感じているのか、ニコニコと笑ってご機嫌にしていました。
上の歯が生えてくる時期
上の前歯が2本生え、上下2本の前歯がそろった頃、本格的に歯みがきケアを始めました。長男は下の前歯が先に4本生え、上の前歯が生えたのが生後8ヶ月頃。まず用意したのは、シリコンでできた歯茎にもやさしそうな赤ちゃん用のものです。
お店へ買いに行くと、たくさん種類がありどれを選べばよいか困りました。長男のときは初めてのことで何が良いのかも全く分からなかったのですが、口の奥まで入らないようガードが付いた歯ブラシを選んで購入。
初めて歯ブラシを使ったときのわが子の反応は、おもちゃで遊んでいるときと同じような感じでした。とにかく慣れることが優先なのであまり気にせず、まずは歯磨きへの抵抗をなくすことを目標にしました。
前歯がほぼ生えそろった時期
上下の前歯が生えそろってくると、仕上げ磨き用にブラシタイプの歯ブラシを使うように。長男の場合は、生後9ヶ月前後だったと記憶しています。シリコン製のものと違い、ブラシになると子供の口の中を傷つけてしまわないか少し怖かったです。
その気持ちが子供にも伝わったのか、仕上げ磨きで泣くように。思っているよりも力が入ってしまっていたようで、痛かったようです。わが子には申し訳ない限り…。歯磨きのときに使う力は、想像以上に弱めで大丈夫だったのを知りました。
また、使っていたガード付きの歯ブラシは遊びながらも自分で磨くよう継続して渡していました。グズグズで歯磨きが難しいことも多々ありましたが、寝る前は仕上げ磨きを忘れずに行っていました。
奥歯が生える時期
大人でもしっかりと磨ききれていないことがある奥歯。前歯と違って磨くのが難しい凸凹した形になっており、「しっかりと磨かないと」と言う気持ちが先走り、筆者は必死になってしまいました。そうなると、歯みがきを嫌がるわが子にもイライラしてしまったり、歯みがきの時間が憂鬱になったりました。
そこで頼りになったのは、Eテレの番組『おかあさんといっしょ』や『いないいないばあっ!』、こどもちゃれんじなどの歯磨きソングの動画。好きなキャラクターも一緒だと思うと、気分も変わるようで膝へ寝転んでくれるようになりました。ここまでの流れへ慣れさせるのには時間がかかりましたが、少しずつ歯みがき時間の憂鬱から解放されました。
ちょうどこの頃、1歳半~2歳で歯みがき粉を使うようになりました。子供が好きそうなイチゴ味の歯みがき粉です。長男はなぜかうれしそうにしていたのを覚えています。
急に歯磨き嫌いになった次男の場合
イヤイヤ期の見本かと思うほど、イヤイヤが強かった次男。2歳頃、どうにも歯磨きをしてくれない時期がありました。1歳半健診で、まだ卒乳・断乳できておらず虫歯に関する診断が黄色信号だと言われていたため、このままではいけないと不安に。
虫歯は怖いと説明しても心に響かず、「歯磨きしないとおばけがくるよ」なんて言っても全く効果はなし。考えた結果、虫歯の画像を検索して子供に見せることにしました。それが効果抜群!すぐに「歯磨きする」と言い出しました。
虫歯がどんなものか、イラストとは比べものにならないほど迫力があったようで、それまでの態度がうそのようにしっかり歯磨きをしてくれるようになりました。
歯は一生の宝物!歯みがき習慣をしっかりと身につけよう
赤ちゃんのうちに歯をみがくことへの抵抗をなくし、歯磨きの習慣を身につけるのは、これから一生のお付き合いになる「歯」を守るためにとても大切なこと。
しかし、成長と共に嫌がるようになることもありますよね。まさにわが子がそうでした。そのときは毎回無理強いせずに、寝る前だけでもしっかり磨くよう言い聞かせていました。今は面倒くさそうにはしますが、嫌がらずに朝と夜の2回磨くように。
乳歯はいつか抜けるものだし…と思わず、虫歯ができやすい口内環境を作らないことを今から心がけるようにしましょう。